どうも、ぼーやんぐです。
アセットアロケーションに国内債券組み入れていますか?
国内債券は利益を出すというよりも、リスクを抑える役割をしてくれます。
そのため、投資期間が長くとれる場合は国内債券を組み入れる必要は低いと考えられています。
ただ、国内債券ファンドの基準価格は右肩上がりを続けていますし、時期によっては株式を大きくアウトパフォームすることもあります。
意外と投資対象としてあなどれないかもしれません。
今回は国内債券について書いていこうと思います。
国内債券の期待リターンとリスク
国内債券ファンドは値動きの幅が小さく、投資で利益を出すというよりも防御としての役割が大きいです。
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が検証した期待リターンは外国株式で年率8%弱、国内株式は5%以上に対して、国内債券は1.5%以下となっています。
株価は世界の経済発展が続く限り、右肩上がりを続けると考えられています。
そのため、投資期間が長くとれれば、敢えて債券に投資せずに株式100%で投資することで大きなリターンを得ることができます。
ただ、株式はリスクの幅が大きく、大きく上昇することもあれば、リーマンショックの様に暴落することもあります。
株式100%で投資していても、暴落も気にせず淡々と積立を続けれる方には不要かもしれませんが、株価の下落でパニックになってしまう方には、国内債券は精神安定剤としての効果を発揮します。
このように国内債券は防御的な役割が強く、インフレ対策程度として投資されている方が多いです。
(出典:GPIF)
債券ファンドの基準価格はどんな時に上昇・下落するのか?
金利が下がると基準価格は上昇する
一般的に債券価格は金利が上昇すると下落し、金利が下落すると上昇します。
債券を購入したい人が増えると金利は低くても売れるため、債券価格は上昇します。
逆に、金利を高く設定しても売れないと債券価格は下落していきます。
株価が下落すると基準価格は上昇する
債券市場は株式市場と逆の値動きをする傾向があります。
株価が上昇していれば、多くの投資家が株式を買うので、リターンの低い債券は売られる傾向にあります。
逆に株価が下落している場合は、なるべくリスクを抑えようと株式を売却し債券が買われる傾向にあります。
そのため株価が下落することで国内債券ファンドに資金が流れ、基準価格が上昇しやすくなります。
ただ、あくまでも傾向です。
株式同様に様々な要因があって価格変動は起きるので気をつけてください。
意外あなどれない国内債券ファンド
下記は2001年3月30日に設定された東京海上・国内債券ファンドのチャートです。
NOMURA-BPI総合というごく一般的なベンチマークを採用しているインデックスファンドです。
騰落率は約18年半の運用で30%程度と決して高くはないですが、過去18年以上右肩上がりを続けています。
(出典:SBI証券)
また、2018年10月前半に米中貿易摩擦の悪化が原因により、世界的に株価が急落しました。
それに対して国内債券は株価が急落した直後から急上昇を続けています。
過去1年の騰落率は3.99%と期待リターン1.5%以下の国内債券にしてはかなりの好成績となっています。(2019年8月9日時点)
ちなみにTOPIXに連動するインデックスファンドは-9%以上となっています。
また、同じく東京海上が2000年3月21日から運用している東京海上日本株TOPIXファンドと騰落率を比較すると、過去1年と設定来では国内債券ファンドの方が好成績となっています。(2019年8月9日時点)
設定日に一括投資をしていた場合、TOPIXよりも国内債券の方が多くの利益が出たことになります。
国内債券 | TOPIX | |
1年 | 3.99% | -12.05% |
3年 | 1.32% | 19.58% |
5年 | 8.26% | 31.66% |
10年 | 20.40% | 81.50% |
設定来 | 29.57% | 8.64% |
国内債券も上昇する時は1年で4%程度上昇するんですね。
個人的な考えでは長期投資で国内債券ファンドに投資する必要はないと思っています。
しかし、株式が下落傾向のとき債券価格は上場する傾向にあるので、そこを狙って短期目線で国内債券に投資すれば利益を出すことができます。
債券はリスクを下げるために組み入れるものだと考えられていますが、低いリスクで短期で利ざやを稼ぐのにも使えます。
大きな資金がないと大した利益にはならないですが、インデックス投資に軽いスパイスを加えたい方や、ちょっとしたお小遣い稼ぎには面白いかなと思います。
意外と国内債券ファンド使えるんですよね。
ぼーやんぐも2018年10月に株価が急落したときから、楽天ポイントを使いながら少しづつ国内債券ファンドに投資していましたが、2%超えのリターンとなっています。
過去1年の株式のリターンがマイナスとなっていることを考えると上出来です。
さいごに
今回は国内債券ファンドについて書いてきました。
インデックス投資において国内債券は通常リスクを下げるためにアセットアロケーションに組み入れるものです。
なので、『防御』としての意味合いが強いです。
でも『防御』としてではなく、『攻め』として国内債券を使うこともできます。
債券なので、決して値動きは大きくないですが、株価が下落している時に利益を出すこともできますね。
注意点は金利が急上昇すれば債券価格も急落するので、金利の動向には注意が必要です。
国内債券のインデックスファンドはeMAXIS Slim国内債券インデックスがオススメです。
今日も『ぼーやんぐのインデックス投資ブログ』に来ていただきありがとうございます!
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