【iFree 年金バランス新規設定】低リスクのバランスファンド誕生

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どうも、ぼーやんぐです。

前回前々回とiFreeシリーズから2つの米国株に投資するファンドを紹介しました。

2つのファンドは比較的リスクが高めの商品でしたが、同日に新規設定されたもう1つのファンドは全く性質のことなったファンドになっています。

iFree年金バランスというファンドで、GPIFを参考に設定されたファンドになります。

新規設定から1週間経ちましたので、初動とともに見ていこうと思います。

 

 iFree年金バランスの基本情報

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投資対象

国内外の4つの資産クラスに投資を行い、GPIF(年金積立管理運用独立行政法人)の基本ポートフォリオに近づけることを目標に運用されるファンドです。

GPIF(年金積立管理運用独立行政法人)とは将来の年金の支払いに備え、国民から集めた国民年金や厚生年金の積立金を運用している機関のことです。

日本は投資をしている人は少ないとされてますが、実は自分が将来受給する年金は投資で運用されているんですよね。

知らない方も多いんではないんでしょうか?

 

下記はGPIFの基本ポートフォリオです。

株式50%債券50%と想像していたよりも株式の多いバランスになっています。

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(引用:iFree年金バランス 目論見書より)

 

ベンチマーク

他のバランスファンドでもよく使われている指数ばかりです。

・国内株式 東証株価指数(TOPIX)

東京証券取引所第一部に上場している、全銘柄から構成された指数です。

 

・先進国株式 MSCIコクサイ指数(円ベース)

日本を除く22カ国で構成され、大型・中型株約1300銘柄が組み込まれてます。

米国が60%以上を占めるので、米国市場に左右されやすいです。

より詳しい情報は下記を参考にしてください。

www.boyang-boyang.com

 

・先進国債券 FTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース)

日本を除く22カ国の国債のみで構成され、約750銘柄が組み込まれています。

 

※国内債券はベンチマークはなしです。 

 

手数料・コスト

買付手数料、信託財産保留額ともになしです。

信託報酬は0.17172%(税込)と割安です。

現時点でバランスファンドの最安値になっています。

eMAXIS Slim やニッセイも同じコストなので、他社を意識したコスト設定になっており、iFreeの本気度が見えます。

 

iFree 年金バランスの初動

純資産総額は100万円からスタートして2018年9月7日の時点で1800万円と、多くはないですが、流入はそこそこありますね。

1週間の騰落率は-1.32%となっています。

 

競合ファンドとしてはニッセイ・インデックスバランスファンド 4資産均等型です。

債券の比率が違うくらいで、コストも同じなので、4資産に投資する場合にどちらか迷うところです。

ただ、ニッセイは3年近く運用していますが、純資産総額約25億円とさほど資産は集まってないようです...

4資産があまり人気がないのか...

しかも似た資産配分のファンドだと先行者が有利なので、今後iFreeがどのように資金を集めるのか見ものです。

 

 

 iFree年金バランスは投資先としてどうか?

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これから投資をはじめる方にはコストも安く、リスクを抑えた資産配分なので、長期でコツコツ積立をしていくのにピッタリなファンドです。

GPIFの運用には『長期的な運用利回り1.7%を最低限のリスクで確保すること』が目標として掲げられていることからも安心感がありますね。

GPIFは2001年から運用が開始され、17年間の平均年利は3.12%と目標を大きく超えた成績を残しているのも安心材料です。

 

ただ、個人的には微妙なところです。

デメリットというかこれは考え方ですが、年金と同じ資産配分に投資するということは、厚生年金や国民年金を買い増ししているとも考えられます。

そうなるとリスク分散の面ではあまり良いとはいえないですよね。

 

もう1つ気になるのは、国内株式の比率が多いことです。

日本の将来は正直明るくないと思っていて、株価がバブル時の高値を超えてさらに成長していくのはとても想像ができないです。

超高齢化に向かっている日本では2030年には3人に1人が65歳以上になると予測されているほどですからね。

なので、国内株式の組入比率が先進国と同じ25%というのはどう考えても高すぎます。

その2点を考えると投資するのを躊躇してしまいます。

 

ぼーやんぐがもし株式50%債券50%のバランスファンドに投資する場合、楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)を選びますね。

株式は米国ETFのVTに投資され、日本を含む先進国と新興国の約8000銘柄と幅広く投資されていて、構成比率も時価総額順なのでバランスも良いです。

債券も日本を含む先進国と新興国の国債、社債などに投資されていますので、1本で世界中の株式と債券にバランスよく投資できるためです。

コストが少し高く信託報酬0.2546%ですが、iFree年金バランスとの差は約0.08%なので、数百万円の投資なら気にならない程度だと思います。

運用開始が2018年7月とまだ浅いので、純資産総額も少なく償還リスクには注意が必要です。

www.boyang-boyang.com

 

さいごに

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また低コストのバランスファンドが出てきましたね。

多くのバランスファンドが出てきてますが、現状はeMAXIS Slim バランス(8資産均等)が1人勝ちといったとこです。

似たファンドが乱立しているので、どうしても人気なファンドに資金が集まってしまいます。

今回出たiFree年金バランスは他のバランスファンドと違い、コンセプトもしっかりしているので、どこまで受け入れられるのか楽しみです。

GPIF効果が出るのか見ものですね。

 

今日も『ぼーやんぐのインデックス投資』に来ていただきありがとうございます!

 

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