どうも、ぼーやんぐです。
今年に入ってから米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げにより、株価の下落が何度か起きており、FRBの今後の動向が注目されています。
そして利上げの影響は株価下落だけではなく、家計の債務が増加するという問題も発生します。
米ニューヨーク連邦準備銀行が発表したデータによると、米国の家計債務が過去最高を記録したことが報じられています。
日本でも利上げが行われれば、住宅ローンなどの返済額にも影響し、家計を圧迫する家庭も多いと思います。
今回は米国の家計債務状況と日本でも利上げが行われた場合の対策を考えていこうと思います。
米国の家計債務は過去最高に
米ニューヨーク連邦準備銀行が発表した家計債務は2018年6月末の時点で、残高はなんと13.3兆ドル(約1500兆円)でした。
3ヶ月前位から800億ドル以上増え、過去最高を更新しています。
日本の家計債務は320兆円、国の債務でも1000兆円強なので、GDPは違いますが、米国の債務の大きさにただただ驚きます。
内訳としては住宅が9兆ドル、自動車ローンが1.2兆ドル、学生ローンが1.4兆ドルと、この3つが主な債務の要因となっています。
延滞率は4.5%となっており、比率を押し上げている学生ローンは8%を超えています。
日本の奨学金返済と同じで、米国でも学費返済に苦労している人が多いようです。
また、2008年のリーマンショック時で12.7兆ドルの家計債務だったことを考えると、いつ大きな金融危機が来てもおかしくはない状況なのかもしれません。
(出展:MY BIG APPLE)
我が家の家計は大丈夫?
消費税増税前に家を買う人が増えているのか、近所では戸建てやマンションの建設ラッシュが起きています。
ぼーやんぐも昨年子どもが産まれてから家を探しており、何度か内見などもしています。
そこで、営業マンが必ず言う言葉は、『金利が安いから、早く買った方がいいです!』。
もう聞き飽きましたが、実際に利率は底値となっていて、変動金利で0.5%を切る銀行もあります。
それを鵜呑みにしてしまい、変動金利で限度額いっぱいまで借りる人も多いんではないでしょうか?
米国の債務と何が関係あるかというと、今、世界の中央銀行で利上げが進んでいます。
日本は未だにインフレ率2%を目指して金融緩和を続けていますが、もしインフレ率2%を達成した場合、金利上昇が起きる可能性が考えられます。
自動車などの短期ローンなら問題ないですが、住宅ローンの返済は何十年と長期の場合が多いです。
10年後、20年後に今の支払額よりも負担が増加するかもしれません。
例えば3000万円を年利1%の30年ローンで借りた場合で返済総額3,470万円必要になり、毎月9万6500円の返済になります。
もし利率が上がり2%になった場合、総額が3990万円となり、毎月11万の返済と1万円以上も負担が大きくなってしまいます。
家計が圧迫され、子どもの学費や老後の貯蓄などが予定通りに進まなくなる可能性があります。
事項で対策方法を考えていきます。
金利上昇の対策方法を考える
金利上昇の対策方法は3つ考えられます。
1.借入を少なくして、短期間で完済する方法
なるべく多くの自己資金を準備してから、購入すれば、返済期間も短く金利上昇の影響を受けずらいです。
デメリットは自己資金を貯めるのに、時間がかかることですね。
もう1つのデメリットは自己資金を先払いするため、せかっくまとまった資金があっても資産運用に回せないため、株式上昇などによる機会損失が発生してしまいます。
2.固定金利で借りる
フラット35などの長期固定金利を利用することで、金利上昇の影響を受けないように出来ます。
返済金額もずっと同じため、将来の資産設計もしやすいです。
デメリットは変動金利よりも金利が高いため、金利上昇がこの先何十年と起きなければ、無駄に返済額を大きくしてしまうことになります。
ただ、精神的に安定して返済できるのは大きな魅力です。
3.金利上昇を常にチェックし、直前で乗り換える
最初は変動金利でローンを組み、金利上昇の兆候が見えたら、固定に乗り換えることができれば、少ない利率で返済が可能になります。
ただし、金融に対してある程度の知識が必要ですし、頻繁に金利上昇をチェックする必要があるので、難易度が高いです。
もし、タイミングを逃せば変動金利で高い金利を払い続けなることになってしまうリスクもあります。
どちらにしてもローンは定期的に見直して、常に返済額が少なくなるように調整することが大切です。
面倒という理由で、見直しをしてないと家庭も多いと思いますが、見直しをしないと数百万円単位で損をしている場合もあるので、こまめに見直すことは必須です。
さいごに
3つの対策方法をみてきましたが、金利上昇はいつ起きて、どこまで上昇するかは誰にも分からないです。
金利上昇を見越してなるべく安心、安全に返済が可能なプランにすることが大切だと思います。
無理して高い金額の家を買うよりも、グレードを下げてでも余裕を持った返済が出来る家を買うことが重要だと思います。
どうも、ぼーやんぐでした。