eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)に投資しない方がいい理由

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どうも、ぼーやんぐです。

投資信託で資産運用をする場合、投資が趣味だったり、好きな方は色んなファンドに投資したり、独自のポートフォリオを構築することが出来ると思います。

でも、投資にはなるべく時間をかけずに運用をしたいという方も多いと思います。

【関連記事】投資信託で資産配分に悩んだ場合は全世界株式がおすすめ!

 

その場合、なるべく少ないファンドで世界に分散投資することが必要になります。

ファンド数が多いとリバランスも大変ですし、管理にも時間がかかります。

そこで、投資先の候補の1つに上がるのが1本で世界中の株式に分散して投資出来るファンドです。

 

今年に入ってからeMAXIS Slimシリーズより下記の3本のファンドが設定されています。

eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)

コストも低く、初心者にとっても選択しやすいファンドです。

ただ、その中の1つeMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)はおすすめ出来ないです...

今回はその理由について考えていこうと思います。

 

 

eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)の基本情報

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投資対象

投資対象は国内、先進国、新興国の3つの資産クラスの株式に投資するファンドとなっています。

資産配分は下記の通り、国内株式33.3%、先進国株式33.3%、新興国株式33.3%とファンド名通り3つの資産クラスに均等の配分で投資されています。

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(出展:eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)月次レポート)

 

ベンチマークは3つの資産クラスを組み合わせた合成ベンチマークになっています。

1つのファンドで47カ国、4000銘柄以上の株式に投資することができます。

資産クラス ベンチマーク 投資対象
国内株式 TOPIX 東証一部の全銘柄 約2100銘柄
先進国株式 MSCIコクサイ・インデックス 日本を除く先進国22カ国 約1300銘柄
新興国株式 MSCIエマージング・マーケット・インデックス 新興国24カ国 約850銘柄

 

下記は2018年10月末時点での組入れ国の構成比率です。

日本とアメリカ(米国)だけで半分以上を占めており、アジアだけでも50%以上と偏った比率となっています。

※グラフ内のケイマン諸島ですが、中国の企業が国内の規制などを避けるために、ケイマン諸島から上場しています。ケイマン諸島=中国と考えてよさそうです。

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(出展:eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)月次レポート)

 

コスト  

コストは下記の通りになっています。

買付手数料 なし
信託財産保留額 なし
信託報酬 500億円未満の部分 0.15336%(税込)
信託報酬 500-1000億円の部分 0.14796%(税込)
信託報酬 1000億円以上の部分 0.14256%(税込)

eMAXIS Slimシリーズの先進国新興国国内株式(TOPIX)を同じ比率で自作した場合0.1627%となり、本ファンドを選んだ方が低コストになります。

 

eMAXIS Slimシリーズから出ている全世界株式の他の2本もコストは同じです。

競合となる楽天・全世界株式インデックス・ファンド0.2296%となっているため、コストで選ぶならeMAXIS Slimシリーズが良いでしょう。

また、全世界株式の中で最低のコストとなっているSBI・全世界株式インデックス・ファンド0.15%(税込)となっています。

ただ、0.0036%の違いなので、気にする必要はなさそうです。

 

 運用成績

2018年4月3日に設定され、運用開始から約8ヶ月が経過しました。

純資産総額は6.5億円といまいち人気がないようです。(2018年12月1日時点)

資金の流入は続いていますが、毎月500万〜1000万円程度となっていて、今後も低空飛行が続きそうです。

 

次に騰落率ですが、10月、11月と世界的に軟調だった株式市場の影響を受けてか、全期間でマイナスとなっています。

新興国、特に中国の株価が冴えないのも原因の1つとなっています。

【関連記事】トルコリラ暴落。eMAXIS Slim 新興国株式は今が買い時か検証

 

また、eMAXIS Slimシリーズはベンチマークよりもパフォーマンスが良いことが多いのが気になるところです。

インデックスファンドとしてはベンチマークと乖離しているという点であまり良い傾向とは言えないです。

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(出展:eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)月次レポート)

 

 

eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)の競合ファンド

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eMAXIS Slimシリーズから全世界株式が3本出ているため、結局この3本が競合となってしまいます。

また、コストのところで比較した楽天・全世界株式インデックス・ファンドSBI・全世界株式インデックス・ファンドも競合となります。

ファンド 信託報酬(税込) 純資産総額
eMAXIS Slim(3地域均等型) 0.15336% 6.6億円
eMAXIS Slim(除く日本) 0.15336% 31.2億円
eMAXIS Slim(オールカントリー) 0.15336% 3.6億円
楽天・全世界株式 0.2296% 156.8億円
SBI・全世界株式 0.15% 15.2億円

まずコスト面で見ると、楽天・全世界株式インデックス・ファンド以外は横並びとなっています。

楽天だけが高く、実質コストも0.5%を超えていたことで話題にもなりました。

ETFに投資をしていると、2重のコストがかかるため、割高になると考えられます。

SBIもETFに投資をする方法を取っていますので、同じく実質コストが割高になる可能性は有りそうです。

 

純資産総額ではコストが一番高い楽天がブッチギリで集まっています。

今でも毎月10億円以上の流入があり、バンガード効果もあってか、人気商品となっています。

この中で一番早く設定されていることも有り、積立が基本となる投資信託では先行者が有利になってくるのかなと思います。

3地域均等型とオールカントリーは10億円以下となっており、償還が心配です。

 

あとは資産配分の違いです。

オールカントリー楽天SBIは細かい比率は違えど、国内を含む全世界の株式に投資出来ることから、ほぼ同じと考えて良いでしょう。

あとは国内、先進国、新興国の3地域に均等の比率となっている3地域均等型か、国内を除く先進国と新興国に投資出来る除く日本と3つの配分に分けれます。

ここは好みの問題になってきますが、ぼーやんぐとして3地域均等型だけは避けた方が良いと思っています。

事項でその理由を考えていきましょう。

 

eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)がおすすめできない理由

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投資のセオリーとしては全世界の株式に分散投資することです。

1つの資産クラスに投資するよりも、リスクが分散される効果があるのが大きな理由です。

セオリー的に投資するならば、3地域均等型オールカントリー 楽天SBIの4本から選ぶことになります。

4本ともに国内、先進国、新興国に分散して投資ができるためです。

 

ただ、3地域均等型だけ投資比率が大きく異なります。

他の3本は世界の時価総額比率によって投資されてますが、3地域均等型は国内、先進国、新興国が全て同比率の33.3%です。

これの何がいけないのか?

 

世界の時価総額はアバウトですが先進国80%、国内8%、新興国12%といったところです。

時価総額基準通りに投資すればいいというわけではないですが、時価総額に対して日本の組入比率が高すぎます。

全世界の時価総額では米国が70%弱を握っており、その米国よりも高い比率で投資されています。

米国の株価は長期で見ても右肩あがりを続けており、今後も株価の上昇は期待できます。

日本はアベノミクス効果で株価も上がってきましたが、バブルから30年近く経った今も日経平均の高値を更新できていません。

また、人口減少、高齢化などから将来の株価上昇も期待しにくいです。

もちろん全ての銘柄に期待できないわけではないですが、TOPIXの上位を見ても、今後大きく成長しそうな銘柄は数える程度しかないので、指数として期待が薄いですね。

 

米国が過去に右肩あがりを続けていたからといって、今後も続く保証はどこにも有りませんし、もしかしたら今後日本の株価は上昇を続けるかもしれません。

ただ、期待値は低いですし、あまりにも偏りすぎていると感じます。

【関連記事】米国株式が下落しても投資を続けるべきか?

 

新興国はGDP比率で見ると30%くらいなので、許容範囲とは思いますが、政治、経済的に不安定な面が多く、株価のボラティリティーは高くなります。

また、米国と中国の貿易摩擦という問題もあり、解決するまでには、まだ時間がかかると予想されます。

2018年2月の暴落から軟調な相場が続いていおり、資産の3割を占めることからも基準価格に与える影響は大きいです。

ただ、将来的には大きく成長する可能性を秘めていますので、長期で見たら問題はないのかなと思います。

 

以上のことを考えると、国内株式の比率が以上に多いeMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)はおすすめ出来ないファンドだと言えます。

国内の株価上昇を期待するなら、投資するのも1つの手段だと思いますが、リスキーな投資になるとことは間違えなさそうです。

 

eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)のまとめ 

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各資産クラスへの投資比率はパフォーマンスを大きく左右します。

そして、長期間安心して積立られる比率で投資をすることが大切になってくるとぼーやんぐは考えています。

一見、均等だとより世界に分散されていると感じますが、各国の組入比率を見れば偏っていることがよく分かります。

 

低コストで一応世界中の株式をカバーしていることもあり、20年、30年の長期投資で考えれば、損をすることは無いのかなと思います。

でも、競合となっている他のファンドの方がより安心して長期積立を出来るはずです。

 

個人的には先ほど書いた通り、国内の株式にはあまり期待出来ないため、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)がおすすめです。

【関連記事】全世界株式のファンドに投資するならeMAXIS Slim 全世界株式(日本除く)がおすすめ

 

どうも、ぼーやんぐでした。

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