どうも、ぼーやんぐです。
SBI証券、楽天証券、マネックス証券が米国株式の最低取引手数料をゼロにしたことで
少額からの投資もしやすくなりました。
米国株ブームの中、国内投信か米国籍のETFどちらに投資しようか迷っている方も多いと思います。
今回はそれぞれの特徴と、どちらに投資したら良いのか書いていこうと思います。
米国ETFへの少額投資がしやすくなった
国内株式もそうですが、米国の株式やETFに投資する場合も買付手数料がかかります。
先述した3社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)の買付手数料は『約定金額×0.45%』です。
しかし最低取引手数料というものが存在し、投資金額に関わらず必ず5ドル~の手数料が必要でした。
例えば500ドル投資する場合、0.45%の手数料で2.25ドルですが、最低取引手数料5ドルがかかってしまいます。
そのため、最低でも1,000ドルの投資をしないと割高な手数料を支払う羽目になります。
しかし、2019年7月に米国株の最低取引手数料の値下げ競争が勃発しました。
結果的には3社ともに最低取引手数料が撤廃され、金額に関わらず『約定金額×0.45%』のみとなりました。
500ドルの投資なら2.25ドルの手数料のみで買付ができるようになりました。
米国株やETFは1株単位で売買ができるため、最低買付手数料の撤廃で米国株への少額投資がハードルが下がりましたね。
国内投信と米国ETFの特徴
それぞれの特徴を確認します。
国内投信の特徴
- インデックスファンドの多くは買付手数料が無料
- 特定口座で投資をすれば確定申告なども不要で手間がかからない
- ネット証券を使えば100円から投資ができる
- 配当金を自動で再投資してくれる。
- つみたてNISAでを利用できる
米国ETFの特徴
- 買付手数料はかかるが、信託報酬が国内投信よりも低い
- 年4回の配当金が受け取れる
- 純資産総額の大きなファンドが多く、安定した運用が期待できる
- 円→ドルへ為替両替が必要
- 米国・国内の双方で課税される(確定申告で米国分の一部は取り戻せる)
- 通常NISAが利用できる
などなど双方にメリットがありますね。
初心者は国内投信からはじめた方が良い
国内投信は100円から投資できる
はじめて投資する場合は少額から投資することがセオリーです。
いきなり多額の投資をすると、株価の値動きが気になり、仕事や私生活に支障がある場合があるからです。
そのため、100円から投資できる国内投信からはじめると良いでしょう。
米国ETFも1株単位で購入できますが、数万円は必要になります。
S&P500が投資対象となったVOOは約270ドルなので、3万円近く必要になります。(2019年8月末時点)
複数のファンドに分散投資する場合はそれなりの金額が必要になります。
つみたてNISAが利用できる
国内投信の最大のメリットはつみたてNISA口座で投資ができることです。
2037年まで、年間40万円までの投資額に対しての売却益や分配金が非課税になります。
2019年からはじめれば最大で760万円分の投資額に対して課税が免除されます。
米国ETFは信託報酬が低いとはいえ、非課税のメリットは絶大です。
米国ETFに投資したい場合でも、まずはつみたてNISAの40万円を使いきってから、米国ETFに投資するべきですね。
国内投信も信託報酬は低くなってきている
米国ETFの最大の魅力は信託報酬の低さです。
先述したVOOは0.03%と非常にコストが低いです。
現在国内投信で最低コストはeMAXIS Slim 先進国株式インデックスとニッセイ外国株式インデックスの0.0999%です。
数年前までは信託報酬は低くても0.2%~0.3%程度でしたので、eMAXIS Slimシリーズの影響もあり、国内投信の運用コストもだいぶ下がってきています。
数百万円程度の投資額なら影響は微々たる差なので、国内投信で十分だと思います。
投資額が大きい方や、配当金目的なら米国ETF
投資金額が大きく、長期投資の場合は米国ETFが有利
先述した通り米国ETFはコストが低いため、投資額が大きく、運用期間が長くなるほど米国ETFに投資するメリットは大きいです。
例えば毎月5万円の積立投資を20年間続け、5%で運用できたとします。
元本1,200万円に対して、約837万円の利益が出ます。
0.1%コストの低い米国ETFに投資をして5.1%で運用できた場合、約860万円の利益が出ます。
0.1%違うだけでも23万円もの差が出ます。
長期投資はコストがリターンに与える影響は大きいです。
将来、投資額が1,000万円を超え、なおかつ長期的な投資を考えている方なら米国ETFの検討をしても良いと思います。
配当金目的なら米国ETF
米国株やETFは、配当金を出している銘柄に投資すれば年4回の配当金を受け取れます。
国内のインデックスファンドは自動で再投資されるファンドが多いので、配当金を受けとることは少ないです。
もちろん配当金を受け取るのは毎回課税されるので、効率的な運用とは言えません。
しかし、セミリタイアを目指していたり、年金の代わりと考えている場合は都合が良いです。
国内投信でも配当金は再投資されているので、結果的には代わりはないですが、ファンドを売却せずに現金が受け取れるのは、限られた資金の中でやりくりするのには精神的に良いと思います。
株価下落局面で評価額が減少しているにも関わらず、さらに売却して切り崩していくのは辛いですからね。
さいごに
今回は国内投信と米国ETFのどちらに投資したら良いかを書いてきました。
ファンド自体は、国内投信のファンドよりも米国ETFの方がコストも安いですし、純資産総額も桁違いに大きいので安定した運用が望めます。
ただ米国ETFに投資する場合、為替や税制面など初心者には難しい面があったり、少額だとあまりメリットがないなど、国内投信で十分な場合もあります。
つみたてNISAもありますしね。
なので自分の状況や今後の目標をもとにどちらに投資したら良いのか、自分自身で考えて選ぶべきですね。
著名な投資家の方が米国ETFだからとか、配当金が貰えるという安易な理由で決めるのはおすすめできません。
今日も『ぼーやんぐのインデックス投資』に来ていただきありがとうございます!
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