ニッセイ日経225インデックスファンドを基本情報と運用成績から徹底分析

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どうも、ぼーやんぐです。 

日経平均に連動したファンドの中で、特に純資産総額が大きいファンドがニッセイ日経225インデックスファンドです。

純資産総額が大きいファンドの方が運用が安定しており、途中償還の心配もないので、ファンド選びの際に重要となります。

しかし、純資産総額の大きさだけで選ぶのもおすすめできません。

今回はニッセイ日経225インデックスファンドの基本情報と運用成績を確認しながら、ファンドの分析をしていこうと思います。

 

 

ニッセイ日経225インデックスファンドの基本情報

ニッセイ日経225インデックスファンドは2004年1月28日に設定されたファンドです。

国内のインデックスファンドの中では運用暦の長いファンドとなっています。

 

下記が基本情報となります。

  ニッセイ日経225
設定日 2004年1月18日
ファンド形式 ファミリーファンド
ベンチマーク 日経平均株価
銘柄数 225銘柄
信託報酬 0.25%(税抜き)
購入時手数料 なし
信託財産保留額 なし
為替ヘッジ -
償還日 無制限
つみたてNISA 対応商品

(2019年10月1日時点)

 

投資対象

投資対象は国内株式となっており、その中でも代表的な日経平均株価に連動した成果を目指すファンドです。

日経平均株価とは東証第1部上場銘柄の中から代表的な225銘柄の平均株価指数です。

ユニクロを運営するファーストリテイリングやソフトバンク、トヨタ自動車など誰もが知る大企業が名を連ねています。

 

また、日経平均株価の構成銘柄は年に1回入れ替えがあり、毎年10月の第一営業日に行われます。

2019年は東京ドームを除外され、エムスリーが新たに採用されました。

ZOZOも採用されると予想されてましたが、残念ながら今年は見送られています。

 

ちなみに日経平均株価の計算式は下記の通りとなっています。

f:id:bo-yang:20191002063121p:plain(出典:ニッセイ日経225インデックスファンド目論見書)

 

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ファンドの仕組み

投資形態はファミリーファンド方式が採用されています。

ファミリーファンド方式とは投資家の資金をまとめてベビーファンドにまとめ、その資金をマザーファンドに投資をし、実質的な運用はマザーファンドが行うことになります。

メリットは複数のファンドを運用する際、マザーファンドを共通できるため、運用効率を高めることができる点です。

f:id:bo-yang:20191002063934p:plain(出典:ニッセイ日経225インデックスファンド目論見書)

 

運用コスト

運用コストは下記の通りになります。

 

買付手数料 なし
信託財産保留額 なし
信託報酬  0.25%(税抜)
実質コスト 0.28%

買付手数料は無しのノーロードファンドです。

信託報酬は0.25%と最近設定されているインデックスファンドの中では割高に感じます。

消費税10%を入れると0.275%になります。

 

実質コストは0.28%となっており、信託報酬以外にかかっているコストは低く抑えられています。(実質コストは2019年2月15日の決算時のものになります。)

 

取扱販売会社

ニッセイ日経225インデックスファンドに投資できる証券会社、銀行は下記の15社となります。

ネット証券が多く、一部地方銀行でも取扱いされています。

  • エース証券
  • SMBC日興証券
  • SBI証券
  • 岡三オンライン証券
  • カブドットコム証券
  • GMOクリック証券
  • しん証券さかもと
  • 東海東京証券
  • 松井証券
  • マネックス証券
  • 楽天証券
  • 京都銀行
  • ジャパンネット銀行
  • 富山第一銀行
  • 福井銀行

 

つみたてNISA、iDeCo

つみたてNISA対象ファンドとなっていますので、税制面の優遇を受けながら投資することができます。

 

iDeCoでは下記の3つの銀行で取り扱いがあります。

荘内銀行

滋賀銀行

伊予銀行

 

 

ニッセイ日経225インデックスファンドの運用成績と分析(2019年8月末時点)

ポートフォリオ

上位10銘柄は下記の通りとなっています。

ファーストリテイリングが10.9%と大きな比率を占めており、1銘柄で日経平均株価に与える影響が大きいことが分かります。

次いで、ソフトバンク、東京エレクトロン、ファナック、KDDIが上位にいますね。

f:id:bo-yang:20191002093517p:plain(出典:ニッセイ日経225インデックスファンド月次レポート)

 

組入上位10業種では製造業の強い日本らしく、電気機器が大きな比率を占めています。

日本の将来的には情報・通信業を伸ばしていく事が、世界と闘う上で重要になりそうです。

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(出典:ニッセイ日経225インデックスファンド月次レポート)

 

純資産総額

純資産総額は1,450億円とインデックスファンドの中では比較的多くの資金が集まっているファンドです。

純資産総額が大きければ途中償還のリスクも小さくなりますので、長期的に安心して保有できる1つの材料となります。

 

しかし、資金流出入が非常に不安定です。

長期的に見ると上昇傾向にはありますが、ここ1年はほぼ横ばいといったところです。

低コストのインデックスファンドが出てきているので、新規で投資する投資家が少ないのも1つの原因とか投げられます。

f:id:bo-yang:20191002094636p:plain(出典:SBI証券)

 

騰落率

騰落率は下記の通りとなっています。

ファンドの騰落率が大きく上振れしているのはベンチマークが配当を含んでないためです。

全てのファンドはベンチマークも配当込みの指数にするべきですね。

これだと正確な運用成績が把握しにくく、投資家にとっても不利と言えます。

  ニッセイ ベンチマーク
1ヶ月 -3.70% -3.80%
3ヶ月 0.70% 0.50%
6ヶ月 -2.20% -3.20%
1年 -7.70% -9.50%
3年 29.0% 22.60%
設定来 135.1% 90.8%

 

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設定来のチャートは下記の通りになっています。

リーマンショック時は半値以上の下落となっていますね。

それから東日本大震災があったりと低迷を続けていましたが、2013年頃からアベノミクス効果により基準価格も大きく上昇しています。

ただし、日銀がETFを買い、株価を吊り上げているため、正常な株価ではないことは頭にいれておくべきです。

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(出典:ニッセイ日経225インデックスファンド月次レポート)

 

類似ファンドとの比較

同じく日経平均株価をベンチマークとしたファンドと比較をしていきます。

今回はより信託報酬の低い3ファンドと比較していきます。

 

現状、信託報酬は3ファンドが横並びの状態です。

ニッセイ日経225インデックスファンドは0.11%高くなっています。

ただ、純資産総額は運用暦の長さもありますが、ズバ抜けて大きいです。

ファンド 純資産総額 信託報酬(税抜)
ニッセイ日経225 1,450億円 0.25%
ニッセイ日経平均 72億円 0.14%
eMAXIS Slim国内株式 31.60億円 0.14%
iFree 日経225 60億円 0.14%

 

下記は4ファンドの比較チャートです。

比較している3社はまだ運用暦が短いため、短期の比較になるので、大きな差はなくほぼ同じといって良いでしょう。

ただ、信託報酬の差が長期投資に与える影響は大きいため、今後少しづつ差は開いてくるでしょう。

f:id:bo-yang:20191002102921p:plain(出典:YAHOOファイナンス)

 

ぼーやんぐがもしこの4ファンドの中から投資するなら、ニッセイ日経平均インデックスファンド(購入・換金手数料なし)に投資しますね。

コストが低く、72億円まで純資産総額も増えていますので、召喚の心配も少ないのが理由ですね。

 

 

さいごに

今回はニッセイ日経225インデックスファンドについて書いてきました。

純資産総額が大きく、長期間運用を続けているため、投資家からも信頼されているファンドと言えます。

投資する上で大きな問題はないですが、資金流出入の不安定さは注意が必要ですね。

また、続々と低コストの類似ファンドが出てきていますので、新規で投資するならよりコストの低いファンドに投資した方が良いでしょう。

ただ、運用期間の短いファンドは純資産総額が少なく、途中償還の不安もありますので、コストと純資産総額のバランスを見て投資するファンドを決めることが大切ですね。

 

今日も『ぼーやんぐのインデックス投資』に来ていただきありがとうございます!

 

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