どうも、ぼーやんぐです。
株式100%で投資するのはリスクが高いです。
運用期間が長期で取れない方や、精神的に負担を軽くしたい方は債券など株式以外の資産クラスを組み入れることが必要になります。
今回は8資産均等型のバランスファンドか株式・債券50%づつを時価総額比率で組み入れたバランスファンドのどちらがリスク(変動幅)を抑えた運用ができるのか書いていこうと思います。
ファンドの詳細は下記を参考にしてください。
- eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)とセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの基本情報の比較
- eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)とセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはどちらがリスクが低いのか?
- リスクを抑えた運用をしたいならeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
- さいごに
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eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)とセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの基本情報の比較
eMAXIS Slim バランス | セゾン・バンガード | |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 | セゾン投信 |
設定日 | 2017年5月9日 | 2007年3月15日 |
ファンド形式 | ファミリーファンド | ファンド・オブ・ファンズ |
組入比率 | 均等型 | 時価総額 |
資産配分 | 先進国・新興国・国内の株式と債券 各12.5%、先進国・国内REIT 各12.5% | 株式50%・債券50% |
信託報酬 | 0.1512%(税込) | 0.60% ±0.02%(税込) |
購入時手数料 | なし | なし |
信託財産保留額 | なし | 0.1% |
為替ヘッジ | なし | なし |
決算日 | 毎年4月25日 | 毎年12月10日 |
償還日 | 無制限 | 無制限 |
つみたてNISA | 対象ファンド | 対象ファンド |
セゾン・バンガードは独立系投信として10年以上運用を続けているのに対して、eMAXIS Slimバランスは2年ちょいと比較的新しいファンドです。
大きく違う点はセゾン・バンガードは『アクティブファンド』、eMAXIS Slimバランスは『インデックスファンド』という点です。
ただ、セゾン・バンガードの投資対象はインデックス型のETFなので、アクティブファンドとはいえ、半分はインデックスファンドみたいなものです。
もう1つ大きな違いは組入比率です。
セゾン・バンガードは世界中の株式50%と債券50%をおおよそ時価総額比率で組入れています。
eMAXIS Slimバランスは世界中の株式・債券に加え先進国と国内REITを全て均等の12.5%づつ組入れしています。
そのためeMAXIS Slimバランスの方がより広範囲をカバーしていることになります。
あと気になるのはセゾン・バンガードはアクティブファンドのためコストは割高です。
長期投資になればなるほどコストの影響は強くなるので、eMAXIS Slimバランスの方がコスト面で有利です。
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)とセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはどちらがリスクが低いのか?
ではどちらがよりリスク(変動幅)を抑えた運用が可能なのか?
まずは過去5年間の騰落率で確認していきます。
※ eMAXIS Slimバランスは運用期間が5年間より短いため、運用以前の数値はベンチマークの騰落率で計測されています。
※ 両ファンドで計測期間が少し異なっていますが、そこはご愛嬌としてください。
eMAXIS Slimバランスは最大値22.2%、最小値-10.2%、5年間の平均騰落率は6.7%となっています。
(出典:eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)目論見書)
セゾン・バンガードは最大値20.8%、最小値-15.6%、5年間の平均騰落率は7.2%となっています。
5年間の平均騰落率はセゾン・バンガードの方が0.5%ほど高く、最大値と最小値の差も大きいので、リスク(変動幅)の面ではeMAXIS Slimバランスの方が低くかったことが分かります。
(出典:セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド目論見書)
さらに1年単位で過去10年間の収益率(トータルリターン)を確認してみます。
eMAXIS Slimバランスでは過去10年の中で一番収益率が高かったのが2013年の28.2%です。
一番低かったのは2018年の-6.7%となっています。
2019年はまだ途中なので計測せず2009年から2018年の平均年間収益率はなんと9.62%と非常に高い数値となっています。
リーマンショック後の好調な相場の影響が強いです。
セゾン・バンガードでは過去10年間の中で一番収益率が高かったのは2013年の32.63%です。
一番低かったのは2018年の-7.89%となっています。
10年間の年間平均収益率は8.007%とeMAXIS Slimバランスよりも下回っています。
また、eMAXIS Slimバランスは10年でマイナスの年は3回でしたが、セゾン・バンガードは4回となっています。
10年間の収益率でもリスク(変動幅)はセゾン・バンガードの方が高いことが分かりました。
しかもパフォーマンスはeMAXIS Slimバランスのが高いんですよね。
リスクを抑えた運用をしたいならeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
過去のパフォーマンスを計測するとeMAXIS Slimバランスの方がリスクが低く、しかも年間収益率も高いことが分かりました。
セゾン・バンガードは債券が50%も入っているため、eMAXIS Slimバランスよりもリスク(変動幅)は低いと思っていましたが、意外な結果となっています。
グローバル経済の発展により、世界中の株価や債券価格が連動してしまうため、株式と債券だけだとリスク(変動幅)は大きくなりやすいことが分かります。
そのため、株式や債券とは別の値動きをするREITが組み入れされていることで、よりリスク(変動幅)を抑えた運用ができたと考えられます。
ただ、ここ数年は国内外のREITが好調だったという要因もあるので、REITが大きく下落した時のリスク(変動幅)は多少高くなるでしょう。
以上のことから、リスク(変動幅)を抑えた運用をしたい方はセゾン・バンガードよりもeMAXIS Slimバランスを選択した方が良いでしょう。
さいごに
今回はeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)とセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはどちらがリスク(変動幅)を抑えた運用ができるのか書いてきました。
債券が多い方がリスク(変動幅)が小さいファンドと考えがちですが、そうとも限らないことが分かりましたね。
より多くの資産クラスを組み入れることでリスクの分散にも繋がりますし、好調な時の取りこぼしが無くなるのも大きなメリットと言えます。
個別ファンドで8資産を保有するのは管理が大変ですが、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)なら1本のファンドに投資するだけで、リバランスも自動で行われるので非常に便利ですね。
どちらに投資しようか迷っている方の参考になれば嬉しいです。
今日も『ぼーやんぐのインデックス投資』に来ていただきありがとうございます!
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