セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと世界経済インデックスファンドを徹底比較。どちらに投資しようか迷っている方へ。

f:id:bo-yang:20190618180554j:plain

どうも、ぼーやんぐです。 

 インデックス投資は世界の株式や債券に投資することで、ゆっくりと資産を増やしていける投資方法です。

今では1つのファンドに投資するだけで世界中の株式や債券に投資できるバランスファンドもあります。

本記事ではそんなバランスファンドの中でも人気の高いセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド世界経済インデックスファンドを比較し、どちらに投資したら良いのか考えていこうと思います。 

(※以後、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド = セゾン、世界経済インデックスファンド = 世界経済とします。)

 

各ファンドの詳細は下記を参考にしてください。

 

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと世界経済インデックスファンドの基本情報

  セゾン・バンガード 世界経済インデックス
運用会社 セゾン投信 三井住友トラスト・アセットマネジメント
設定日 2007年3月15日 2009年1月16日
ファンド形式 ファンド・オブ・ファンズ ファミリーファンド
組入比率 時価総額 GDP(国民総生産)
資産配分 株式50%・債券50% 株式50%・債券50%
信託報酬 0.60% ±0.02%(税込) 0.54%(税込)
購入時手数料 なし なし
信託財産保留額 0.1% 0.1%
為替ヘッジ なし なし
決算日 毎年12月10日 毎年1月20日
償還日 無制限 無制限
つみたてNISA 対象ファンド 対象ファンド

(2019年6月19日時点)

2ファンドともに設定から10年以上経過しており、資産配分なども含めて非常に似ています。

大きな違いは組入比率で、セゾンは時価総額比率に対して世界経済はGDP比率となっています。

GDP比率で投資できるファンドは少ないのでレアですね。

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと世界経済インデックスファンドの投資対象の比較

f:id:bo-yang:20190508113203j:plain

投資対象

セゾンはファンド・オブ・ファンズ方式で運用を行っており、米国とアイルランドのバンガード社の9本のETFに投資しています。

投資対象となる9本のETFは全てインデックスファンドとなっています。

f:id:bo-yang:20190619124402p:plain(出典:セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド目論見書)

 

一方、世界経済はファミリーファンド方式で運用されており、各資産クラスごとにベンチマークを設定しています。

より一般的なインデックスファンドと言えます。

f:id:bo-yang:20190619124424p:plain(出典:世界経済インデックスファンド目論見書)

 

資産配分

 資産配分は基本的に両ファンドともに株式50%・債券50%の王道比率となっています。

先述した通り大きな違いは『セゾンは時価総額比率』、『世界経済はGDP比率』という点です。

簡単にいうと...

  • 時価総額比率 = 発行株式数 × 株価をベースに世界を順位付けしたもの。
  • GDP比率 = 国内で生み出された価値をベースに世界順位付けしたもの。

 

そのため同じ株式50%・債券50%でも資産配分は異なり、新興国の配分が大きいGDP比率の方がリスクが大きくなると言えます。

安定した投資をしたい場合はセゾン、新興国の将来に期待するなら世界経済ということになります。

  セゾン・バンガード 世界経済インデックス
国内株式 4% 5%
先進国株式 38% 30%
新興国株式 8% 15%
国内債券 6% 5%
先進国債券 44% 30%
新興国債券 0% 15%

  

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと世界経済インデックスファンドのコストの比較

f:id:bo-yang:20190516101246j:plain

両ファンドともに買付手数料はなし、信託財産保留額は0.1%と同じです。

信託報酬は0.06%ほどセゾンが高くなっており、実質コストでも0.046%ほど高いです。

ただ、100万円を投資していたとしても600円の差なので、そこまで気にする必要は無いでしょう。

  セゾン・バンガード 世界経済インデックス
信託報酬 0.60% ±0.02%(税込) 0.54%(税込)
実質コスト 0.65% 0.604%
購入時手数料 なし なし
信託財産保留額 0.1% 0.1%

 

ただ低コストインデックスファンドの信託報酬に比べると割高だなと思ってしまいますね。

eMAXIS Slimバランスだと0.1512%ほどなので、両ファンドともに4倍近くの信託報酬がかかっているので、セゾンと世界経済にはもう少しコストを下げる面で頑張って欲しいところです。

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと世界経済インデックスファンドの運用成績の比較

f:id:bo-yang:20190512051927j:plain

セゾンと世界経済の運用成績を確認していきます。

  セゾン・バンガード 世界経済インデックス
純資産総額 1781億円 609億円
トータルリターン1年 1.56% -0.55%
トータルリターン3年(年率) 4.38% 4.91%
トータルリターン5年(年率) 4.19% 3.22%
トータルリターン10年(年率) 6.79% 6.24%

 (2019年6月19日時点)

 純資産総額ではセゾンが圧倒的に多くの資金を集めており、世界経済の3倍以上となっています。

セゾンは資金流入も安定しており、2019年だけでも170億円以上の流入があります。

『投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year2018』でも6位となっていることから、投資暦の長い投資家からも信頼が厚いようです。

世界経済も600億円以上の純資産総額はありますが、最近は資金流入の勢いがなく、2019年だけだと60億円程度です。

 

トータルリターンでもセゾンの方が高いパフォーマンスをあげています。

世界経済は1年のトータルリターンではマイナスとなっています。

これは新興国が絶不調だったことが大きな要因でしょう。

GDP比率は新興国の比率が大きいため、どうしても不安定な成績になりがちですね。

 

チャートを見ると2015年ごろからセゾン(青)が少しづつ世界経済(赤)を突き放していることがわかります。

将来的に新興国の成長が進めば、逆転する可能性もありそうです。

f:id:bo-yang:20190620061051p:plain

 

 

 

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと世界経済インデックスファンドのどちらに投資するべきか?

f:id:bo-yang:20190508113233j:plain

結局どちらに投資したら良いのか?

ぼーやんぐが選ぶならセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドですね。

 大きく2つの理由があります。

 

1.純資産総額の大きさと安定した資金流入

投資信託でファンドを選ぶ基準としてコストの低さがあげられます。

しかしコストが安いだけでファンドを選ぶのは駄目で、純資産総額と資金流出入が非常に重要です。

純資産総額が少なかったっり、資金流入が止まっているファンドは途中償還のリスクがあることからも、あまりおすすめできません。

そのためセゾンは純資産総額も大きく、資金流入も安定していることから今後も安心して投資ができそうです。

 

2.顧客本位の業務運営

セゾン投信は独立投信として運営されており、運用しているファンドも2本だけです。

ファンドマネージャー自ら率先して、情報を発信していることからも『顔』が見えることで安心感があります。

毎月運用報告書のメールが届いたり、年に1回運用報告書は郵便で届くなど、投資家にしっかりと情報を伝えようとする姿勢も好感が持てます。

また、フィデューシャリー宣言を行い、『顧客本位の業務運営の7原則』を基に運用されており、10年20年の運用も安心して託せます。

下記でフィデューシャリー宣言を確認できます。

フィデューシャリー宣言|顧客本位の業務運営|積立投資・つみたてNISA(積立NISA)ならセゾン投信

 

難点としては販売会社が少なく、多くの方がセゾン投信で口座開設をする必要があることです。

つみたてNISA口座は1つの銀行や証券会社でしか開設できないため、セゾン投信以外のファンドを組み合わせることが出来ないのは注意が必要です。

 

つみたてNISAをはじめるならセゾン投信

 

さいごに

f:id:bo-yang:20190508113437j:plain

 本記事ではセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド世界経済インデックスファンドの比較、どちらに投資したら良いのかを書いてきました。

両ファンドともに株式50%・債券50%と王道な資産配分のため、初心者の方やリスクを抑えた運用をしたい方に向いている資産配分です。

時価総額比率かGDP比率かは非常に迷うとこではありますが、個人的にはセゾンをおすすめします 

将来的にどちらが高いリターンをあげるかは分かりませんが、10年20年と安心して投資を続けるならセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドでしょう。

今日も『ぼーやんぐのインデックス投資ブログ』に来ていただきありがとうございます!

 

【関連記事】