【投信】楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドの分析。楽天・全米株式とどちらの成績が良いのか?

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どうも、ぼーやんぐです。

最近Twitterなどで高配当株が人気ですね。

定期的に配当が受け取れるので、収入の代わりになりセミリタイアをするのに有効だったり、年金の代わりになるのが人気の理由ですね。

定期的な配当金を羨ましく感じている方も多いと思います。

 

今回は米国の高配当株式に投資できる楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドを紹介していこうと思います。

また、楽天・全米株式インデックスファンドと比較して、どちらが投資先として最適なのかも探っていこうと思います。

 

 

 楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドの基本情報

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楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドは2018年1月10日に設定された比較的新しいインデックスファンドです。

米国バンガード社の米国高配当株式ETF(VYM)に投資をするファンドになります。

米国のETFに投資する場合、為替や購入時の手数料がかかったり、二重課税を受けるなど初心者の方にはハードルが高いかもしれません。

楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドで投資すれば、通常の投資信託と同じ扱いになるので、楽チンに投資できます。

 

バンガード社の詳細については下記を参考にしてください。

www.boyang-boyang.com

 

ベンチマーク

FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス(円換算ベース)が採用されています。

米国株式市場における高配当利回りの銘柄を対象とし、REITを除く約400銘柄で構成された株式指数です。

 

ファンドの仕組み

ファミリーファンド方式で運用されています。

マザーファンドを通してバンガードのETFに投資する仕組みですね。

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(参照:楽天投信投資顧問/交付目論見書)

 

ポートフォリオ(2019年6月末時点)

上位10銘柄は下記の通りです。

日本で馴染みのある会社は少ないですね。

ジョンソン&ジョンソンとモービルくらいですかね。

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業種別構成比では金融が大きな比率を占めています。

ただ、他の業種もバランスよく分散されています。

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(出典:楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド月次レポート)
  

コスト

買付手数料、信託財産保留額は無しのノーロードファンドです。

信託報酬は0.18%(税抜き)と比較的低めのコスト設定となっています。

ちなみに米国高配当株式ETF(VYM)の信託報酬は0.06%となっており、0.12%が楽天分のコストということになります。

 

分配利回り

毎年7月15日(休業日の場合は翌営業日)に決算を行いますが、2018年、2019年ともに分配金は出ていませんので、自動で再投資されています。

分配金を期待していた方には残念かもしれませんが、分配金は受け取るたびに課税されるので、運用効率が悪くなります。

今後どうなるか分かりませんが、自動で再投資してもらった方が課税も先送りできますし、いいと思います。

ちなみに本家バンガード社のETF(VYM)では配当利回り2.85%(税込)で、四半期ごと(年4回)に分配金が出ます。

 

運用成績(2019年6月末時点)

純資産総額は17.3億円と運用から1年半以上経っていますが、イマイチ伸びていないです。

資金流入も毎月1億円弱といった感じで、今後も低空飛行は続きそうです。

本家バンガード社のETF(VYM)の様に年4回分配金を出せばもっと資金は集まりそうですけどね。

 

騰落率は下記の通りになっています。

過去1年の騰落率は4.6%とまずまずといったところです。

ただ、インデックスとの乖離が気になりますね。

1年半程度の運用で設定来で2%も乖離しているので、あまりうまく運用がいっていない様ですね。

f:id:bo-yang:20190804070736p:plain(出典:楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド月次レポート)

 

チャートを見てもインデックスとの乖離が目立ちますね。

また純資産総額の伸びも緩やかになってきています。

 

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楽天・全米株式インデックス・ファンドと比較

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同じく楽天から販売されている全米株式インデックス・ファンドと比較してみます。

基本情報をまとめました。

  高配当株式 全米株式
設定日 2018年1月10日 2017年9月29日
ファンド形式 ファミリーファンド ファミリーファンド
信託報酬 0.18%(税抜き) 0.15%(税抜き)
購入時手数料 なし なし
信託財産保留額 なし なし
為替ヘッジ なし なし
償還日 無制限 無制限
つみたてNISA × 対象ファンド
純資産総額 17.3億円 450億円
銘柄数 約400 約3,700

投資対象

全米株式は名前の通り、市場のほぼ100%、約3700銘柄に投資されているのに対して、高配当株式は約400銘柄で構成されています。

高配当を選ぶか、分散性のどちらを取るかですね。

ただ、楽天・高配当株式は現状では分配金が出てないので、メリットが分かりづらいのは難点です。 

信託報酬 

0.03%の差なので、そこまで気にするほどの差では無さそうです。

100万円の投資で300円の違いです。

また、両ファンドともにバンガード社のETFに投資してますので、信託報酬以外の実質コストの差も出ないでしょう。

 

成績

まず純資産総額を見ていきます。

全米株式の人気は凄まじく、運用開始から2年も経たないうちに500億円に迫る勢いです。

それに対して高配当株式はあまり人気がありません。

高配当株式とうたっているのに分配金が出ないのが一番の原因だと思います。

 

騰落率でも全期間全米株式が高いリターンを出しています。

  高配当株式 全米株式
1ヶ月 2.8% 3.3%
3ヶ月 -0.6% 0.8%
6ヶ月 10.1% 15.1%
1年 4.6% 5.2%

 

下記は比較チャートです。(赤=高配当株式青=全米株式)

チャートを比較してみると意外と高配当株式が上回っている期間があるんですよね。

特に2018年後半の下落時はその傾向がよく出ているので、今後下落相場になった場合は高配当株式の方が利回りは高くなると予想されます。

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こちらは本家バンガード社のETFの過去5年間の比較です。

グリーンが全米株式でオレンジが高配当株式になります。20%以上のリターンの差が出ています。

やはりこちらでも全米株式の方が明らかに高パフォーマスです。

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(グラフ:morningstar 米国サイト)

 

楽天・全米株式のファンド詳細は下記を参考にしてください。

www.boyang-boyang.com

 

 

さいごに

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本記事では楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドについて書いてきました。

一部の方は米国ETFの様に分配金を受け取りながら投資ができると期待していたと思いますが、残念ながら現状分配金は出ていません。

自動再投資の方が課税も後回しにできますし、手間もかからないので良いとは思いますが、分配金が欲しい方もいますよね。

今後は人気の低迷次第ではファンドの方針転換もあるかもしれないです。

 

全米株式と迷っている方もいると思いますが、全米株式の方がトータルリターンが高くなるので、どちらか選ぶなら楽天・全米株式インデックス・ファンドで決まりでしょう。

高配当株は配当が出るため、リターンが良いと思われがちですが、トータルリターンでみることが大切ですね。

 

今日も『ぼーやんぐのインデックス投資ブログ』に来ていただきありがとうございます!

 

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