楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)の2期目の決算。2018~2019年実質コストはどうだったのか?

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どうも、ぼーやんぐです。 

楽天・全米株式インデックス・ファンドが2019年7月16日に2回目の決算を迎えました。

運用報告書が上がってきましたので、運用実績と気になる実質コストを確認していこうと思います。

楽天・全米株式インデックス・ファンドの詳細は下記を参考にしてください。

www.boyang-boyang.com

 

 

楽天・全米株式インデックス・ファンドの設定来の運用実績

楽天・全米株式インデックス・ファンドは2017年9月29日に設定された米国の株式市場全体に投資できるインデックスファンドです。

ベンチマークは小型株から大型株までの約4,000銘柄で構成されたCRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)。

バンガード社の『VTI』というETFに投資をするだけという非常にシンプルなファンドです。

【関連記事】バンガード社の人気ETF『バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)』の分析。VTI、楽天VTIそれぞれのメリットは? 

 

2019年7月16日の決算日時点の運用成績は下記の通りです。

f:id:bo-yang:20190922070806p:plain (出典:楽天・全米株式インデックス・ファンド運用報告書より)

 

騰落率は1期目が11.6%、2期目が3.6%となっています。

2018年後半の大きな下落が2期目の低い騰落率につながっていますね。

また、円高も基準価格を押し下げた要因にもなっています。

 

気になるのはベンチマークとの乖離ですが、1期目は1.1%と大きかったですが、2期目は0.5%と乖離の幅も小さくなってきていることから、運用が安定してきていると考えられます。

乖離はETFを売買する際の手数料、ETFから分配金を受け取る際の課税、信託報酬の3つが主な要因となっています。

 

純資産総額では米国株式ブームの影響もあり、2年弱で500億円ほども集まっていますね。

特に2期目は勢いが増していて1年で300億円以上も増えています。

今後もこの勢いが続くのか、気になるところです。

 

2期目のチャートを見ると2018年後半に大きく下落したものの1年では、ほぼ横ばいといった感じです。

純資産総額では、基準価格が下がっても大きく売られていないことから、長期目線で積立をしている投資家が多いことが分かります。

純資産総額の増加が安定しているとベンチマークとの乖離も少なくなり、安定した運用が望めますね。

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(出典:楽天・全米株式インデックス・ファンド運用報告書より)

 

楽天・全米株式インデックス・ファンドの実質コストはどうだったのか?

楽天×バンガードシリーズは実質コストが高くなる傾向があり、今までも度々話題になっていましたね。

1期目の実質コストは概算で0.31%と割高でした。

しかし、2期目の実質コストは0.221%と非常に低くなっており、徐々に運用が安定してきていると言えます。(下記表の合計コストに投資対象のVTIの信託報酬(0.03%)を足したものが実質コストになります。)

規定の信託報酬が0.1596%(消費税8%込み)のため、信託報酬以外のコストは0.0614%と気にならないレベルまで下がりました。

 

競合となるeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の前回決算時の実質コストは0.243%でしたので、現時点ではeMAXIS Slim米国株式(S&P500)よりも低コストで運用できることになります。

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(出典:楽天・全米株式インデックス・ファンド運用報告書より)

 

 

さいごに

今回は楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)の2期目の決算を確認してきました。

1期目の決算時には実質コストが高く、心配した方も多かったと思います。

しかし、純資産総額も増えたことで、運用も安定し、結果的に実質コストも大きく下がり、一安心です。

しかし、SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドが税込で0.1%以下の信託報酬を設定してきたので、今後の資金流入に影響はありそうです。

【関連記事】SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドが9月26日に新規設定!

 

楽天・全米株式インデックス・ファンドの信託報酬の引き下げも期待したいですね。

今日も『ぼーやんぐのインデックス投資』に来ていただきありがとうございます!

 

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