楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドが運用開始! 果たして需要はあるのか?

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どうも、ぼーやんぐです。

 

楽天から新たなバンガードシリーズが2019年2月15日に新規設定されました。

 

今回は全世界の債券に投資する楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドです。

 

果たして需要があるんでしょうか。

 

早速、楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドの詳細を確認していきます。

 

 米国バンガード社については下記を参考にしてください。

www.boyang-boyang.com

 

 

 

 楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドの基本情報

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人気シリーズの楽天×バンガードから新たなファンドが設定されました。

 

同シリーズから8ファンドが運用されていますが全米株式(VTI)全世界株式(VT)以外は現時点であまり人気がありません。

 

投資信託で全世界の債券に投資するファンドが設定されるのは、はじめてだと思いますが、今回も不発で終わりなそうな臭いがプンプンします。

 

下記はファンドの基本情報です。

設定日 2019/2/15
信託報酬

0.2796%(税込)

購入時手数料 なし
信託財産保留額 なし
為替ヘッジ

あり(フルヘッジ)

投資形態 ファンド・オブ・ファンズ
償還日 無期限

 

積立NISAには対応していません。

 

販売会社はSBI証券、岡三オンライン証券、マネックス証券、楽天証券となっています。

 

投資対象

今回はバンガード社のETFではなく、バンガード・グローバル・インデックスファンドという投資信託が投資対象となっています。

 

そして米国ではなく、アイルランドのバンガード社の商品なんですよね。

 

2018年7月に設定された楽天・インデックス・バランスファンドの債券部分で組入されているのもバンガード・グローバル・インデックスファンドです。

 

ベンチマークはブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合不動調整インデックス(円ヘッジベース)で、日本を含む全世界の国債、政府関連債、社債に投資できるファンドとなっています。

 

全世界といっても90%近くを日本を含む先進国が占めており、新興国は4%のみなので、国内+先進国債券と思って良さそうです。

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(出典:VANGUARD)

 

下記は投資対象となっているバンガード・グローバル・インデックスファンドの成績です。

 

2016年8月に設定されたばかりの比較的新しいファンドとなっており、債券ファンドのため、ボラティリティーも非常に低くなっています。

 

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(出典:VANGUARD)

 

 

コスト

コストを確認していきます。

買付手数料 なし
信託財産保留額 なし
信託報酬  0.2796%(税込)

 

信託報酬はバンガード・グローバル・インデックスファンドの0.15% +  楽天の手数料0.1296%(税込)を合わせた0.2796%(税込)と少々高めの設定です。

 

個別で先進国と国内の債券ファンドなら0.2%以下のインデックスファンドも多数あるので、自身で組み合わせた方が低コストで運用ができます。

 

リバランスなどが面倒な方は本ファンドを選択しても良いかもしれません。

 

楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドの需要はあるのか?

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楽天×バンガードでは、はじめての債券単独ファンドになります。

 

簡単にいうと楽天・全世界株式インデックスファンド の債券バージョンです。

 

これで楽天全世界株式(VT)と組み合わせて、自分好みの比率で世界の株式と債券に分散投資ができます。

 

ただ、すでに楽天・インデックス・バランスファンドから株式と債券の比率違いで3本も設定されていますので、あえて楽天・全世界債券を出す必要が無いのではと思ってしまいます。

  

楽天・全世界債券は先進国の比率が大きいので、競合となるファンドは先進国の債券ファンドになりそうです。

 

為替ヘッジありの先進国債券ファンドですと、Smart-i先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)たわらノーロード先進国債券(為替ヘッジあり)になります。

 

信託報酬の面で見るとSmart-i0.2052%たわら0.216%と2ファンドの方が安いです。

 

しかも楽天は海外の投資信託に投資するため、課税面でも不利となり全世界株式同様、隠れコストも割高になる可能性も高いです。

 

また、国内債券は安全資産と捉えている方も多いと思うので、あえて信託報酬を払って投資信託で運用するよりも、個人向け国債で十分な気もします。

 

以上のことを考えると、楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドは需要はかなり低いと予想され、苦戦を強いられるでしょう。

 

最近の楽天×バンガードは迷走しているように感じます。

 

バンガードの人気ETFを国内投信で買えるというシンプルなコンセプトの方が良い気がします。

 

次に出るファンドに期待したいと思います!

今日も『ぼーやんぐのインデックス投資』に来ていただきありがとうございます!

 

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