どうも、ぼーやんぐです。
楽天・全世界株式インデックス・ファンドが2期目の決算報告書をアップしました。
1期目の決算時には実質コストが異常に高く話題になりましたね。
では、早速2期目の決算内容と実質コストを確認していきます。
楽天・全世界株式インデックス・ファンドの詳細は下記を参考にしてください。
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(VT)の2期目の運用成績
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(VT)の実質コストが大幅改善
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(VT)の信託報酬は割高感がある
- さいごに
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楽天・全世界株式インデックス・ファンド(VT)の2期目の運用成績
2期目の決算は2018年7月18日~ 2019年7月16日までの運用成績が対象となります。
米中貿易摩擦などの影響から不安定な相場でしたので、運用成績もあまり期待はできないですね。
まず騰落率は1期目5.8%だったのに対して、2期目は±0%となっています。
ベンチマークと比較すると1期目は-1.5%、2期目は-0.6%となっており、ベンチマークとの乖離が小さくなっていることから徐々に運用が安定してきていると考えられます。
乖離の主な原因は投資対象となっているETFの売買手数料、ETFからの分配金に対する課税、信託報酬です。
純資産総額では1回目決算時で105億円、2回目決算時で238億円と資金流入の勢いはさほど変わっていません。
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)が設定されたことで、資金流入が小さくなると想像していましたが、あまり影響は無さそうです。
(出典:楽天・全世界株式インデックス・ファンド運用報告書より)
2期目のチャートを確認すると、2018年後半には最高値から約20%の下落が起きています。
しかし2019年に入ってから大きく反発し、一時は最高値を更新するかと思われるほどの勢いでしたが、途中で息切れして結局±0%の騰落率となっています。
新興国株式が軟調だったのも、2期目の成績に影響していると考えられます。
(出典:楽天・全世界株式インデックス・ファンド運用報告書より)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド(VT)の実質コストが大幅改善
1期目の決算では実質コストが非常に高く、信託報酬0.21%(税抜)に対して0.46%ものコストがかかっており、ファンドの乗り換えをする投資家も出るほどでした。
さて、2期目はどうだったのか?
結果は0.307%まで下がってきました!(下記の費用明細に投資対象のVTの信託報酬0.09%を足したものが実質コストになります。 )
1期目に比べて大幅に改善されており、これなら許容範囲かなと思います。
規定の信託報酬が0.1296%(8%消費税)ですが、実際は0.138%と上振れしているので、来季に向けて改善の余地はまだありそうです。
(出典:楽天・全世界株式インデックス・ファンド運用報告書より)
楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)の2期目の決算内容は下記を参考にしてください。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド(VT)の信託報酬は割高感がある
全世界株式型ファンドは熾烈な争いが起きています。
まずはたわらノーロード全世界株式が2019年7月22日に設定され、信託報酬はeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)と同じ0.12%(税抜)と楽天VTよりも0.09%も低く設定されています。
【関連記事】【投信】たわらノーロード 全世界株式が7月22日に新規設定!
また、SBI・全世界株式インデックス・ファンドが信託報酬の引き下げを行い0.104% (税抜)と全世界株式型ファンドの中で最低コストとなっています。
しかもSBI全世界は楽天VTと同じベンチマークFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)を採用しており、なおかつ米国ETFに投資する投資方法も同じです。
【関連記事】SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))が信託報酬引き下げで超低コストファンドに!
現時点では楽天だけがズバ抜けて信託報酬が割高となっています。
実質コストの改善はされていますが、信託報酬の引き下げも視野に入れないと資金流入が弱まる可能性もありそうです。
SBI全世界がここまで信託報酬を下げているので、楽天にもできないことはないと思います。
楽天VTの今後の信託報酬引き下げに期待ですね。
ファンド | 信託報酬(税抜) |
SBI全世界株式 | 0.104% |
Slimオールカントリー | 0.12% |
Slim日本除く | 0.12% |
Slim3地域均等型 | 0.12% |
たわら全世界株式 | 0.12% |
楽天全世界株式 | 0.21% |
さいごに
今回は楽天・全世界株式インデックス・ファンドの2期目の決算内容を確認してきました。
全世界の大型株から小型株までという超広範囲に分散投資ができるファンドとなっているので、初心者や1本だけでシンプルに運用したい方には最適なファンドです。
しかも米国の人気ETF『バンガード社のVT』が投資対象というのも安心できるポイントです。
【関連記事】米国バンガード社は低コストETF・投資信託を運用する世界最大級の資産運用会社
ただ、コストが他社ファンドに比べて割高なのが非常に気になりますね。
実質コストが大きく改善されたのは朗報ですが、信託報酬を下げないと今後資金流入の勢いは弱くなってしまいそうです。
また、SBI×バンガードの新ブランドも立ち上がり、VOOに投資できる超低コストファンドが設定されるため注目を集めています。
【関連記事】SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドが9月26日に新規設定!
今後、SBI×バンガードが全世界株式型ファンドに参入してくる可能性も大いにあります。
楽天×バンガードシリーズもこのまま静観していると、置いてきぼりになりそうです。
そろそろ信託報酬の見直しを検討した方が良い時期にきている気がしますね。
今日も『ぼーやんぐのインデックス投資』に来ていただきありがとうございます!
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