どうも、ぼーやんぐです。
1本で世界中の株式に投資できる全世界株式型のファンドが増えてきています。
さらにコストもだいぶ下がってきており、個別ファンドを組み合わせた場合と大差がなくなってきています。
今回は全世界株式に1本で投資できるSBI・全世界株式インデックス・ファンドについて投資対象としてどうか書いていこうと思います。
投資を検討している方の参考になれば嬉しいです。
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SBI・全世界株式インデックス・ファンドの基本情報
SBI・全世界株式インデックス・ファンドは2017年12月6日に設定された全世界株式型のインデックスファンドです。
投資対象
投資対象は日本を含む全世界の株式です。
ベンチマークはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)が採用されています。
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)とはイギリスの『FTSE社』が開発した指数で、中小型株を含む全世界の株式を時価総額加重平均で組入した株価指数です。
主要先進国と新興国の株式が投資対象となっており、約8,000銘柄で構成されています。
楽天・全世界株式インデックス・ファンドと同じベンチーマークとなっています。
特徴としては現物株ではなく低コストのETF (上場投資信託)が投資対象となっています。
主な投資対象は下記の3つのETFです。
- シュワブ U.S.ブロードマーケットETF = 米国株式
- SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国)ETF =米国以外の先進国株式
- SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツETF = 新興国株式
構成銘柄
国別の構成比は米国が50%以上を占めており、次いで日本、英国、カナダ、フランスと続いています。
以外ですが、韓国も10以内に入っているんですよね。
業種別の構成比率では金融業と情報技術が多くの割合を占めています。
組入上位10銘柄は全て米国の企業となっておりマイクロソフトをはじめアップル、アマゾン、アルファベット(Google)、フェイスブックなどハイテク関連銘柄が上位を独占しています。
(出典:SBI・全世界株式インデックス・ファンド月次レポート)
コスト
買付手数料は無しのノーロードファンドで、信託財産保留額もありません。
信託報酬は2019年9月26日に引き下げられ、超低コストになります。
運用管理費0.062% + ETF信託報酬 0.042% = 信託報酬0.104%(税抜き)
運用管理費に消費税がかかるので、消費税8%の場合は合計で0.1090%の信託報酬となります。
以前までは全世界株式型ファンド最安でしたが、たわらノーロード全世界株式が0.120%+消費税と破格の信託報酬で新規設定されたため、最安ファンドからは陥落しました。
販売会社
基本的にはネット証券で販売されています。
筑邦銀行は九州を中心に事業を展開している銀行で窓口でも購入可能です。
- SBI証券
- 岡三オンライン証券
- GMOクリック証券
- カブドットコム証券
- 松井証券
- マネックス証券
- 楽天証券
- 筑邦銀行
つみたてNISA・iDeCo
つみたてNISAに対応していますので、税制面の恩恵を受けながら積立投資することが可能です。
iDeCoではSBI証券のセレクトプランのみで取り扱いされていますので、老後用資金としてSBI・全世界株式インデックス・ファンドに投資したい場合はSBI証券の口座開設が必要になります。
SBI・全世界株式インデックス・ファンドの運用成績
SBI・全世界株式インデックス・ファンドは2017年12月6日に設定されたため、1年半以上が経過しています。
2019年6月末時点での設定来の成績を確認していきます。
純資産総額と資金流入
純資産総額は28億円とあまり人気があるファンドではありません。
ただ、毎月1~2億円程度の資金流入があり、徐々に積み上がっていますので、途中償還の心配は今の所低いでしょう。
全世界株式型のファンドでは楽天・全世界株式インデックス・ファンドが220億円以上集めており圧倒的に多くの指示を得ています。
(出典:SBI証券)
期間収益率とチャート
期間収益率を見ると6ヶ月では12.70%と非常に好調です。
2018年後半に株価が大きく下落し、2019年に入ってから反発したことが下記の収益率に繋がっています。
ただ、ベンチマークを大きく下回っており、設定来で約-1.40%の乖離となっています。
ETFに投資するだけで、ベンチマークにピッタリくっついていくのは難しいようです。
期間 | SBI | ベンチマーク |
1ヶ月 | 3.25% | 3.56% |
3ヶ月 | 0.37% | 0.71% |
6ヶ月 | 12.70% | 13.79% |
1年 | 1.84% | 2.65% |
設定来 | 1.04% | 2.43% |
下記は設定来のチャートです。
純資産総額は右肩上がりで上昇していますが、基準価格は2018年に入ってからは不安定な相場が続いていますね。
(出典:SBI・全世界株式インデックス・ファンド月次レポート)
SBI・全世界株式インデックス・ファンドに投資するメリットはあるのか?
類似ファンドと比較しながらSBI・全世界株式インデックス・ファンドに投資するメリットがあるのか競合ファンドと比較しながら確認していきます。
今回、比較するファンドは下記の3つです。
信託報酬
長期投資では低コストファンドに投資することが将来のリターンにつながります。
4ファンドの信託報酬を比較してみるとSBI全株式が最低コストとなっています。
普通ならeMAXIS Slimがすぐに追随の発表をしますが、限界にきているのか、今のところ据え置きとなっています。
ファンド | 信託報酬(税抜) |
SBI全世界株式 | 0.104% |
楽天全世界株式 | 0.210% |
Slimオールカントリー | 0.120% |
たわら全世界株式 | 0.120% |
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)はたわら全世界株式に追随して引き下げをしたばかりでしたので、タイミングが悪かったのかもしれません。
【関連記事】 eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー・除く日本・3地域均等型)信託報酬引き下げを発表。たわらノーロード全世界株式に追随!
投資対象
ベンチマークはSBIと楽天はFTSE社、eMAXIS SlimとたわらはMSCI社を採用しています。
また、SBIと楽天は海外ETFに投資しているのに対してeMAXIS Slimとたわらは現物株に投資をしています。
大きな違いは組入銘柄数です。
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスは約8,000銘柄が組入されているのに対して、MSCIオール・カントリーワールド・インデックスは約2,500銘柄です。
より分散性を高めたい方はSBIか楽天が良いですね。
ファンド | ベンチマーク |
SBI全世界株式 | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース) |
楽天全世界株式 | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース) |
Slimオールカントリー | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース) |
たわら全世界株式 | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース) |
運用成績
純資産総額では楽天が圧倒的に多くの資金を集めています。
1ヶ月の資金流入金額でも楽天が多いので、安定した運用が望めます。
SBIも毎月安定した資金流入があるので、途中償還の心配は今のところないです。
騰落率ではeMAXIS Slimが1%高い成績を上げています。
ただ、長期で見るとそこまで大きな差は出てこないと予想されます。
ファンド | 純資産総額 | 騰落率(6ヶ月) |
SBI全世界株式 | 28.01億円 | 12.7% |
楽天全世界株式 | 227.68億円 | 12.7% |
Slimオールカントリー | 42.77億円 | 13.7% |
たわら全世界株式 | 0.01億円 | - |
※たわらノーロード全世界株式は2019年7月22日に新規設定されたばかりのため、純資産総額と騰落率の情報はありません。
【関連記事】【投信】たわらノーロード 全世界株式が7月22日に新規設定!
SBI・全世界株式インデックス・ファンドのメリットは信託報酬の低さですね。
全世界の株式に投資ができ、リバランスも自動でやってくれて0.104%は破格の安さだと思います。
純資産総額が低いのは気になるとこですが、投資するメリットは大いにありますね。
ただ、eMAXIS Slimと楽天とも非常に迷うとこですね。
ぼーやんぐは迷ったら2つのファンドに投資しちゃいますね。
さいごに
本記事ではSBI・全世界株式インデックス・ファンドについて書いてきました。
全世界株式型ファンドは細い資産配分を考えなくても良いですし、リバランスも不要なため、初心者やシンプルに投資をしたい方には最適なファンドです。
コストも非常に低くなっているので、個別ファンドを組み合わせなくても全世界株式型ファンド1本で十分です。
ただSBI・全世界株式インデックス・ファンドはまだ純資産総額が少なく途中償還の心配もあります。
投資する場合は資金流出入の確認は随時するようにしましょう。
今日も『ぼーやんぐのインデックス投資』に来ていただきありがとうございます!
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