ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)を分析。世界の公益株に投資し、毎月分配金が受け取れる投資信託

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どうも、ぼーやんぐです。

  

投資信託を選ぶ際に大切なことは『コストが安い』ことと『純資産総額が大きい(資金流入が安定している)』ことです。

 

今回は全投資信託の中で最大級の純資産総額を誇るピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)を分析、純資産総額が大きければ投資しても良いのか?検証していこうと思います。

 

 

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)の基本情報

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ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)は2005年2月28日に運用がスタートした世界の株式に投資するファンドです。

 

償還日は無期限となっており、つみたてNISAには対応していません。

 

投資対象

投資対象は世界の高配当利回りの公益株となっています。

 

公益株とは日常生活に不可欠な公益サービス(電力・ガス・水道・電話など)の事業を行なっている企業の株式を指します。

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(出典:ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド目論見書)

 

公益株の中でも特に配当利回りの高い銘柄に投資されます。

配当とは株式を発行している企業が利益の一部を株主に『配当金』として分配することです。

配当利回りは下記の計算で表されます。

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公益企業は日常生活に不可欠なサービスを提供しているため、大規模で収益基盤が安定している企業が多く、景気の影響も受けにくいので、安定した運用が期待できます。

 

また、一部の国や地域に集中投資するのではなく、国内を含めた先進国から新興国まで世界の公益株に分散投資されています。

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(出典:ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド目論見書)

 

ファンドの仕組み

ファンド・オブ・ファンズ方式で運用されています。

ファンド・オブ・ファンズ方式とは、他の投資信託に投資をする運用方法です。

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グローバル・ユーティリティーズ・エクイティ・ファンドとはルクセンブルク籍の投資信託です。

世界の高配当利回り公益株に投資するファンドとなり、ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドの主な投資先となります。

 

ショートタームMMF EURもルクセンブルク籍の投資信託です。

こちらは短期金融商品に投資するファンドになっているので、市場が急激に悪化した際などの資金の逃避先として使われていると考えられます。

 

※ファンド・オブ・ファンズ方式は信託報酬が2重にかかるため、コストが割高になるデメリットがあります。

 

分配金

ファンド名通り毎月10日に分配金が出る仕組みとなっています。

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コスト

コストはかなり割高です。

買付手数料 100万円未満 3.24%
買付手数料 100万円以上、1000万円未満 2.70%
買付手数料 1000万円以上、5000万円未満 2.16%
買付手数料 5000万円以上、1位億円未満 1.62%
信託報酬 1.788%
信託財産保留額 なし

 

買付手数料は投資金額によって異なり、金額が高くなるほど低くなります。

しかし、一度に1,000万円以上を投資するのは危険なので、避けた方が良いでしょう。

 

 

 

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)の運用成績

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ポートフォリオの状況

ファンドが実際に投資しているポートフォリの状況を確認していきます。

 

 

資産構成比は下記の通りとなっており、投資対象となっているショートタームMMF EURには現状投資されていません。

そのため、ほぼ株式100%で運用されていると言えます。

f:id:bo-yang:20190515161522p:plain(出典:ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド月次レポート)

 

下記は国と業種別の構成比になります。

国別では圧倒的に米国の比率が多く、60%近くを占めています。

業種別でも電力が40%以上と多くな割合を占めています。

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(出典:ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド月次レポート)

 

下記は組入上位10銘柄です。

19カ国に分散投資されてますが、組入銘柄数は61銘柄と少なめです。

組入上位10銘柄のうち米国が9銘柄となっており、米国の経済状況によってファンドの成績も大きく左右しそうです。

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(出典:ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド月次レポート) 

 

運用成績

設定来の運用成績を確認していきます。

 

純資産総額は2019年3月末時点で6,329億円と超巨大ファンドとなっています。

あれだけ話題となっていたひふみプラスよりも大きいです。

多くの地方銀行や証券会社で取り扱っているため、資産家の高齢者などが購入しているんでしょう。

また、リーマンショック直前には2兆5,000億円を超えていたので、減少傾向にあることが分かります。

 

騰落率では全期間プラスとなっており、特にここ1年は+15.47%と好調です。

また、公益株はディフェンシブ要素が強いので、下落相場が来た時に力を発揮してくれそうです。

3ヶ月 +12.92%
6ヶ月 +7.78%
1年 +15.47%
3年 +13.24%
設定来 +89.05%

 

分配金 

分配金は安定的に出ており、 2010年4月から現在までは50円をキープしています。

ただし、分配金は課税されるため、リターンを押し下げる原因になります。

そのため必ず再投資することをおすすめします。

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下記は設定来のチャートです。

基準価格は順調に上昇しており、リーマンショック直前の高値を超えました。

ただし、分配金を再投資していない場合は下落を続けており、純資産を削って分配金を出していることになります。

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ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)に毎月3万円投資していたら?

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設定来から毎月3万円投資していた場合、元本513万円に対して、評価額722万6,500円と200万円以上増えたことになります。(分配金再投資の場合)

年利で5%程度です。

一括投資の場合、974万円4,100円と450万円以上も増えたことになります。

 

長期投資の場合、最初にある程度の資金を入れておくことで、リターンを大きく出来ます。

ただ、精神的には不安になり易いので、自分の性格に合わせた投資方法を選択することが大切です。

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(出典:MORNINGSTAR)

 

 

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)は投資対象としてどうか?

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個人的には投資対象としてオススメできないファンドです。

 

大きな理由はコストの高さです。

買付手数料がかかり、100万円投資した場合でも2.7%(2万7,000円)も取られます。

過去5年間の平均年率リターンは3.71%となっているため、1年目はリターンをほとんど得ることができません。

 

また信託報酬も1.788%(税込)と非常に高いです。

世界中の株式に投資するeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)の信託報酬は0.15336%と10分の1以下です。

インデックスファンドと比べるのは酷ですが、それにしても高すぎです。

ファンド・オブ・ファンズ方式のため、2重の信託報酬がかかるのも大きな原因と考えられます。

 

コストは割高ですが、投資対象となっている『公益株+高配当』という戦略は良いと思うので、もったいないなーと思いますね。

公益株は景気にも左右されにくいですし、配当利回り4%というのも魅力的です。

長期でリスクを抑え、安定した資産運用ができるので、コストが安ければ取り入れたいと思う投資家も多いのかなと思います。

 

リスクを抑えた運用をしたいなら、どのファンドに投資したら良いか?

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ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)の投資対象は公益株とはいえ、株式への投資になるため、それなりのリスクは伴います。

それなら債券を組み入れて、リスクを抑えた方がより安定した運用が期待できると思います。

 

ぼーやんぐがおすすめなのはセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドです。

株式50%・債券50%という王道比率で投資ができ、なおかつ時価総額比率で組入されているため、バランスも良いです。

 

また、独立型投信のため、ファンドマネージャー自ら情報を発信しており、特に暴落が起きた時に、何故起きたのか?今後の対策などの説明が入るので、安心して長期間保有することが可能です。

 

リスクを抑えて安定した運用をしたい人には最適なファンドです。

www.boyang-boyang.com

 

 

さいごに

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今回はピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)の分析、投資対象としてどうか考えてきました。

 

そこまで魅力的なファンドとは言えませんが、多くの純資産総額が集まっています。

結局、投資信託を購入する人のほとんどが高齢者のため、店舗型の銀行で売られているファンドに資金流入してしまうんですね。

ネット証券にはもっと条件の良いファンドが多数あるのに...

 

何事もそうですが、情報を『知っていること』が本当に大切だなと思います。

何も知らなければ、結局カモになってしまうのがオチなので、投資を始める際は必ず情報収集と勉強してから始めるべきですね。

 

今日も『Boyang Journal』に来ていただきありがとうございます!

 

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