eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の分析と競合との比較。1本で世界中の株式に投資できる投資信託

f:id:bo-yang:20181017132433j:plain

どうも、ぼーやんぐです。

eMAXIS Slimシリーズから出ているeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は1つのファンドで世界中の株式に投資することが出来る優れものです。

本記事ではeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の分析と競合ファンドとの比較をしていこうと思います。

投資を考えている方の参考になれば嬉しいです。

 

 

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の基本情報

f:id:bo-yang:20180928055000j:plain

投資対象

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)ベンチマークはMSCI オールカントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)になります。

日本を含む先進国23カ国新興国23カ国全46カ国の株式約2,500銘柄から構成されている時価総額加重平均型の株価指数になります。

世界の株式市場の約85%をカバーしています。

 

各国の比率は下記の通りになっています。

米国が約半分を占めており、次いで日本が8.02%と2番目に多い比率となっています。

 f:id:bo-yang:20181017130109p:plain

(出展:MSCI )

 

資産クラス別では先進国 約81% 新興国 約11% 日本 約8%の割合になります。

下記がそれぞれのベンチマークになります。

資産クラス ベンチマーク
先進国 MSCIコクサイ・インデックス
新興国 MSCIエマージング・マーケット・インデックス
日本 MSCIジャパン・インデックス

ここで気になるのは日本のベンチマークです。

eMAXISシリーズ(Slim含む)は今まで、国内株式の指数はTOPIXを使用していました。

しかし、今回はあまり聞き慣れないMSCIジャパン・インデックスという指数を使用しています。

国内ではほとんど使われていない指数となっており、それに伴ってマザーファンドも新規で設定しています。

TOPIXと値動きも大きく変わらないようなので、敢えて新しくマザーファンドを作るほどでもないと思いますが...

ベンチマークに連動することを優先したと考えられます。

純資産総額が順調に増えれば問題ないですが、集まらなかった場合償還リスクが高くなるので、注意が必要です。

 

コスト

信託報酬はたわらノーロード全世界株式に対抗して2019年8月9日から下記の信託報酬になります。

買付手数料 なし
信託財産保留額 なし
信託報酬 500億円未満の部分

0.120%(税抜)

信託報酬 500-1000億円の部分 0.115%(税抜)
信託報酬 1000億円以上の部分 0.110%(税抜)

【関連記事】eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー・除く日本・3地域均等型)信託報酬引き下げを発表。たわらノーロード全世界株式に追随! 

 

eMAXIS Slimシリーズの全世界株式『除く日本』と『3地域均等型』と同じコストになっています。

また、eMAXIS Slimシリーズの先進国新興国国内株式(TOPIX)を個別で組み合わせた場合、0.11282%(税抜)0.072%ほど安くなりますが、リバランスなどの手間を考えると

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)に投資した方が手間も掛からず楽チンですね。

 

 

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の競合商品

f:id:bo-yang:20180915065512j:plain

 同じく1本で世界の株式に投資できる競合ファンドと比較していきます。 

ファンド 純資産総額 信託報酬
楽天VT 227億円 0.210%
SBI全世界 28億円 0.142%
Slim オールカントリー 42億円

0.120%

Slim 除く日本 63億円 0.120%
Slim 3地域均等型

10億円

0.120%

(2019年6月末時点、信託報酬は税抜き)

 

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は設定当初かなり期待されていたようですが、思ったほど資金流入の勢いは強くないです。

eMAXIS Slimシリーズでは『全世界株式型』のファンドが3つもあるので、資金流入も分散されてしまうのも1つの原因と考えられます。

償還リスクの事を考えると手間はかかりますが、先進国、新興国、国内株式を個別に投資した方が償還リスクは低くなりそうです。

ただ、毎月5億円程度の流入があるので、運用期間が長くなれば純資産総額も積み上がっていき、償還リスクも減っていくでしょう。

 

2019年7月22日に新規設定されたたわらノーロード全世界株式がどの程度人気になるのか気になるところです。

www.boyang-boyang.com

 

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は投資対象としてどうか?

f:id:bo-yang:20190508113233j:plain

1本で世界中の株式に投資できるので、初心者や少ないファンド数で運用したり、投資に時間をかけたくない場合には最適なファンドだと思います。

リバランスも不要なので、自動積立の設定をすれば、何もすることもなくなります。

 

気になるのは、現状『全世界株式』の中で楽天VTの1人勝ちという状況です。

競合ファンドとの比較を見て分かる通り、純資産総額では大きく突き放しています。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)も毎月5億円程度の資金流入があるので、償還の可能性は低いとは思いますが、純資産総額や資金流入の確認は定期的にしておいた方が良いでしょう。

 

コスト面ではeMAXIS Slimシリーズに投資しておけば、常に最低水準で運用できるため、新たに低コストの競合ファンドが誕生しても、追随する可能性が高いので乗り換えなどをする必要がないのは嬉しいポイントです。

 

現時点では、コストで考えると『Slimオールカントリー』、償還リスクを小さくしたい場合は『楽天VT』と言えます。

資金流入が増え、純資産総額も100億円を超えてこればeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が最適なファンドと言えそうです。

 

注意点としては国内株式が高齢化や人口減少などで期待ができません。

8%程度の比率なので、大きな影響はないですが、少しでも高いリターンを目指すなら

オールカントリーよりも『eMAXIS Slim世界株式(除く日本)』がいいとぼーやんぐは考えています。

www.boyang-boyang.com

 

もう1点注意することは、バランスファンド同様に投資比率が決められているため、資産配分を変えることができません。

リスクの調整をしたい時が、面倒になることは頭に入れておくべきですね。

www.boyang-boyang.com

  

 

さいごに

f:id:bo-yang:20180716062133j:plain

今回はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)について書いてきました。

 

1本で世界中の株式に投資が出来、リバランスも不要であることからも、ある意味究極のファンドと言えます。

現状、純資産総額が少ないのは気になるところですが、運用開始からまだ半年程度なので、今後の動向に注目ですね。

 

ただ、2020年頃までには、大きな暴落が来ると予測されているので、リスクを取り過ぎず、自分のリスク許容度にあったファンドを選ぶことが大切になりそうです。

 
まとめ

1本で世界中の株式に投資できる魅力的なファンドです。

でも資金流入のチェックは忘れずに!

 

今日も『ぼーやんぐのインデックス投資ブログ』に来ていただきありがとうございます!

 

関連記事