楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(愛称:USA360)が新規設定。投資対象としてどうか検証しました。

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どうも、ぼーやんぐです。 

最近の投資信託はレバレッジ型バランスファンドがトレンドですね。

最初に設定された日興アセットマネジメントが運用するグローバル3倍3分法ファンドでは毎月200億円以上の資金流入があるほど人気です。

そんな中、新たに楽天投信投資顧問から楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(愛称:USA360)が新規設定されます。

グローバル3倍3分法ファンドは世界中の株式・REIT・債券が投資対象でしたが、本ファンドは米国のみとなっています。

早速詳細を確認していきましょう。

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楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(愛称:USA360)の基本情報

楽天・米国レバレッジバランス・ファンドは2019年11月5日に新規設定される米国を投資対象としたレバレッジ型のバランスファンドです。

レバレッジ型ですが、債券比率が多く低リスクで効率的に運用できるのが魅力ですね。

 

投資対象

 投資対象は米国の株式と債券となっています。

株式部分は楽天・全米株式インデックス・ファンドが投資対象としているバンガード社のETF『バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)』です。

米国の上場企業のほぼ100%を網羅したインデックスファンドですね。

【関連記事】バンガード社の人気ETF『バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)』の分析。VTI、楽天VTIそれぞれのメリットは? 

 

債券部分は米国国債先物取引を活用して行われます。

資産配分は下記の通り『株式1 : 債券 : 3』という比率になっています。

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(楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(愛称:USA360)目論見書)

 

また、先物取引を活用することで純資産総額の360%(3.6倍)程度の運用効果が得られる仕組みとなっています。

純資産総額の90%は株式に投資され、債券部分で先物取引を利用し270%の効果が得られる仕組みとなっています。

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(楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(愛称:USA360)目論見書)

 

 ファンドの仕組み

楽天・米国レバレッジバランス・ファンドはファミリーファンド方式で運用されます。

新たにマザーファンドも設定しています。

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(楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(愛称:USA360)目論見書)

 

運用イメージ

債券部分にレバッレジをかけ、リスクを抑えながらも高いリターンを期待できます。

運用イメージとしては株式100%と同じくらいのリスクを取りながらも、債券にレバレッジをかけることで、より高いリターンが得られることになります。

ただ、基準価格の変動幅は運用がスタートしてみないと分からないので、ある程度様子を見た方が良いでしょう。

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(楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(愛称:USA360)目論見書)

 

運用コスト 

運用コストは下記の通りです。

買付手数料は3.00%(税抜)が上限とされており、販売会社によって異なります。

ネット証券では『なし』、対面販売では3.00%(税抜)になるため、投資する際は必ずネット証券を利用した方が良いです。

 

信託報酬は0.425%(税抜)グローバル3倍3分法ファンド(0.44%(税抜)を意識した設定となっています。

買付手数料 3.00%(税抜)が上限
信託財産保留額 なし
信託報酬  0.425%(税抜)

 

販売会社

販売会社は下記の3社となっており、2019年10月23日~11月1日まで先行で申し込みを募集しています。

  • SBI証券
  • 楽天証券
  • マネックス証券

 

 

楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(愛称:USA360)に投資対象としてどうなのか?

楽天・米国レバレッジバランス・ファンドは投資対象としてどうなのか?ネット証券から投資ができるグローバル3倍3分法ファンドウルトラバランス世界株式と比較して行きます。
情報は2019年10月24日時点になります。

投資対象

  • グローバル3倍3分法ファンド 世界株式 60%、日本・先進国REIT 40%、先進国債券 200% (合計300%)
  • ウルトラバランス世界株式 世界株式 80%、金(ゴールド) 35%、先進国債券 175%  (合計290%)
  • 楽天・米国レバレッジバランス・ファンド 米国株式 90%、米国債券 270% (合計360%)

楽天・米国レバレッジバランスグローバル3倍3分法ファンドウルトラバランス世界株式の様にREITや金(ゴールド)を組入れておらず、株式と債券のみという非常にシンプルな比率となっています。

また、株式部分が『VTI』というのがポイントですね。

また、楽天・米国レバレッジバランスが一番高いレバレッジを掛けているため、効率の良い運用が可能となります。

その分、リスクも高くなりますが...

 

信託報酬

  • グローバル3倍3分法ファンド 0.440%(税抜)
  • ウルトラバランス世界株式 0.530%(税抜)
  • 楽天・米国レバレッジバランス・ファンド 0.425%(税抜)

現時点では楽天・米国レバレッジバランスが最低コストとなっています。

とはいえ、通常のインデックスファンドに比べると割高です。

ある程度の資産を持っている方はレバレッジ型に投資するよりも、リスク資産の比率を増やして低コストのインデックスファンドに投資した方が良いでしょう。

 

純資産総額

  • グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型) 2,381億円
  • ウルトラバランス世界株式 5.1億円
  • 楽天・米国レバレッジバランス・ファンド 新規設定前

グローバル3倍3分法ファンドは運用開始約1年で2381億円もの純資産総額となっています。

隔月分配型でも1,200億円以上も集まっており、超人気ファンドとなっています。

ウルトラバランス世界株式は運用開始してからまだ2ヶ月程度ですが、資金流入の勢いがグローバル3倍3分法ファンドとは全く違い、非常に弱いです。

やはり、先行者が有利なんですよね。

 

ここに楽天・米国レバレッジバランス切り込んでいけるのか?

米国投資がブームになっているので、一定層の需要はあると思いますが、そこまで大きな資金が流入するとは考えられないですね。

新しいファンドとしてレバレッジ型バランスファンドは注目を集めていますが、人気が下火になれば資金流出も進み、償還ということも考えられます。

投資する場合は常に資金動向を確認しながら投資することが重要になってきそうです。

 

とはいえ、少ない資金で効率的に運用するには都合の良いファンドです。

債券比率も高いので、レバレッジをかけながらもリスクを抑えた運用ができるので、初心者にもさほどハードルは高くないと思います。

 

さいごに

 今回は楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(愛称:USA360)について書いてきました。

米国の人気ETF『VTI』と債券先物を組み合わせたバランスファンドというだけで気になりますよね。

しかもレバレッジ360%と高い比率となっているので、少ない資金で効率良く運用ができます。

コストも他のレバレッジバランス型ファンドと比べて低いのも魅力です。

 

とはいえ、360%ものレバレッジをかけているため、それなりのリスク(変動幅)はあるでしょう。

運用開始してみないと分からない部分もあるので、運用開始してある程度の値幅を把握したうえで投資することをおすすめします。

 

今日も『ぼーやんぐのインデックス投資』に来ていただきありがとうございます!

 

 

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