どうも、ぼーやんぐです。
2019年は世界中の株式が上昇し、大きく資産を増やせた方も多いと思います。
そんな中、国内アクティブファンドの中でも特に人気のあるひふみプラスも基準価格が大きく上昇しました。
しかし、成績に反して純資産総額は減少しています。
今回はひふみプラスの2019年の運用成績の確認と、何故純資産総額が減少しているのか考えていこうと思います。
ひふみプラス2019年の運用成績
ではひふみプラスの運用成績を確認していきます。
まず、1年間の騰落率は23.09%と大幅に上昇しました。
インデックスファンドのeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)の1年間の騰落率は17.94%でしたので、5%以上もTOPIXをアウトパフォームしたことになります。
2018年は基準価格が20%以上も下落し、しかもTOPIXをアンダーパフォームしたことを考えると、2018年は一時的な調整で、2019年は反発の年だったと言えます。
しかし2019年にここまで反発すると予想できた人は少なかったんじゃないでしょうか。
基準価格は4万951円で2019年を締めくくりました。
まさかたった1年で4万円台に回復するとは思いもよりませんでした。
ただ、2018年1月につけた4万4,000円台には、まだ遠いです。
2020年に新高値を更新することを期待したいですね。
(チャート:SBI証券)
ひふみプラス騰落率が上昇しているにも関わらず、資金流出が増加
ひふみプラスの2019年の成績が非常に好調だったことは分かりました。
そのため、人気が再加熱すると思っていましたが、そうはいってないようです。
資金流出入のグラフを見ると、2017年は毎月250億円前後の資金流入があり、1年で純資産総額が5倍ほどにまで膨らみました。
そして2018年1月にはたった1ヶ月で750億円近くの資金流入があり、加熱しすぎだったことがよく分かります。
そして2018年2月の株価急落から基準価格が下落していき、資金流入は大幅に減っていきました。
そして好調だった2019年には流出が多くなっており、特に基準価格が急上昇した11月には250億円を超える流出となっています。
(グラフ:SBI証券)
何故、基準価格が上昇したにも資金流入が増えているのか?
それは、今まで含み損を抱えていた投資家が、含み損が解消しプラスに転じたことで、売却していることが原因です。
2017年にひふみプラスに投資を始めた多くの投資家は含み損を抱えていたと思いますし、まだ含み損を抱えている投資家も少なくないと思います。
そのため、今後基準価格がさらに上昇すれば、資金流出はさらに増えていくでしょう。
資金流出入が安定しないと、ファンドの運用が難しくなるため、ひふみプラスの今後の舵取りも非常に難しくなっていくと思われます。
2020年のひふみプラスはどうなるのか?
ここからはぼーやんぐ個人的な意見ですので、参考程度に聞いて頂けたらと思います。
結論から言うと再び調整の年になるのでは無いかなと考えています。
依然として米国経済が堅調なため、リーマンショックの様な大きな暴落がすぐに起きるとは思えません。
しかし、2019年は1年で23.09%もの騰落率を記録してます。
2年連続で高い騰落率をあげることは、非常に難しいと思うので、2018年の様なボラティリティーの高い運用結果になるのではないかと予想しています。
また、2020年11月3日には米国大統領選挙があります。
トランプは再選に向けて、経済が好調なことをアピールするために株高を先導しています。
そのため選挙までは株価の大幅な下落を何としてでも防ぐでしょう。
問題は再選後です。
トランプが再選をすれば、再び中国への圧力が増していくと予想されます。
貿易摩擦が悪化すれば、世界経済に与える影響も大きいため、再選後には株価が大きく下落する可能性もあるでしょう。
株式市場全体が下落すればアクティブファンドのひふみプラスは日経平均やTOPIXよりもダメージを受けやすいです。
暴落が起きずとも、大きく基準価格を落とすこともあるでしょう。
そのため、2019年が好調だったからと、大きな資金を一気に投資するのは避けた方が良いでしょう。
さいごに
今回はひふみプラスの2019年の運用成績と2020年の予想について書いてきました。
2019年は世界的に非常に株式が好調な年でしたね。
ただ、好調な年の後には調整が待っている可能性もありますので、注意しながら投資したいところです。
ただし、将来の株価を予想することは誰にも出来ません。
下落を心配して、投資をしないと、株価が一気に上昇して機会損失になる可能性もあります。
そのため、自分が決めたルールに沿って機械的に積立投資を続けていくことが投資を成功させる近道だと思います。
今日も『ぼーやんぐのインデックス投資』に来ていただきありがとうございます!
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