どうも、ぼーやんぐです。
最近、レバレッジ型のバランスファンドが人気です。
少ない資金で、リスクを抑えつつ大きなリターンが期待できるということで、多くの資金が集まっています。
今回はレバレッジ型バランスファンドを最初に出した日興アセットマネジメントが運用するグローバル3倍3分法ファンドを紹介します。
グローバル3倍3分法ファンドはどんなファンドなの?
グローバル3倍3分法ファンドは2018年10月4日に設定されたレバレッジ型バランスファンドです。
償還日は2028年9月21日となっていますので、約11年の運用期間となります。
レバレッジ型ファンドはコストが高い傾向にありますが、信託報酬は0.44%(税抜)と意外と割安です。
ネット証券で投資をすれば買付手数料も無料になります。
グローバル3倍3分法ファンドの最大の特徴は先物を利用して3倍のレバレッジをかけていることです。
3倍と言っても債券比率が66.7%を占めているので、株式だけのレバレッジファンドと比較するとリスクは抑えられています。
債券部分は先進国5カ国の国債のみに絞られているので、より安定性を重視しているといえます。
個人的に気になるのは日本の比率が多いことですね。
株もREITも時価総額比率になっているとより、安定した運用が望める気がします。
(出典:グローバル3倍3分法ファンド目論見書)
グローバル3倍3分法ファンドが人気の理由は?
運用開始からまだ1年も経っていないですが、2019年7月末時点の純資産総額は約1,200億円まで増えています。
なぜここまで人気なのか?
リスクを抑えつつ、少ない資金で高いリターンを期待できる
1番大きな理由はローリスクハイリターンと考えている投資家が多いからでしょう。
債券が65%以上も占めていますし、REITは株や債券とは異なった値動きをするので、リスクを抑えた運用ができます。
株式が大きく下落した2018年10月〜12月のチャートを確認してみるとS&P500と比べても下げ幅小さいことがわかります。
(出典:YAHOOファイナンス)
また、債券は長期に渡って安定的なリターンが見込めるため、レバレッジをかければ、少ない資金で、リスクを抑えつつ高いリターンを期待できます。
直近の成績も優秀
人気の理由は資産配分だけでなく、直近の成績が好調なことも要因です。
設定来の価格推移を見ると、他の資産クラスと比べて非常に高いリターンをあげています。(2019年7月末時点)
設定来の騰落率では19.21%となっています。
(出典:グローバル3倍3分法ファンド月次レポート)
また、比較的好調な米国株式(S&P500)の過去6ヶ月の騰落率12.9%に対してグローバル3倍3分法ファンドは15.19%とS&P500をもアウトパフォームしています。
不安定な市場ということと、他の資産クラスと比較しても高いパフォーマンスをあげていることが投資家から注目を集めている要因ですね。
グローバル3倍3分法ファンドに投資しても大丈夫なのか?
リスクが低くて高いリターンが期待できるなんて最高の商品ですよね。
多くの資金が集まっているのも理解できます。
ただ、直近の成績は良いですが債券も大きく下落することはあります。
下記は三井住友・DC外国債券インデックスファンドのチャートです。
リーマンショック直前の2008年7月から半年間下げ続け、最大で20%以上の下落をしています。
しかも大きな経済危機の時は株式やREITも下落するので、ダメージはかなり大きくなると予想されます。
(出典:SBI証券)
もう1つ気になるのは、純資産総額の急激な上昇です。
2019年の年初には3億円弱でしたが、7月末時点で約1,200億円にまで増えています。
ひふみプラスの時もそうでしたが、成績が良いファンドには一気に多額の資金が流れ込みます。
騰落率が急上昇し、多額の資金が流れ込んでいる時が天井となる場合も多いです。
利下げ局面なので、もうしばらくは債券価格も上昇していくと思います。
ただ、今から多額の資金をつぎ込むのは危険な気もします。
もし投資をするなら時間を分散して投資するか、短期目線のどちらかが良いと思います。
さいごに
今回はグローバル3倍3分法ファンドについて書いてきました。
債券比率の高いレバレッジ型バランスファンドの戦略は面白いですし、投資してみようかという気にもなります。
『ゆっくりお金持ちになりたい人はいない』とバフェットが言っているように、誰もが短期間でお金持ちになりたいですからね、どうしても触手が伸びてしまいます。
今後多くのレバレッジ型バランスファンドが出てきそうですね。
先日、新たに設定されたウルトラバランス世界株式はREITの代わりに、今注目の金(ゴールド)が組み入れされているファンドです。
こちらも、債券比率が大きく低いリスクで運用できるため、成績次第では一気に人気が出そうです。
また楽天からも米国レバレッジバランス・ファンドが設定されます。
米国の債券と株式が投資対象となっており、レバレッジバランス型の中で一番リスクの高い360%となっています。
とはいえ、リスクが低いからと油断していると痛い目に合うので注意は必要です。
今日も『ぼーやんぐのインデックス投資』に来ていただきありがとうございます!
関連記事