ファンドラップ(ラップ口座)3つのデメリットとは?

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どうも、ぼーやんぐです。

  

『投資をしたいけど、知識もないし、投資にかける時間もないから、金融のプロにお任せして、資産運用をしてほしい。』

 

そんな需要を満たすのが『ファンドラップ』という金融商品です。

 

今回は『ファンドラップ』とは何か?

 

本当に大丈夫な金融商品なのか?

 

探っていきたいと思います。 

 

 ファンドラップ(ラップ口座)って何?

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ファンドラップとは、銀行や証券会社にまとまった資金を預けて、資産管理・運用をしてもらうサービスです。

 

『ラップ』とは英語で『包む』という意味で、資産運用に関する様々なサービスをまとめて一任できるため、このような名前がついたそうです。

 

元々は1970年代の米国で生まれたサービスで、その中の1つの『投資信託を中心に投資するサービス』が進化し、国内向けに手直しされた商品がファンドラップとなっています。

 

日本では1990年代後半に始まりましたが、最低資金が数千万円からだったこともあり、一部の富裕層向けの商品でした。

 

しかし数年前くらいから300万〜500万円と以前に比べて少ない金額で利用できるサービスが増えており、ここ数年でファンドラップ全体の純資産総額も一気に増えています。

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(出典:大和証券)

 

ファンドラップ(ラップ口座)はどんなサービスをしてくれるのか?

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ファンドラッププロセスは下記の流れとなります。

 

投資家の意向を聞き、運用方針の決定から、実際の運用、リバランス、定期的な運用報告まで全てまとめて行ってくれます。

 

これなら投資の知識がない人でも安心して任せれます。

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(出典:みずほ証券)

 

投資家にとってメリットの多いサービスだと思われますが、銀行や証券会社もビジネスです。

 

しかもファンドの売買を頻繁にさせて手数料を荒稼ぎしている銀行や証券会社が行なっているサービスなので、いろいろと裏はありそうです。

 

では次項でファンドラップのメリットとデメリットなど裏を探っていきます。

 

ファンドラップ(ラップ口座)のメリット

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ではまずメリットを確認していきます。 

1.投資家の要望に沿った資産配分の提案をしてくれる

1番のメリットは何と言っても、資産配分を資産運用のプロと相談し、決めることができる点です。

ヒアリングをした上で、自分のリスク許容度にあった資産配分が決めれるので、投資初心者にとっては安心感があります。

 

2.資産配分比率の修正や変更などの見直しをしてくれる

運用をしていると、一部の資産で値上がりや値下がりが起き、当初決めた資産配分が崩れてしまいます。

それを定期的に見直し、修正をしてくれるので、当初設定したリスクを保ちながら運用することが可能になります。

また、相場や自身の環境の変化に伴い、資産配分の変更などにも対応してくれます。

 

3.定期的な運用報告が受けれる

これは当たり前かもしれませんが、定期的な運用報告を受けることができ、現状の資産運用の状態を定期的に把握することができます。

 

大きなメリットはこの3点ですね。

投資家は自分の希望を話すだけで、全て任せられるので、手間や時間もかからず資産運用をすることができます。

 

 

ファンドラップ(ラップ口座)のデメリット

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1.最低投資資金が高い

多くのファンドラップ商品の最低投資金額が300~500万円と非常に高額です。

そのため、投資できる人が限られてきます。

また、投資初心者がいきなり資産運用に突っ込む金額としては高すぎるでしょう。

 

2.本当に適切な資産配分なのか分からない

投資初心者は投資対象などの知識が少ないため、本当に投資家のための資産運用になっているのかが理解できない点です。

ファンドラップも投資家が儲かろうが、損をしようが関係なく、銀行や証券会社は手数料で儲かる仕組みとなっています。

ファンドラップに投資する人は投資の経験や知識が少ない人が多いと思うので、資産配分やリスクの提案を受けても、正しい判断を下すことは出来ません。

そのため、銀行や証券会社は敢えて手数料の高いコースを勧めてきたり、信託報酬の高いポートフォリオを組む可能性が高く、投資家にとっては非常に不利な面が大きいです。

 

3.手数料が高すぎる

 ファンドラップの最大のデメリットは手数料の高さです。

下記はファンドラップを取り扱っている主要3社の手数料です。

コースなどによって変わってきますが、これで最低ラインのコストです。

3社ともに最低でも年率2%取られることになり、高い場合3%近くまで達することもあります。 

最近のインデックスファンドなら0.1~0.3%程度なので、およそ10倍です。

金融機関 商品名 最低投資額 手数料等 信託報酬
野村証券 野村ファンドラップ『バリュープログラム』 500万円 1.7064% 0.23%〜0.38%
大和証券 ダイワファンドラップ 300万円 1.512% 0.77%〜1.41%
SBMC日興證券 日興ファンドラップ一任型 300万円 1.296% 0.685%

 

ファンドラップには絶対投資してはいけない

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ファンドラップ資産運用をプロにお任せできるという、一見素晴らしいサービスのように思えます。

 

しかし、先述したデメリットの通り、知識のない投資家に投資信託や株式を何度も売買させ、手数料を荒稼ぎしている金融機関がそんな優しいサービスを行うはずがないですよね。

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結局、投資家が手数料で損をしてしまうのがオチでしょう。

 

年金を運用しているGPIFは国内株式25%、外国株式25%、国内債券35%、外国債券15%の比率で運用しています。

 

その期待リターンは年3.7%です。

  

もし同じ比率でファンドラップで投資した場合、手数料や信託報酬を抜いたら、多くても年率1.7%程度のリターンしか見込めません。

 

手数料を3%取られていたら0.7%しかリターンが見込めません。

 

しかも株式に投資する以上、それなりのリスクも伴いますし、確実に3.7%のリターンを上げれる保証もどこにもないです。

 

運用途中で暴落が起きれば10年運用しても全く資産が増えず、逆に資産が大きく目減りする可能性もあります。

 

リスクを下げるために株式比率を下げれば、さらに期待リターンも下がり、手数料負けして損失を増やす可能性も高いです。

 

ファンドラップに投資することは絶対にやめましょう。

 

せっかく、自分で築いた資産を全て他人任せにするのは非常に危険です。

 

資産運用をしたいなら自分である程度勉強して、自分自身に適した投資方法、金融商品を自分で選ぶことが大切です。

 

ファンドラップに投資するくらいなら、インデックスファンドに投資するべき

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金融機関が出している商品は表面上は良さそうですが、裏には必ず金融機関が儲かる仕組みになっています。

 

投資家が儲けようが、損をしようが関係ないですからね。

 

それなら、低コストのインデックスファンドに投資すれば、時間も手間もかからないですし、豊富な経験や特殊な知識も必要ありません。

 

世界の株式に分散投資していれば、長期投資の場合、損失を出す可能性は非常に少ないです。

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iFreeから出ているiFree年金バランスはGPIFと同じ資産配分で投資できるファンドで、信託報酬が0.17172%と非常に安いです。

 

ファンドラップに投資するよりも、これ1本に投資しておいた方が確実に資産を増やすことができます。

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 もう1つ同じく株式50%、債券50%に投資できるセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドもおすすめです。

 

信託報酬0.60%とコストは少し高めですが、頻繁に行われているセミナーだったり、情報発信力に長けているため、安心して長期投資することができます。

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さいごに

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今回はファンドラップという金融商品について書いてきました。

 

銀行や証券会社もビジネスなので、手を替え品を替え、様々な金融商品を出してきますが、まとまな商品は非常に少ないです。

 

資産運用したい方は銀行や証券会社のおすすめされるがままに投資するのではなく、自分で少しでも勉強してから資産運用をはじめてほしいですね。

 

そうでないとせっかく貯めた資産も目減りしてしまう可能性が高いので、注意してください。

 

今日も『ぼーやんぐのインデックス投資ブログ』に来ていただきありがとうございます!

 

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