【国内債券おすすめの3ファンド】 ニッセイ・eMAXIS Slim・三井住友を徹底比較

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どうも、ぼーやんぐです。 

米国が2019年後半~2020年前半にかけてリセッション入りする可能性が高いと予想されています。

今回はリーマンショックほどの暴落はないと思われますが、実際どうなるのか分かりません。

過度なリスクを取っている方は自身のリスク強要度にあった資産配分に変更した方が良いかもしれません。

今回はリスク資産の中でもリスクの低い国内債券ファンドについて書いていこうと思います。

 

 

リスクの低い国内債券ファンド

 国内債券は投資信託で投資できる資産クラスの中で一番リスクの低い商品です。

期待リターンとリスクは下記の通りになっています。

資産クラス 期待リターン リスク
日本債券 1.00% 5.40%
日本株式 4.80% 22.15%
先進国債券 3.50% 13.25%
先進国株式 5.00% 19.59%
新興国株式 9.25% 26.25%

 (ファンドの海さんを参考にさせていただきました)

 

国内債券の期待リターンは1%のため、値上がりはあまり期待できません。

インフレ対策として投資する程度です。

 

ただ、2018年10月から好調で、過去1年の騰落率では3%弱となっています。(2019年7月26日時点)

先進国株式が3.2%程度なので、過去1年は非常に好調だったといえます。

 

期待リターンが低いことからリスク(標準偏差)も5.40%と低いです。

リスク(標準偏差)とは将来の値動きの幅を予想する数値で、下記の図のように表されます。 

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(出典:morningstar)

 

例えば100万円を国内債券ファンドに投資したとします。

期待リターンが1%のため、1年後には101万円になることが期待できます。

しかし、リスク(標準偏差)が5.4%にあるため、確実に101万円にはなりません。

そのため、101万円から±5.4%のブレが68.27%の確率で生じることを意味します。

金額にすると955,460円~1,064,540円の範囲に収まることになります。

リスク(標準偏差)を2倍にした場合、95.45%の確率で900,920円~1,119,080円の範囲に収まることになります。

国内債券に投資していれば暴落が起きても約±10万円の範囲で収まる可能性が高いと言えます。

 

逆に株式では比較的リスクの低い先進国ですら19.59%となっています。

リスク(標準偏差)を2倍にした場合、100万円が約65万円にまで下落する可能性があります。

株式と比べて国内債券のリスクの低さが分かりますね。

過度にリスクを取っている方は国内債券に一部の資産を移動することをおすすめします。

では事項からおすすめの国内債券ファンドを紹介します。

 

 

1.おすすめの国内債券  三井住友・日本債券インデックスファンド

基本情報

三井住友・日本債券インデックスファンドは2002年からと国内投信の中では長期間運用されているファンドです。

国内の公社債に投資するインデックスファンドでベンチマークはNOMURA-BPI(総合)となっています。

NOMURA-BPI(総合)は国内で発行された公募固定利付債券の流通市場全体の動向を的確に表すために開発された指数です。

一定の組入基準に基づいて構成された債券ポートフォリオのパフォーマンスをもとに計算されています。

(三菱UFJ国際投信より)

日本債券に投資する多くのファンドでもベンチマークとして利用しており、日本ではメジャーな日本債券の指数です。

今回紹介するファンドも全てNOMURA-BPI(総合)になります。

 

信託報酬は0.16%(税抜き)と古参なファンドにしては良心的な設定となっています。
もちろんノーロードファンドで買付手数料・信託財産保留額は不要です。

 

運用成績

純資産総額は6月末時点で737億1,300万円と多くの資金を集めており、日本債券のインデックスファンドの中で最大の資産を運用しています。

未だに資金流入も続いていますので、これから投資する方も安心して投資をはじめても良いでしょう。

 

騰落率では国内債券ファンドのため抑えられた数値となっています。

ベンチマークとの乖離は過去3年ではコスト分とほぼ一致しているので、ベンチマークと連動した成果が出ているといえます。

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設定来のチャートでは20年弱右肩上がりを続けています。

2016年に大きな下落が起きていますが、再び最高値を目指しています。

国内債券は大きく資産を増やすことは出来ないですが、コツコツと積立を続ければ銀行に預けておくよりかは、遥かに良い結果となりますね。

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 (出典:三井住友・日本債券インデックスファンド月次レポート)

 

比較的コストも低く、17年間の運用実績もありますので、今後も安定した運用が望めそうです。

三井住友・日本債券インデックスファンドに投資する最大のメリットは純資産総額の大きさです。

より安定した運用を望む場合は三井住友・日本債券インデックスファンドが良いでしょう。

ただ資金流出入の確認は定期的にした方が良いでしょう。

 

2 .おすすめの国内債券  <購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド

基本情報

2015年から運用が開始された比較的新しいファンドです。

三井住友・日本債券インデックスファンドと同じで、国内の公社債に投資するインデックスファンドでベンチマークはNOMURA-BPI(総合)となっています。

 

信託報酬は0.12%(税抜き)と国内債券インデックスファンドで最安コストとなっています。

日本債券インデックスファンドのほとんどがNOMURA-BPI(総合)をベンチマークにしているので、少しでもコストが低い方が運用成績は良くなりますね。
ファンド名通り買付手数料・信託財産保留額は不要です。

 

運用成績

純資産総額は6月末時点で70億円三井住友・日本債券インデックスファンドの10分の1程度です。

ペースはゆっくりですが徐々に積み上がってきているので、途中償還の心配は現時点では大丈夫でしょう。

 

騰落率ではインデックスファンドのため、三井住友・日本債券インデックスファンドとほぼ同じです。

乖離の幅もほぼ同じです。

 

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2016年から下落傾向にありましたが、2018年後半から再び上昇をはじめてます。

2016年の高値を越えれるのか気になるところです。

f:id:bo-yang:20190727055726p:plain(出典:<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド月次レポート)

 

 

三井住友・日本債券インデックスファンドに比べてコストが低いので、運用期間が長くなるにつれて少しずつ成績には影響してくるのかなと思います。

純資産総額がまだ多くないので、資金流出入は気にしておいた方が良さそうです。

 

 

3 .おすすめの国内債券  eMAXIS Slim国内債券インデックスファンド

2017年2月27日に設定されたファンドで、今回の3ファンドの中で1番運用期間が短いファンドです。

三井住友・日本債券インデックスファンドと同じで、国内の公社債に投資するインデックスファンドでベンチマークはNOMURA-BPI(総合)となっています。

 

信託報酬は0.12%(税抜き)ニッセイ国内債券インデックスファンドと同じです。

ただ、eMAXIS Slimシリーズは純資産総額に応じて信託報酬が引き下がるよう設定されていますので、純資産総額が大きくなればeMAXIS Slim国内債券インデックスファンドの方が低コストになります。

【関連記事】eMAXIS Slim国内債券インデックスもSmart-iに対抗して信託報酬値下げ! 

 

運用成績

純資産総額は6月末時点で48億9,200万円と運用期間が短いのもありますが、3ファンドの中で1番少ない純資産総額となっています。

ただ、資金流入が少しづつ増えてきているので、近いうちにニッセイ国内債券インデックスファンドを追い越しそうです。

 

インデックスファンドのため、他の2ファンドとほぼ同じ成績ですね。

3ファンドともにベンチマークにほぼほぼ連動した成果を上げているということがわかります。

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2018年後半から急上昇していますね。

金利が下がったり、不景気の時に債券価格は上昇するので、リセッション入りが近いのかもしれません。

f:id:bo-yang:20190727062327p:plain(出典: eMAXIS Slim国内債券インデックスファンド月次レポート)

 

ニッセイ国内債券インデックスファンドとベンチマークもコストも同じでどちらに投資しようか迷いそうです。

コストではeMAXIS Slimシリーズは常に資産クラス最低コストを維持していくと思うので、個人的にはeMAXIS Slim国内債券インデックスファンドが良いのかなと思います。

 

3社の比較チャート

最後に3社の比較チャートを確認していきます。

緑=三井住友・日本債券インデックスファンド

赤=ニッセイ国内債券インデックスファンド

青=eMAXIS Slim国内債券インデックスファンド

 

ニッセイ国内債券インデックスファンドの下振れが目立つますね。

三井住友eMAXIS Slimはほぼ同じ値動きなので、ニッセイは乖離の幅が広いと言えます。

そのため投資するなら三井住友eMAXIS Slimのどちらかが良いでしょう。

ぼーやんぐならよりコストの低いeMAXIS Slim国内債券インデックスファンドを選びますね。

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さいごに

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本記事では国内債券ファンドについて書いてきました。

長年続いてきた上昇相場も終わりの予兆が出てきています。

リーマンショックのような大暴落がくるかは分かりませんが、株価が大きく下落する可能性はあります。

今の資産が半分になっても耐えられるのか?

自身のリスク許容度を確認して、耐えることが出来なさそうな場合は国内債券ファンドを組み入れるなどリスクを低減することをおすすめします。

 

今日も『ぼーやんぐのインデックス投資ブログ』に来ていただきありがとうございます!

 

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