eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)に投資してはいけない理由

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 どうも、ぼーやんぐです。 

投資信託で資産運用をする場合、投資が趣味だったり、知識のある方は独自の資産配分を構築することができます。

でも、投資の知識も少なくはなるべく時間をかけずに運用をしたいという方も多いと思います。 

 

そんな願いを叶えてくれるのが2018年にeMAXIS Slimシリーズから設定された下記の3ファンドです。

1本で世界中の株式に投資ができ、コストも低く、初心者にも選択しやすいファンドです。

ただ、その中の1つeMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)はおすすめ出来ないです。

本記事ではファンドの基本情報を紹介しつつ、その理由を紹介していきます。

eMAXIS Slim全世界株式シリーズに投資を検討している方の参考になれば嬉しいです。

 

 

eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)の基本情報

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eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)は2018年4月3日に設定された世界の株式に均等配分で投資できるファンドです。

投資対象

投資対象は国内、先進国、新興国の株式に投資できるファンドです。

資産配分は国内株式33.3%先進国株式33.3%新興国株式33.3%とファンド名通り3つの資産クラスに均等の配分で投資されています。

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(出展:eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)月次レポート)

 

ベンチマークは3つの資産クラスを組み合わせた合成ベンチマークになっており、各資産クラスのベンチマークは下記の通りです。

1つのファンドで47カ国約4600銘柄の株式をカバーしています。

資産クラス ベンチマーク 投資対象
国内株式 TOPIX 東証一部の全銘柄 約2100銘柄
先進国株式 MSCIコクサイ・インデックス 日本を除く先進国22カ国 約1300銘柄
新興国株式 MSCIエマージング・マーケット・インデックス 新興国24カ国 約1150銘柄

 

ポートフォリオ

下記は2019年5月末時点での組入れ国の構成比率です。

日本とアメリカだけで半分以上を占めており、アジアだけでも50%以上とかなり偏った比率となっています。

※グラフ内のケイマン諸島ですが、中国の企業が国内の規制などを避けるために、ケイマン諸島から上場していますのでケイマン諸島=中国となります。

f:id:bo-yang:20190613064312p:plain(出典:eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)月次レポート)

 

業種別組入上位の構成比です。

新興国の割合が多いので、金融の比率が大きくなっています。

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組入上位10銘柄では1位~5位までは全てアジアの国となっており、世界一の経済大国である米国企業は3銘柄しか入っていません。

時価総額比率とはかなり異なる配分となっています。

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コスト  

コストはeMAXIS Slimシリーズ安定の低コストです。

しかもeMAXIS Slimシリーズの個別ファンドで自作した場合0.1627%となるので、本ファンドを選んだ方が低コストです。

買付手数料 なし
信託財産保留額 なし
信託報酬 500億円未満の部分 0.142%(税抜)
信託報酬 500-1000億円の部分 0.137%(税抜)
信託報酬 1000億円以上の部分 0.132%(税抜)

ちなみにeMAXIS Slimシリーズから出ている全世界株式の他の2ファンド(オールカントリー、除く日本)も同じコストになります。

 

販売会社

ネット証券専用ファンドのため、販売先は下記のオンライン証券会社のみになります。

  • 岩井コスモ証券(インターネット専用)
  • SMBC日興証券(ダイレクトコース)
  • SBI証券
  • 岡三オンライン証券
  • カブドットコム証券
  • フィデリティ証券
  • 松井証券
  • マネックス証券
  • 楽天証券

 

つみたてNISAとiDeco

つみたてNISAに対応していますので、最大で20年間・800万円まで非課税で投資することが可能です。

iDeCoでは現状取り扱いがありません。

 

eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)の運用成績(2019年5月末時点)

eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)は2018年4月3日に設定され、運用開始から1年以上が経過しました。

純資産総額は2019年5月末時点で10億円弱と非常に少ないです。

資金流入も毎月5000万円程度となっており、今後も低空飛行が続きそうです。

 

騰落率では、2018年10月から12月にかけて世界中で株価が暴落したため見事な下げっぷりを見せています。

新興国も不調でしたので、2018年は全体的に軟調な年でした。

【関連記事】トルコリラ暴落。eMAXIS Slim 新興国株式は今が買い時か検証

 

2019年に入ってからは、世界的に株価も急上昇したため大きく反発し順調に基準価格を戻していました。

しかし米中貿易摩擦の影響を受け新興国株式が大きく下落したため、騰落率では全期間マイナスとなっています。

 

ベンチマークと比べてファンドの成績が良いのは、ファンドは配当込みの基準価格、ベンチマークは配当が含まれていないためです。

正常な比較ができないため、ベンチマークも配当込みの指数に変更になるようです。

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f:id:bo-yang:20190613070342p:plain(出典:eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)月次レポート)

 

 

 

eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)がおすすめできない理由

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おすすめできない1番の理由は投資比率です。

世界の時価総額比率は先進国80%国内8%新興国12%です。

本ファンドは各33.3%と均等に投資されているため、国内、新興国の割合が時価総額に比べて非常に高くなります。

全世界の時価総額では米国が50%以上を占めていますが、その米国よりも高い比率で日本が組入されていることになります。

米国の株価は長期で見ても右肩上がりを続けており、今後も株価の上昇は期待できます。

 

しかし、日本はバブルから30年近く経った今も日経平均の高値を更新できていません。

実際に日経平均に連動したファンドで運用していた場合、2019年3月時点で下記のリターンになります。

過去10年ではアベノミクス効果もあり、非常に好調ですが過去30年ではマイナスとなっています。(配当無しの場合)

30年前に100万円投資していたら66万円と大きく元本を割っていたことになります。

運用年数 リターン
3年 +8.2%
5年 +7.4%
10年 +10.1%
20年 +1.5%
30年 -1.40%

(myINDEXのデータをもとにぼーやんぐが作成)

 

日本の将来は人口減少、高齢化、膨れ上がる借金など問題も山積みとなっており、国内株式が今後右肩上がりで上昇していくとは考えられません。

そのため日本が組入1位となっている本ファンドへの投資は避けた方が良いでしょう。

【関連記事】【投信は国内株式の比率が大きいと損をする!?】

 

新興国はGDP比率で見ると30%くらいなので、許容範囲とは思いますが、政治、経済的に不安定な面が多く、株価のボラティリティーは高いです。

また、米国貿易摩擦の問題もあり、解決するまでには、まだ時間がかかると予想されます。

 

以上のことを考えると、国内株式の比率が多いeMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)はおすすめ出来ないファンドだと言えます。

 

 

eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)のまとめ 

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各資産クラスへの投資比率はパフォーマンスを大きく左右します。

一見、均等だとより世界に分散されていると感じますが、各国の組入比率を見れば偏っていることがよく分かります。

どう考えても国内株式がこの先上昇してくとは思えないので、投資は避けるべきです。

 

eMAXIS Slim全世界に投資するならオールカントリー除く日本を選びましょう。

個人的には国内株式の期待ができないので、除く日本がおすすめです。 

 

 債券も組入たい場合はバランスファンドがおすすめです。

今日も『BOYANG JOURNAL』にきていただき、ありがとうございます!