【投信】ブル型・ベア型ファンドはリスクの高いレバレッジファンド。どんなメリットとデメリットがあるのか?

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どうも、ぼーやんぐです。 

『レバレッジを掛ける』というとFXなどのリスクの高い投資を思い浮かべると思いますが、投資信託でもレバレッジを掛けた商品があります。

その中で代表的な商品が『ブル型ファンド』『ベア型ファンド』です。

より高いリスクで一気に資産を拡大することができます。

今回はそんな『ブル型ファンド』『ベア型ファンド』について書いていこいうと思います。

 

 

 ブル・ベア型ファンドとは?

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ブル・ベア型ファンドとは、先物やオプション取引などを利用して、基準となるベンチマークの値動きを大幅に上回る投資成果を目指すレバレッジファンドのことを言います。

レバレッジをかけることで、少額でも大きな投資効果を得ることができます。

それとは逆に反対の値動きになった場合、損失も大きくなりますので、注意は必要です。

 

ブル型ファンド

『ブル』とは『上昇相場』を意味し、雄牛が角を下から上に突き上げて攻撃する姿に由来しています。

上昇相場で『ブル型ファンド』に投資すれば、より大きなリターンを狙うことができます。

例えばの4.3倍の成果を目指す『SBI日本株4.3ブル』。

国内株式市場全体の値動きの4.3倍になる投資効果を狙っており、単純に言ったらTOPIXが1%上昇すれば4.3%も上昇することになります。

 

下記はTOPIXとの比較チャートです。(青=SBI日本株4.3ブル赤=TOPIX)

TOPIXが少し動くだけでSBI日本株4.3ブルの基準価格は大きく動いていることが分かります。

上昇相場では一気に資産を拡大できる反面、2018年から続く不安定な相場では、非常にリスクが高いです。

 

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ベア型ファンド

『ベア』とは『下落相場』を意味し、熊が爪を振り落として攻撃する姿に由来しています。

ベア型のファンドに投資すれば投資信託でも下落相場で資産を拡大することができます。

例えば『SBI日本株3.7ベアIII』は国内株式市場全体の値動きの3.7倍程度『逆』となる投資成果を目指しています。

株価が上昇すれば資産は減りますが、株が下げれな資産は増えます。

 

下記はTOPIXとの比較チャートです。(青=SBI日本株3.7ベアIII赤=TOPIX)

2018年年末に大きく下げた時は一時40%ほど上昇しているのが分かります。

リーマンショックのような暴落相場で投資したら、すごいことになりますね。

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ブル・ベア型ファンドのメリットとデメリット

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ブル・ベア型ファンドのメリット 

メリットはなんと言っても少額で大きなリターンを得られることです。

先ほど紹介したSBI日本株4.3ブルは4.3倍のレバレッジがかかっていますので、100万円投資した場合、430万円を投資している時と同じ値幅で動きます。

2017年のような上昇相場で投資していれば一気に資産を拡大できたことになります。

 

もう1点大きなメリットはベア型ファンドは株価の下落とともに基準価格が上昇しますので、下落相場でも利益を得ることが可能になります。

個別株の空売りと同じ効果を得られることになります。

また、通常の信用取引で空売りをした場合、株価が上昇を続けると投資資金よりも大きな損失が出てしまい、最悪借金を背負うことになります。

しかしベア型ファンドは投資金額の範囲内でしか損失が出ないため、最悪の事態は避けれるというのも大きなメリットです。

 

デメリット

ブル・ベア型ファンドの大きなデメリットは、上昇と下落を繰り返す相場に非常に弱いことです。

SBI日本株4.3ブルの目論見書に分かりやすい例が出てたので紹介します。

基準値を100として株式市場が上下を繰り返し、20日後には元の100に戻ったとします。しかしファンドは69.9と約ー30となっており、大きく押し下げられることが分かります。

インデックスファンドなら損失は出なかった相場でもブル・ベア型ファンドでは大きな損失となってしまうんです。

この例では株価が±10の範囲で動いた場合ですが、その幅が大きくなればなるほど損失の幅も広がることになります。

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(出展:SBI日本株4.3ブル目論見書)

 

株価は上げ続けたり、下げ続けるなど、一方向に動き続けることは稀なので、長期投資には向かないです。

そのため利益を得ることができるのは限定的な期間のみになるので、売買の回数が増え手数料が増えてしまうのもデメリットです。

 

また、急な取引停止や償還が発生する可能性もあります。

値動きが大きいため、基準価格が『0』に近づいていくこともあります。

そうなると途中償還になる可能性もあります。

また、暴落時などには正常な取引ができず取引停止になり売却できず、大きな損失が発生する可能性もあります。

 

ブル・ベア型ファンドは投資というより投機に近いです。

最悪無くなっても良いという覚悟で投資しないと痛い目に合いますので、投資する際はくれぐれも慎重にしてくださいね。

 

 

さいごに

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今回はブル・ベア型ファンドについて書いてきました。

上昇相場・下落相場の両方でレバレッジをかけて資産を拡大できるため、資産の少ない投資家が一気に資産を増やすことができます。

しかし、その反面非常にリスクが高いです。

市場は上下を繰り返すため、常に市場の動向をチェックし、短期的に売買を繰り返す必要が出てきます。

無くなってもいいお金なんて無いと思いますが、それくらいの気持ちで投資しないと痛い目に合う可能性は高いです。 

ハイリスクハイリターンの商品になります。

初心者は安易に手を出さない方がいいでしょう。

 

今日も『ぼーやんぐのインデックス投資ブログ』に来ていただきありがとうございます!

 

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