どうも、ぼーやんぐです。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は1つのファンドで日本を除く世界中の株式に投資ができる、便利なファンドとなっており、おすすめです。
今回はeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)のファンドの分析をしつつ、おすすめの理由を紹介していきます。
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eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の基本情報
まずファンドの基本情報から確認していきます。
投資対象
ベンチマークはMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、円換算ベース)。
日本を除く先進国22カ国と新興国23カ国の約2200の銘柄で構成され、世界の株式市場の85%をカバーしています。
世界の株式に分散投資したいけど、日本には期待が持てないという方向けの商品となっています。
下記は先進国と新興国それぞれの組入上位5国です。
時価総額基準のためアメリカ(米国)が半分以上を占めているため、ファンドの成績もアメリカ市場によって大きく左右します。
また、新興国でケイマン諸島が1位なのは、テンセントやアリババなどの中国企業が規制や租税回避のために上場しているからです。
なので、ケイマン諸島=中国と考えて良さそうです。
(出展:eMAXIS Slim全世界株式(日本除く) 月次レポート)
次に組入上位5銘柄です。
全世界の株式約2,400銘柄が組入れされているため、1銘柄の比率は小さく、各銘柄の暴落などの影響も低くなります。
2018年の12月ごろは2,200銘柄程度だったので、ここ数ヶ月で200銘柄ほど増えています。
また、先進国・新興国ともに上位はハイテク銘柄が占めており、今後もハイテク銘柄が時代を牽引していくと予想されます。
(出展:eMAXIS Slim全世界株式(日本除く) 月次レポート)
コスト
次にコストですが、買付手数料、信託財産保留額ともになしです。
信託報酬は0.15336%(税込)となっています。
※500億~1000億円の部分は0.14796%、1000億円以上の部分は0.14256%と純資産総額が増えるとコストが安くなるよう設定されています。
同じベンチマークを使用しているファンドに野村つみたて外国株投信がありますが、信託報酬0.2052%なので、新規で投資するなら断然eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)です。
類似商品ではSBI・全世界株式インデックスファンドが0.15%(税込)で最低コストとなっています。
運用成績
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は運用開始から1年が経過しました。
2018年の後半は世界的に株式市場が下落したため、本ファンドも高値から一時期20%を超える下落をしています。
しかし、2019年に入ってからは反発しており、新高値を目指すのか期待されるところです。
また、2018年は新興国が足を引っ張っていましたが、中国の景気対策の効果も表れてきているのも好材料です。
純資産総額は2019年4月19日の時点で53億円と資金流入の勢いが弱いのは気になるところです。
騰落率に関しては2019年に入ってからは13.1%と好調ですし、ベンチマークよりも良い成績を残しています。
(出展:eMAXIS Slim全世界株式(日本除く) 月次レポート)
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) がおすすめの理由
1.ファンド管理やリバランスが不要
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は時価総額比率で構成されているため、常に世界中の株式にバランスよく分散投資できるのが大きなメリットです。
また複数のファンドに投資をすると、時間が経つにつれて設定した投資比率から崩れるためリバランスが必要になります。
しかしeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)なら全て自動で行われるため不要です。
リバランスでの売買が不要なため、積立NISAの非課税の恩恵を最大限に活かすことができるのも大きなメリットです。
2.コストが安い
インデックス投資では、同じ指数に連動するファンドだと成績はほぼ横並びになります。
その中で、少しでも良い成績を上げるには低コストファンドに投資することが必須です。
前述した通り信託報酬は0.15336%(税込)と非常に低くいです。
eMAXIS Slimで先進国90%、新興国10%と別々に投資した方がもちろん信託報酬は安くなりますが、100万円投資しても200円くらいの差です。
ファンド管理やリバランスを考えると、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)で良いのかなと思います。
3.国内株式に期待できない
個人的に一番のおすすめポイントは国内株式が組入れされていない点です。
下記の記事で詳しく書いていますが、超高齢化と人口減少は日本経済にとって大きな不安材料です。
また、日銀のETF買付という裏技で日本の株価が支えられているという面もあるので、今後10年20年と株価が上昇していくとは考えにくいです。
そのため全世界株式型のファンドに投資するなら、国内株式が入っていないeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)が最適でしょう。
以上の3つの点からeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)がおすすめです。
ただ、不安な点もあります。
先述しましたが、それは資金流入の勢いが弱いということです。
2019年3月19日で運用開始から1年が経過しましたが、4月19日の時点で純資産総額53億円しか集まっていません。
eMAXIS Slimシリーズから全世界の株式に投資出来るファンドが3本も出ており、共食い状態になっている面もありますし、楽天全世界株式(VT)という強敵がいるのも原因だと思われます。
現状、資金流入も毎月安定して3~4億円程度あるので、償還の心配はないですが、純資産総額100億円は欲しいですね。
念のため、純資産総額の推移と資金流入は定期的に確認した方が良いでしょう。
特につみたてNISAで投資している人は途中で償還になると節税のメリットが薄れるので、注意してください。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)のまとめ
今回はeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)のおすすめの理由を紹介しました。
1つのファンドで世界中の株式に時価総額比率で投資できるのは、リバンランスも不要ですし、投資に時間をかけたくない方には最適です。
コストも安いので長期間の投資にも向いていますし、つみたてNISAやiDeCoも対応していますので、非課税の恩恵も受けれます。
また、国内経済の将来に期待ができないので、国内株式を除いた全世界に投資ができるのは、理想的ですね。
全世界株式型のファンドはいろいろ出ていますが、個人的には投資するならeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)が最適だと思います。
今日も『ぼーやんぐのインデックス投資』に来ていただきありがとうございます!
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