どうも、ぼーやんぐです。
先進国は世界の時価総額約80%を占めていることからも、多くの方のポートフォリオのコアとなる資産クラスです。
今回はそんな先進国株式でおすすめのファンド『eMAXIS Slim先進国株式インデックス』の紹介、競合との比較など徹底的に分析していこうと思います。
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの基本情報
- つみたてNISAとiDeco
- eMAXIS Slim先進国株式インデックスの運用成績(2019年4月末時点)
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの競合商品は?
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックスのまとめ
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの基本情報
eMAXIS Slim先進国株式インデックスは2017年2月27日に設定された先進株式に投資できるインデックスファンドです。
投資対象
投資対象は日本を除く先進国株式が対象となっており、ベンチマークは『MSCIコクサイ・インデックス』です。
MSCIコクサイ・インデックスとは日本を除く先進国22カ国で構成された株式指数で、約1300銘柄を時価総額の大きい順で組入されています。
先進国株式市場の時価総額85%をカバーしているため、1本で先進国のほとんどの銘柄に投資できるファンドとなっています。
MSCIコクサイ・インデックスの詳細は下記を参考にしてください。
ファンドの仕組み
ファミリーファンド方式で運用されています。
2017年5月12日時点でマザーファンドの純資産総額は3,300億円を超えていますので、安定した運用が望めます。
(出典:eMAXIS Slim先進国株式インデックス目論見書)
ポートフォリオ
下記は組入上位10カ国です。(2019年4月末時点)
米国が65.2%とかなり大きなウェイトを占めており、米国株式市場の影響を強く受けることになります。
(出典:eMAXIS Slim先進国インデックス月次レポート)
次に組入上位10銘柄です。
APPLE、MICROSOFT、AMAZON.COM、FACEBOOK、ALPHABET(GOOGLE)など今まで米国株式市場を牽引してきたハイテク銘柄が上位を占めています。
しかし、ハイテク銘柄の成長鈍化なども囁かれていますので、この先どうなっていくのか先行きは不安です。
(出典:eMAXIS Slim先進国インデックス月次レポート)
業種別の組入順位ではバランスが良く分散されています。
(出典:eMAXIS Slim先進国インデックス月次レポート)
コスト
買付手数料、信託財産保留額ともになしのノーロードファンドです。
信託報酬は2019年12月28日より引き下げられ、さらに低コストとなりました。
純資産総額 | 変更前(税抜) | 変更後(税抜) | |
500億円未満の部分 | 0.0999% | → | 0.0965% |
500-1000億円の部分 | 0.949% | → | 0.0932% |
1000億円以上の部分 | 0.0899% | → | 0.0899% |
【関連記事】eMAXIS Slim先進国株式インデックス、ニッセイに対抗して信託報酬0.0999%に引き下げ!
販売会社
ネット証券専用ファンドのため、販売先は下記のオンライン証券会社のみになります。
- 岩井コスモ証券(インターネット専用)
- SMBC日興証券(ダイレクトコース)
- SBI証券
- 岡三オンライン証券
- カブドットコム証券
- GMOクリック証券
- ジャパンネット銀行
- フィデリティ証券
- 松井証券
- マネックス証券
- 楽天証券
つみたてNISAとiDeco
つみたてNISAに対応していますので、最大で20年間・800万円まで非課税で投資することが可能です。
iDeCoは下記の金融機関で取り扱いがありますので、老後資金として投資する場合は下記の証券会社を利用してください。
- 松井証券
- マネックス証券
- SBI証券(セレクトプラン)
eMAXIS Slim先進国株式インデックスの運用成績(2019年4月末時点)
eMAXIS Slim先進国株式インデックスは2017年2月27日に新規設定され、運用開始から2年以上が経過しています。
純資産総額は423億円を超えており、2018年に入ってからは毎月20億円前後の流入が安定して続いています。
信託報酬が引き下げになる500億円まであと一息ですね!
騰落率は設定来で22.8%と好調です。
2018年後半の下落で一時はどうなるかと思いましたが、新高値を探るまでに回復しています。
しかし、米中貿易摩擦などの影響から、景気後退の兆しもありますので今後の動向には注意が必要です。
ベンチマークよりも成績が良いのは、ベンチマークは配当を含まず、ファンドは配当込みで算出されているためです。
チャートを見るとわかりますが、長期になるほど配当の効果が大きくなりますね。
(出典:eMAXIS Slim先進国インデックス月次レポート)
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの競合商品は?
最大のライバルは先進国インデックスファンド最大の純資産総額を誇るニッセイ外国株式インデックスファンドです。
|
eMAXIS Slim | ニッセイ |
設定日 | 2017.2.27 | 2013.12.10 |
ベンチマーク | MSCIコクサイインデックス | MSCIコクサイインデックス |
信託報酬 | 0.0999%(税抜) | 0.0965%(税抜) |
純資産総額 | 733億円 | 1,508億円 |
(2019年12月21日時点)
ベンチマーク、コストともに同じで、大きな違いは純資産総額です。
eMAXIS Slimは733億円に対してニッセイは1,508億円と倍以上の差となっています。
設定日の影響も大きいと思いますが、純資産総額が多い方が安定した運用が期待できるので、純資産総額の面で見るとニッセイの方が若干優勢かなといったところです。
コスト面に関してはeMAXIS Slimは『業界最低水準を目指す』がコンセプトになっているため、常に最低コストのファンドに投資ができることになります。
コスト面を重視する方はeMAXIS Slimが良いでしょう。
下記はeMAXIS Slimとニッセイの比較チャートですが、ベンチマークが同じため全く同じ値動きです。
どちらに投資してもほぼ同じ結果になると思うので、あまり悩まず好きな方に投資すれば良いでしょう。
ただ、資金流出入の動向は月1回くらいは確認しておくべきですね。
(出典:YAHOOファイナンス)
ニッセイ外国株式インデックスファンドの詳細は下記を参考にしてください。
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスのまとめ
今回はeMAXIS Slim先進国株式インデックスのファンド分析をしてきました。
長期投資をする上でコストはリターンを大きく左右します。
そのため、インデックスファンドの場合、なるべく低コストのファンドを選ぶことが重要になります。
eMAXIS Slimシリーズは常に低コストファンドになるよう、何度も信託報酬の値下げを繰り返しています。
そのためコストが低いファンドが出ても、乗り換える必要がないので、安心して長期間投資出来ます。
10年20年保有していれば、マイナスになる可能性は世界が破滅的な不景気にならない限り低いはずです。
ニッセイ外国株式インデックスファンドとかなり迷いますが、コスト面で考えるとeMAXIS Slim先進国株式インデックスで間違えなさそうです。
今日も『Boyang Journal』に来ていただきありがとうございます!
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