どうも、ぼーやんぐです。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスが運用開始から2年が経過しました。
米中貿易摩擦問題で不安定な市場ですが、どんな成績だったのか確認していきます。
- eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの基本情報
- eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの2年間の運用成績(2019年7月末時点)
- eMAXIS Slim 新興国株式インデックスは投資対象としてどうか?
- さいごに
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eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの基本情報
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの基本情報は下記の通りとなっています。(2019年7月末時点)
信託報酬は同じ資産クラスの中でも割安となっており、新興国株式に投資するなら現時点ではeMAXIS Slim 新興国株式インデックスが最適となっています。
つみたてNISAにも対応しているので、2037年までは毎年最大で40万円までの投資金額が非課税になります。
これから投資を始める方は是非活用してください。
eMAXIS Slim 新興国株式 | |
設定日 | 2017年7月31日 |
ファンド形式 | ファミリーファンド |
信託報酬 | 0.189%(税抜き) |
購入時手数料 | なし |
信託財産保留額 | なし |
為替ヘッジ | なし |
償還日 | 無制限 |
つみたてNISA | 対応商品 |
ベンチマーク | MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み・円換算ベース) |
銘柄数 | 新興国24カ国の1,164銘柄 |
販売先などファンドの詳しいことは下記の記事にまとめていますので、参考にしてください。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの2年間の運用成績(2019年7月末時点)
2017年7月31日に設定され、ちょうど運用開始から2年が経過しましたので、成績を確認していきます。
ぼーやんぐもつみたてNISAで10%ほどですが投資しています。
純資産総額と資金流出入
まずは資金流出入の確認をしていきます。
純資産総額は184.50億円とまずまずの資金が集まっており、途中償還の心配はひとまず無くなったと言えます。
マザーファンドも2018年7月時点で700億円を超えているので、安定した運用が望めると思います。
資金流出入では徐々に流入額が増えてきています。
2019年に入ってからは平均すると毎月7~8億円程度の流入があるので、資金流入も安定しています。
(出典:SBI証券)
騰落率
eMAXIS Slimシリーズは以前までベンチマークに『配当除く指数』を採用しており、しっかりと連動しているのか分かりにくかったですが、2019年7月1日より『配当込み指数』に変更されたので、ベンチマークとの比較分かりやすくなりました。
各期間の騰落率では少しベンチマークよりも下振れしていますが、コストの要因が大きいと思います。
許容範囲ではないでしょうか。
とはいえ、設定来の騰落率ではマイナスリターンとなっており、2年に渡って新興国は不調だったと言えます。
騰落率 | ベンチマーク | |
1ヶ月 | 0% | 0.1% |
3ヶ月 | -4.7% | -4.7% |
6ヶ月 | 1.6% | 2.0% |
1年 | -4.2% | -3.9% |
設定来 | -0.5% | 0.2% |
チャートを見ても2018年は『下落の年』と言っていいほど、1年を通して下落していました。
2019年に入ってから反発はしていますが、米国株式のような新高値を上回るような勢いは見られません。
積立をしている方の多くは含み損を抱えていることになりますね。
ぼーやんぐも2017年の通常NISA時代の積立も含めると-12%ほどの含み損を抱えています。
ポートフォリオ
最後にポートフォリオの確認です。
組入上位10カ国ではケイマン諸島が1位ですが、中国企業が税制面の対策としてケイマン諸島籍としていますので、実質は中国が25%程度と約4分の1を占めています。
また日韓問題で揺れている韓国が2位に入っています。
韓国の経済状況次第では新興国株式の成績はさらに悪化しそうです。
組入上位10銘柄では中国のテンセントとアリババの2銘柄だけで9%と大きな比率となっています。
あと気になったのは2019年6月の月次レポートの時には入っていなかったサウジアラビアに投資するETFが6位に入ってきています。
今後中東系の国の進展も期待できるかもしれません。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスは投資対象としてどうか?
2年間の運用成績を確認してきましたが、残念な結果となっています。
含み損を抱えている方も多く、今後の新興国への投資を継続していくのか悩んでいる方も多いと思います。
新興国は当分の間、高い経済成長率を維持していくと予想されています。
逆に先進国の多くは成長鈍化により今後の経済成長があまり期待できないです。
なので、2年間の成績が悪いからと悲観的になるほどではないと思います。
逆に今が買い時と捉え、多くの資金を投資しておけば、大きな花を咲かしてくれるかもしれません。
ただ、新興国はまだまだ政治的に不安定な部分が多く、どうしてもリスクは高くなります。
また、国が成長しているからと、必ず株価が上昇するとも言えないのが悩ましいところですね。
上海総合のチャートを見てわかる通り、経済は成長していますが、株価はチャイナショック以降軟調で、2010年と変わらない数値となっています。
投資対象としては、淡々と積立を続ければある程度のリターンにはなると考えてますが、期待しすぎは禁物ですね。
あくまでもサテライトとして少ない比率で投資することをおすすめします。
もしくは、高いボラティリティを利用して安い時に買い、高い時に売るというトレード的な感じで投資してみるのも面白いかもしれません。
さいごに
今回はeMAXIS Slim新興国株式インデックスの運用成績を確認してきました。
新興国は高い成長が期待できる反面、何かと不安定な部分も多く投資家を悩ませる資産クラスですね。
eMAXIS Slim新興国株式インデックスの騰落率も設定来でマイナスになっていますしね。
とはいえ、資金流入は安定していますし、ベンチマークとも大きな乖離はないので、ファンド自体は問題ないと言って良いかもしれません。
過度な期待はせずに淡々と積み立てるなり、トレードしてみるなり、先述した通り少ない比率で投資するべきですね。
今日も『ぼーやんぐのインデックス投資ブログ』に来ていただきありがとうございます!
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