投資信託は人気だけで買ってはいけない3つの理由。 

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どうも、ぼーやんぐです。

投資信託でファンドを購入する基準しっかり決めてますか?

はじめての方や、いろいろ調べるのが面倒な人は、選考基準が分からないため人気ファンドに手を出してしまいがちです...

でもそれってかなり危険なんです。

今回は人気ファンドを買うことが、果たして良いのか考えていこうと思います。

 

投資信託 売れ筋ランキング ベスト5

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まず売れ筋ランキングには、どんなファンドが入っているのか見ていきましょう。

下記はここ1年の資金流出入額上位5つのファンドです。

ひふみプラス以外はあまり聞かないファンドですね。

当ブログでも度々取り上げるeMAXIS Slimシリーズや楽天バンガードシリーズは全くの圏外で133位にやっと楽天・全米株式インデックスファンドが入ってくる程度です。

これを見るとインデックスファンドに投資している投資家はかなり少数派なのかもしれないです。

順位 ファンド名

資金流出入額(百万円)

純資産総額(百万円)
1位 ひふみプラス 314,989 631,892
2位 モビリティ・イノベーション・ファンド 313,508 288,046
3位 グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決済型) 305,415 504,065
4位 新興国ハイクオリティ成長株式ファンド 263,937 251,340
5位 次世代通信関連世界株式戦略ファンド 176,152 205,017

(ランキング:みんかぶ投信より)

 

簡単に5つのファンドがどんなファンドか見ていきましょう。

1位 ひふみプラス(レオス)

説明も不要だと思いますが、念のために。

2012年6月運用開始された国内株式のアクティブファンドです。

『守りながら増やす』をコンセプトに独自の銘柄選定で常に高いリターンを得ているファンドです。

ここ5年のトータルリターン(年率)は21%と多額の資金流入が入るのも納得できる成績になっています。

コストは買付手数料はなく、信託報酬は1.0584%(1000億円を超える部分は0.8424%)と他の4ファンドに比べて良心的です。

 

2位 モビリティ・イノベーション・ファンド(BNYメロン)

日本を含む世界の自動車関連企業の株式に投資するテーマ型ファンドです。

2018年1月22日に設定されたばかりにも関わらず、この短期間で3000億円近くまで集めています。

ただ、成績が悪く、トータルリターンは設定来で-9.26%(2018年8月末時点)です。

また、コストも高く、買付手数料が3.24%、信託報酬は1.7658%になっています。

販売会社は三菱UFJとSMBC日興のみと販路も狭いです。

大口の資金流入が入ったのか、ここまで人気の理由がわからないですね。

 

3位 グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型) (日興)

日本を含む世界のロボット関連企業の株式に投資するテーマ型ファンドです。

2015年8月から運用開始されてますが、昨年後半からの流入が急激に増えており、1年でほぼ倍になっています。

トータルリターンは1年で11.58%とまずまずの成績です。

このファンドもコストが高く、買付手数料が3.24%(1000万円以上投資すると安くなります)、信託報酬1.9008%になっています。

今後伸びるであろうロボット関連ですが、このコストでここまで流入する理由が理解できないです。

 

4位 新興国ハイクオリティ成長株式ファンド(未来の世界) (アセットマネージメントOne )

 新興国から競争優位性や成長力のある、質の高い企業の中で、市場的に割安と考えられる銘柄に投資を行うファンドです。

2017年12月に設定され、まだ1年も経たずに多額の資金が流入しています。

設定来のトータルリターンは0.9%と良くないです。

組入比率の45%が中国になるので、中国市場に左右されてしまいます。

もちろんコストも高く、買付手数料3.24%、信託報酬1.836%、信託財産保留額0.3%とフルで持ってかれます...

不調な新興国なので、反発が始まれば面白くなりそうなファンドですが、コストが高すぎで、投資する魅力はあまり無さそうです。

 

5位 次世代通信関連世界株式戦略ファンド(THE 5G) (三井住友トラスト)

日本を含む世界の次世代通信関連企業の株式に投資するテーマ型ファンドです。

このファンドも2017年12月に設定されたファンドですが、資金流入が半端ないです。

トータルリターンは設定来で0.17%と良くないです。

こちらもコストが高く、買付手数料で3.24%、信託報酬は1.8264%です。

 

 

人気だけで買ってはいけない3つの理由

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1.コストが割高なファンドが多い

まず投資信託の基本ですが、コストはなるべく安い方がいいです。

最近のインデックスファンドは買付手数料と信託財産保留額は無料のファンドがほとんどですし、信託報酬も安いファンドだと0.1~0.3%くらいです。

 

それに比べて、買付手数料が3.24%って信じられないです。

100万円投資しただけで、約97万円になってしまいます。

信託報酬も1%台後半と割高です。

そんなファンドで長期的に利益を増やしていくのは非常に難しいと思います。

買付手数料や信託財産保留額が必要なファンドには、なるべく投資することを避けるべきです。

もちろんコストが高くても高いリターンを得れるファンドもあると思いますが、ごく一部なので、注意してください。

 

2.テーマ型ファンドが多い

上位5ファンドのうち3つがテーマ型のファンドになっています。

テーマ型ファンドは普段投資をしていない人でも分かりやすい産業が選択されていて、今後の値上がりを期待させてしまいます。

ランキング内では『ロボット』『自動車』『次世代通信(5G)』、その他で最近よく目にするのは『宇宙』『遺伝子』などです。

どれも将来有望な産業ばかりですが...

忘れていけないのは株価というものは、将来を織り込んでいるということです。

世間で話題になっているということは株価も高値圏にある可能性が高いんですよね。

なので、買ったはいいが、買った直後に高値をつけ、その後衰退していく事例も多いので、注意が必要です。

短期で売買する上ではメリットがあるかもしれませんが、長期で考えている場合は絶対に避けた方がいいファンドです。

 

3.銀行の窓口で勧められたファンドは買わない

今回のランキングを見ると、ネット証券で販売されていないファンドもあり、窓口で人気があると勧められ、購入してる素人投資家が多い気がします。(ぼーやんぐの予想)

ランキングを見ると、ひふみプラス以外のファンドは素人は手を出さない方がいいファンドばかりです。

先日、銀行で投資信託を購入した半数近くの投資家が損をしているというニュースが出てましたが、納得できます。

 

結局、人が関わればそこに必ずコストが発生します。

そうなると、どうしても買付手数料や信託報酬などで利益を出さないと割に合わなくなるんです。

なので、お客さんに最適なファンドを勧めるより、銀行の都合を優先したファンドを勧め、より多くの利益を得ようとしてしいます。

なので、営業マンの勧めるものは買わず、自分で投資するファンドを決めることが大切です。

もしそれが出来ないなら、銀行とは全く関係のない、有料のFPに相談した方が安くつくと思います。

 

さいごに

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今回は投資信託の闇を見た気がします。

通常なら絶対に資金が集まらない高コストで成績も良くないという悲惨なファンドがランキングに顔を並べています。

ネット証券のランキングとはまるで別世界です。

 

こういう結果が出ると売手への批判が出ますが、責任は投資家にあると思います。

取れ立ての安くて、美味しい野菜が置いてあるのに、高くて、しなしなのカビの生えそうな野菜を買っているのと同じですからね...

最低限の知識や情報を持った上で投資はするべきだと思いますし、そもそもこういったファンドを買う投資家がいなければ、こんなファンドが乱立することもないと思います。

窓口で買うのも絶対にダメなわけではないですが、自分の基準を持って買うことが大切です。

 

今回、人気というだけで手を出すと痛い目にあうという事が分かっていただけたと思います。

投資するファンドを決める際はしっかり調べた上で決めてくださいね。

 

今日も『ぼーやんぐのインデックス投資ブログ』に来ていただきありがとうございます!

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