どうも、ぼーやんぐです。
楽天投信投資顧問より下記4ファンドの運用管理費用の値下げが発表されました。
楽天・新興国株式インデックス・ファンド
楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型、均等型、債券重視型)
早速詳細確認していきます。
バンガード社の詳細については下記を参考にしてください。
『楽天・バンガード・ファンド』シリーズが4ファンドのコスト引き下げを発表
『楽天・バンガード・ファンド』シリーズは米国のバンガード社のETFに投資するファンドです。
ETFも投資信託と同じで保有していることでコスト(運用管理費用)がかかります。
今回『楽天・バンガード・ファンド』シリーズが投資しているETFのコストが引き下げられました。
それに伴い 『楽天・バンガード・ファンド』シリーズの4ファンドのコストも引き下げられました。
詳細は下記の通りになります。
(出典:楽天投信投資顧問)
楽天・全世界株式インデックス・ファンドが0.1%の引き下げ。
楽天・新興国株式インデックス・ファンドが0.02%の引き下げ。
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドが0.02%の引き下げ。
楽天・インデックス・バランス・ファンド株式重視型は0.007%、均等型は0.005%、債券重視型は0.003%の引き下げとなります。
『楽天・バンガード・ファンド』シリーズはバンガード社ETFのコスト+楽天側のコスト0.1296%を足したものが運用管理費用となっています。
楽天はETFに投資しているだけで0.1296%のコストを取っています。
少し高すぎる気もするので、楽天側のコストも見直してほしいところです。
『楽天・バンガード・ファンド』シリーズは全米株式と全世界株式以外は不人気
『楽天・バンガード・ファンド』シリーズは投資信託で米国バンガード社のETFに投資ができるということで、設定当初はかなり話題にのぼりました。
【関連記事】米国バンガード社は低コストETF・投資信託を運用する世界最大級の資産運用会社
最初に設定された全米株式と全世界株式は人気があり、純資産総額も順調に積み上がってきています。
しかし、その後から出ているファンドは資金流入も少なく償還のリスクもあります。
純資産総額では米国高配当株式は15億円、新興国株式は10億円、バランスファンドは3つ(株式重視型、均等型、債券重視型)合わせても12億円程度です。(2019年3月12日時点)
いろいろと原因はありそうですが、需要が無さそうなファンドを設定していることが1番の要因だと思います。
米国高配当株式インデックスは米国のVYMというETFに投資するファンドです。
VYMは米国の高配当銘柄に投資されており、定期的な分配金を得ることができるETFです。
しかし楽天・米国高配当株式は分配金は出ないように設定されています。
高配当という名前なのに、分配金が出ないとなれば投資したいと思う人も限定されます。
しかも楽天・全米株式よりもリターンが悪ければ、なおさらですね。
次に楽天・インデックスバランス・ファンドは世界中の株式と債券に時価総額比率で投資できるバランスファンドです。
しかも均等型は純資産総額1,700億円を超えるセゾン・グローバルバランスファンドと同じ配分(株式50%、債券50%)で信託報酬も0.3%以上低くなっています。
ぼーやんぐはセゾンから資金流入が起きると思いましたが、全く起きてません。
セゾンへの信頼度が高いのもありますが、楽天・インデックスバランス・ファンドには為替ヘッジがかかっていることが大きな要因な気がします。
日本人は資産のほとんどが『円』になるので海外通貨の商品に投資した方がリスクの分散になります。
そのため為替ヘッジがかかった商品に投資するのは『円』を保有することになるので、『円』のリスクを抱えたままになります。
これが資金流入が進まない要因だと思います。
などなど、限定的な需要しかないファンドばかりを設定しているため、不人気になっています。
なので、今回のコストの引き下げも、資金流入にはほとんど効果はないでしょう。
さいごに
今回は『楽天・バンガード・ファンド』シリーズのコスト引き下げについて書いてきました。
米国バンガード社は低コストETFとして有名ですが、楽天を通すため2重のコストがかかってしまいます。
ただ、米国のETFに直接投資すると為替や買付の手数料はかかりますし、課税などの問題も出てきます。
まとまった投資資金があれば直接ETFに投資した方が良いかもしれませんが、毎月数万円程度の積立投資がメインの場合は『楽天・バンガード・ファンド』シリーズの方が手数料や手間もかからないので便利です。
また、楽天全米株式、全世界株式、インデックスバランス・ファンドはつみたてNISAにも対応していますので、毎年40万円までは非課税で投資することができます。
ただし先述した通り、楽天・全米株式と全世界株式以外はあまり魅力のあるファンドがありませんので、投資する際は注意してください。
今後の『楽天・バンガード・ファンド』シリーズに期待したいと思います。
今日も『ぼーやんぐのインデックス投資ブログ』に来ていただきありがとうございます!
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