【世界経済インデックスファンドは時代遅れなのか?】乗り換えを検討

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どうも、ぼーやんぐです。

 

インデックスファンドは以前に比べてコストがだいぶ安くなってきており、今後ファンドの新陳代謝が進むと思われます。

 

そんな中、高コストにも関わらずSBI証券のつみたてNISA買付ランキングで上位をキープしている三井住友TAMー世界経済インデックスファンド

 

コストが高いため、乗り換えを検討している方も多いのはないでしょうか?

 

7月に新規設定された楽天・インデックス・バランスファンド(均等型)と同じ資産配分になるので、比較しながら、乗り換えるべきか考えていきたいと思います。

 

 

世界経済インデックスファンドの基本情報

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国内、先進国、新興国の公社債と株式に分散投資されていて、1つのファンドで世界中の株式と債券に投資が出来ます。

 

基本の資産組入比率は株式50% : 債券50%

 

地域別の組入比率はGDP(国内総生産)総額の比率によって決定されています。

 

時価総額基準で組入されているファンドが多い中、珍しいファンドとなっています。

 

下記の表は2018年2月の組入比率です。

 

f:id:bo-yang:20180810124228p:plain(引用:世界経済インデックスファンド目論見書)

 

下記は資産別のベンチマークです。

資産 ベンチマーク
国内債券 NOMURA-BPI総合
先進国債券

FTSE世界国債インデックス

(除く日本、円ベース)

新興国債券

JPモルガン・ガバメント・ボンド・

インデックス-エマージング・

マーケッツ・グローバル・

ディバーシファイド(円換算ベース)

国内株式 TOPIX(東証株価指数)
先進国株式 MSCIコクサイ・インデックス(円ベース)
新興国株式

MSCIエマージング・マーケット・

インデックス(円換算ベース)

 

 ファンド詳細は下記参照してください。

 

 

 楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)の投資対象

こちらも世界中の債券と株式に分散投資されています。

 

組入比率も株式50% : 債券50%と同じです。

 

 

世界経済インデックスファンドと大きく違う点は2つあります。

 

1つは楽天・インデックスバランスファンドはファンド・オブ・ファンズ方式で運用されており、投資先は米国バンガード社のETFということ。

 

もう1つが世界経済インデックスファンドはGDP比率ですが、楽天・インデックスバランスファンドは時価総額比率になっていることです。

 

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(引用:楽天・インデックス・バランス・ファンド目論見書より

 

楽天・インデックスバランスファンドは株式重視型と債券重視型と組入比率の違いで3つのファンドが設定されています。

www.boyang-boyang.com

 

 

 世界経済インデックスファンドと楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)のコストとリターンの比較

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まずコストですが圧倒的に楽天・インデックスバランスファンドの方が安いです。

 

世界経済インデックスファンドのコストは2009年から運用開始されていますので、最近設定されているインデックスファンドに比べるとかなり高く感じます。

ファンド 買付手数料 信託報酬 信託財産保留額

世界経済

IF

なし 0.54% 0.10%

 楽天

IBF

なし 0.25% なし

 

次はトータルリターンです。

 

世界経済インデックスファンドは波はありますが、5年の平均年間利回りが6%を超えてます。

 

GDP比率だと新興国の比率が大きいので、リスクが大きいことが分かりますね。

 

楽天は2018年7月20日に運用開始されたばかりなので、データは無しです。

トータルリターン
ファンド 6ヶ月 1年 3年 5年
世界経済IF -2.89% +4.61% +1.72% +6.32%
 楽天IBF データなし データなし データなし データなし

 

次に純資産総額です。

 

世界経済インデックスファンドは9年以上の実績があるため、資産も多く、今年に入ってからも毎月10億円前後の流入があります。

 

コストは高いですが以前から積立をしている投資家が継続して積立をしていると考えられます。

 

楽天は比率違いで3ファンドを同時に新規設定しましたので、分散されているせいもあり、資金流入の勢いは思ったほど強くないです。

 

せめて10億円以上はないと償還のリスクも高いです。

ファンド 純資産総額
世界経済IF 約580億円
 楽天IBF 約6800万円

 

 

どちらに投資すべきか ?

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新規なら楽天・インデックス・バランスファンド(均等型)に投資すべきです。

 

理由はシンプルにコストの差ですね。

 

世界経済インデックスファンドは時代に置いてかれている感があります。

 

信託財産保留額が取られるのも嫌ですしね。

 

 

ただ、世界経済インデックスファンドの10年近い運用期間を考えると、それなりの金額を投資されている方も多いと思います。

 

乗り換えを考えた場合、額が小さければ、すぐに乗り換えた方がいいと思いますが、大きいと売却益に課される税金も気になるとこです。

 

信託報酬が約0.3%の差なので、単純に考えると1000万円投資していた場合、3万円の差になります。

 

そこをどう考えるかですね。

 

今後の運用期間が長ければ乗り換えを検討してもいいですが、出口が近い方はそのままがいいと思います。

 

もし、積立をしている場合は、保有分は売却はせずに、積立を楽天に変更させるのも作戦の1つだと思います。

 

楽天に投資する場合は、純資産総額だけは注意しておきたいですね。

 

 

もう1つ考えるべきことは、時価総額かGDPどちらの基準を取るかです。

 

もしGDP基準の組入が好みの場合は世界経済インデックスファンドになります。

 

時価総額基準に比べて新興国の割合が大きいのが特徴です。

 

GDP比率の場合、世界の約30%となっており、かなり大きなウェイトを締めることになります。

 

ただ、新興国は米国債長期金利上昇で資金が流出しており、軟調な相場が続いています。

 

ここしばらくはGDP比率だと厳しい成績が続きそうです。

 

 

さいごに

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先日、米国でコスト『ゼロ』のインデックスファンドが2本販売開始されました。

 

この流れからも今後、日本でも更にコストが安くなっていくと想像されます。

 

今回の2ファンドくらいの差だと乗り換えたくなりますが、大きな差がない限り、乗り換えはオススメ出来ないですね。

 

頻繁にファンドを乗り換えるのは課税などの影響でリターンを悪化させてしまうので、少しのコストの差なら、気にせず今のままいきましょう!

 

REITも組み入れたい場合はeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)がおすすめです。

 

もう少しリスクを抑えたい方はiFree 年金バランスもいいかもしれません。

  

バランスファンドにはデメリットもあるので、注意が必要です。

  

今日も『Boyang Journal』に来ていただきありがとうございます!