どうも、ぼーやんぐです。
インデックスファンドを選ぶ際に気になるのがベンチマークです。
海外の会社は算出しているものが多く、調べたくても英語のサイトで心が折れてしまいそうになりますよね。
本記事はそんな方のために『MSCIコクサイ・インデックス』という指数を紹介していこうと思います。
MSCIコクサイ・インデックスとは何か?
MSCIコクサイ・インデックスは米国のMSCI(モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル)社が提供している指数の1つです。
1986年3月31日に算出が開始されてから30年以上もの実績があり、国内では先進国株式の指数と言えば『MSCIコクサイ・インデックス』と言われるほど代表的となっています。
日本を除く先進国22カ国に上場する大型・中型株が構成銘柄の対象となっており、市場の約85%をカバーしています。
時価総額加重平均で算出されていて、組入銘柄の見直しを年に4回(2月、5月、8月、11月)行われます。
世界では『MSCIワールド・インデックス』という日本も含めた先進国23カ国で構成された指数がよく利用されています。
そこから日本を抜いたのが『MSCIコクサイ・インデックス』です。
日本では『MSCIコクサイ・インデックス』を採用することが多く、名前に日本語が使われていることからも日本向けに開発された指数と考えられます。
MSCIコクサイ・インデックスの特徴
MSCIコクサイ・インデックスはどんな特徴があるのか確認していきます。
国別構成比
下記22カ国の先進国の株式で構成されてます。
米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、アイルランド、オーストリア、オランダ、スイス、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、ベルギー、ポルトガル、香港、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、イスラエル
米国の比率が68%と約7割を占めていることが最大の特徴です。
さすが世界一の経済大国ですね。
ついで英国6.29%、フランス4.14%、カナダ3.79%、スイス3.41%、その他14.36%となています。
(出典:MSCI)
業種別構成比
テクノロジーと金融の割合がが大きく約3/1を占めています。
続いてヘルスケアが12.88%、資本財が10.22%、一般消費財が9.67%、生活必需品が8.74%、コミュニケーションサービスが8.48%、エネルギーが6.07%、素材が4.33%、公益事業が3.57%、不動産が3.1%となっています。
(出典:MSCI)
組入上位10銘柄
9位のネスレ(スイス)以外は全て米国企業となっており、時代を牽引しているハイテク銘柄が上位を占めています。
ハイテク銘柄の成長鈍化が囁かれていますので、今後の動向が気になるところです。
(出典:MSCI)
MSCIコクサイ・インデックスを採用しているインデックスファンド
国内のインデックスファンドで『MSCIコクサイ・インデックス』をベンチマークとしているファンドを紹介します。
1.eMAXIS Slim先進国株式インデックス
低コストファンドとして人気のeMAXIS Slim先進国株式インデックス。
純資産総額も400億円を突破し、先進国クラスの中では一番勢いのあるファンドです。
個人的には、今回紹介するファンドの中で特におすすめのファンドです。
2.ニッセイ外国株式インデックスファンド
信託報酬0.0999%(税抜)を発表し、投資家を驚かせたニッセイ外国株式インデックスファンド。
純資産総額は1,200億円を突破し、先進国株式インデックスファンドの中で一番多くの純資産総額を集めているファンドです。
eMAXIS Slim先進国株式インデックスとどちらを選ぶか非常に迷うとこですが、どちらを選んでも間違えはないでしょう。
3.たわらノーロード先進国株式
eMAXIS Slim、ニッセイと比較すると地味な印象のたわらノーロード先進国株式。
3ファンドの中では信託報酬が0.20%(税抜)と少し割高ですし、純資産総額も一番少ない340億円となっています。
しかし、毎月安定して5億円以上の資金流入があることからも、一部の投資家の方から信頼されているファンドです。
コスト競争にも参加せず、独自路線を進むファンドです。
さいごに
本記事はMSCIコクサイ・インデックスについて書いてきました。
先進国株式は世界の時価総額の80%ほどを占めていることからも、多くの投資家の方のコアとなる資産クラスです。
ファンドを選ぶ際はMSCIコクサイ・インデックスがベンチマークとなっているファンドを選べば間違えないのかなと思います。
あとは68%を占めている米国が世界のトップに君臨し続けるかどうかが、長期投資の鍵となりそうです。
今日も『ぼーやんぐのインデックス投資ブログ』に来ていただきありがとうございます!
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