どうも、ぼーやんぐです。
世界中で今や生活に欠かすことが出来ないサービス『フィンテック』。
日本は出遅れてますが、今後キャッシュレス化やスマホでの個人送金などが進むにつれて、重要なサービスになっていくと思います。
今回そんなフィンテック関連の銘柄に絞って投資をするファンドが新規設定されましたので、ファンドの分析をしていこうと思います。
イノベーション・インデックス・フィンテックの基本情報。
投資対象
世界各国のフィンテック関連企業の株式が投資対象になります。
STOXXグローバル・フィンテック・インデックス(ネット・リターン、円換算ベース)という指数がベンチマークになります。
同指数はスイスのSTOXX社という指数プロバイダーが算出する指数となっています。
2012年から算出されており、日本を含む世界のフィンテック関連企業約110社をカバーしています。
下記は組入上位10銘柄と国別の割合となっています。
80%近くが米国が占めていますので、ほぼ米国に投資していると言ってもいいくらいです。
(出展:イノベーション・インデックス・フィンテック目論見書より)
ファミリーファンド方式で運用され、為替ヘッジはなしです。
ファンドは複利効果による信託財産の成長を優先させるため分配金は極力抑制するようです。
(出展:イノベーション・インデックス・フィンテック目論見書より)
ベンチマークのパフォーマンス
下記はベンチマークの設定来のチャートになります。
ここ1年間では21.38%上昇と高いパフォーマンスをあげています。(10月21日時点)
NYダウは9.85%となっていますので、その差は大きいですね。
(出展:STOXXより)
下記は他のベンチマークとの比較になります。
10月31日に新規設定される『eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)』のベンチマークとなる『MSCI AC Worldインデックス』を大きくアウトパフォームしていることがわかります。
『MSCI AC World情報技術セクターインデックス』は簡単にいうとハイテク関連銘柄の指数です。
アップルやアマゾンなどの今をときめく銘柄が集まっていますので、さすがにここには大きく差をつけられています。
それでも2012年からの約6年間で約300%と十分なほどのパフォーマンスをあげていことがわかります。
(出展:イノベーション・インデックス・フィンテック目論見書より)
コスト
最も気になるコストです。
買付手数料、信託財産保留額ともになしです。
対面の場合、買付手数料は2.16%かかってしまいます。
信託報酬は0.8046%(税込)と割高になっています。
テーマ型ファンドになりますので、どうしても高くなってしまいますね。
ベンチマークがここ1年で21.38%と高いパフォーマンスをあげていますので、現時点ではそこまで気にならないコストです。
ただ、下落局面に入った時に重い足かせになるので、注意したいところです。
投資対象としてどうか?
個人的には非常に魅力的なファンドだと思います。
ぼーやんぐは出張でよく中国に行くんですが、中国で現金を見ることってほとんど無いんですよね。
路上の屋台ですらスマホで決済できるくらいです。
それに比べて日本では未だにクレジットカードすら使えないお店も多く、フィンテックといっても企業や一部の意識の高い人たちしか活用されてないのが現状だと思います。
そういったことを考えると、今後、日本のように現金流通量の多い国でもキャッシュレス化などが進めば、さらなる市場の拡大が期待されます。
下記の表を見ても世界的に拡大していることが分かりますね。
(出展:イノベーション・インデックス・フィンテック目論見書より)
注意しないといけないのは株価は将来を織り込んでいるということです。
特にテーマ型のファンドは、トレンドとなってから新規設定される事が多いので、株価が高値圏にある可能性が高いです。
リセッション入りも意識され始めているので、もし投資する場合は一括投資はせず徐々の資金を投入した方が安心感はあります。
また、一応インデックスファンドですが、テーマ型ファンドなので、コアではなく、サテライトとして組入することをオススメします。
さいごに
日本でも増税に向けてキャッシュレス化を進めようとしてますので、オリンピックまでに大きな変化がありそうです。
このまま世界的にキャッシュレス化が進めば、将来はお金自体を見ることも触ることも無くなり、ただの『数字』となりそうですね。
『フィンテック』という技術がこの先世界をどう変えていくのか楽しみですね。
個人的に興味のある分野なので、お楽しみとして少しだけ投資してみようかなと思ってます。
どうも、ぼーやんぐでした。