eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)と楽天・全世界株式インデックス(VT)どちらに投資するべきか?

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どうも、ぼーやんぐです。 

インデックス投資のセオリーとしては世界中の株式に分散して投資することが大切です。

今では1本のファンドで世界中の株式に分散投資することができます。

資産配分に迷った場合は全世界株式型のファンドに投資するのも1つの手段です。

【関連記事】【投資信託】資産配分に悩んだ場合は全世界株式がおすすめ! 

 

今回はその中で人気の高いeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)楽天・全世界株式インデックス(VT)のどちらに投資したら良いのか比較していこうと思います。

 

各ファンドの詳細は下記リンクを参考にしてください。

www.boyang-boyang.com

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eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)と楽天・全世界株式インデックス(VT)の基本情報

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  Slim 全世界

楽天・全世界

運用会社 三菱UFJ国際投信

楽天投信投資顧問

設定日 2018年10月31日 2017年9月29日
ファンド形式 ファミリーファンド ファミリーファンド
組入比率 時価総額 時価総額
資産配分 株式100% 株式100%
信託報酬 0.120%(税抜き) 0.21%(税抜き)
購入時手数料 なし なし
信託財産保留額 なし なし
為替ヘッジ なし なし
決算日 毎年4月25日 毎年7月15日
償還日 無制限 無制限
つみたてNISA 対象ファンド 対象ファンド

 ※2019年7月末時点 

 ※eMAXIS Slim全世界株式の信託報酬は2019年8月9日に引き下げられるコストを記載しています。

2ファンドともに全世界の株式に時価総額比率で投資できるインデックスファンドファンドです。

大きな違いはeMAXIS Slim全世界株式は現物株式を保有しているのに対して、楽天・全世界株式は米国バンガード社のETFに投資している点です。

海外ETFに投資するのは初心者にはハードルが高いですが、楽天・全世界株式を使えば買付手数料も不要で100円から投資することができます。

 

eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)と楽天・全世界株式インデックス(VT)の投資対象の比較

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投資対象

eMAXIS Slim全世界株式のベンチマークはMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み・円換算ベース)となっています。

先進国23カ国・新興国24カ国の全47カ国の大型・中型株式、約2,800銘柄で構成されています。

f:id:bo-yang:20190730060930p:plain(出典:eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)目論見書)

 

楽天・全世界株式のベンチマークはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)となっています。

先進国24カ国・新興国23カ国の全47カ国の大型・中型・小型株式、約8,000銘柄で構成されています。

先進国が1カ国多いのはFTSEでは韓国が先進国扱いになっているためです。

また、小型株も含まれるため、eMAXIS Slim全世界株式と比べて、より広範囲をカバーしていることになります。

 

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(出典:Vanguard

 

組入銘柄

組入上位10銘柄は2ファンドともに同じです。

下記はeMAXIS Slim全世界株式です。

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下記は楽天・全世界株式になります。

より広範囲をカバーしているため、eMAXIS Slim全世界株式に比べて組入比率が少なくなっています。

上位銘柄が同じなので、運用成績に大きな差がつくことはなさそうです。

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eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)と楽天・全世界株式インデックス(VT)のコストの比較

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  Slim全世界 楽天・全世界
信託報酬

0.12%(税抜き)

0.21%(税抜き)
実質コスト 0.20% 0.46%
購入時手数料 なし なし
信託財産保留額 なし なし

(※eMAXIS Slim全世界株式の実質コストは運用期間1年未満のため、運用報告書のデータより算出)

両ファンドともに買付手数料はなしのノーロードファンドで、信託財産保留額もありません。

信託報酬はeMAXIS Slim全世界株式が0.09%低く設定されています。

 

気になるのが楽天・全世界株式の実質コストの高さです。

eMAXIS Slim全世界株式の倍以上となっているため、コスト面ではeMAXIS Slim全世界株式が圧倒的に有利です。

 

eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)と楽天・全世界株式インデックス(VT)の運用成績の比較

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  Slim全世界 楽天・全世界
純資産総額

42.77億円

227.68億円
3ヶ月(騰落率) +0.90% +0.40%
6ヶ月(騰落率) +13.70% +12.70%
1年(騰落率)

-

+1.80%

 (2019年6月末時点)

純資産総額では楽天・全世界株式が227.68億円と圧倒的に多くの資金を集めています。

資金流入も前月末比で18.65億円増えているので、未だに勢いは衰えていません。

 

eMAXIS Slim全世界株式は42.77億円と運用期間が短いのもありますが、多くの資金は集まっていません。

資金流入でも毎月5億円前後の流入となっており、楽天・全世界株式に比べると勢いは弱いですね。

eMAXIS Slimシリーズでオールカントリー以外にも下記の2つの全世界株式型のファンドがあるので、資金流入が分散してしまうのも1つの理由と言えそうです。

 

騰落率ではeMAXIS Slim全世界株式の方が成績がよく、過去6ヶ月で1%も上回っています。

下落トレンドに入った場合は組入銘柄数の多い楽天・全世界株式の方が強くなるかもしれません。

 

過去6ヶ月の比較チャートを見ても徐々にeMAXIS Slim全世界株式が差を広げているのがわかりますね。

赤=eMAXIS Slim全世界株式青=楽天・全世界株式

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eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)と楽天・全世界株式インデックス(VT)のどちらに投資するべきか?

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ではどちらに投資したら良いのか?

どうしても人気のある楽天・全世界株式に投資したくなると思います。

でもぼーやんぐならeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)を選びますね。

理由は大きく2つあります。

 

1. 楽天・全世界株式の実質コストが高い

楽天・全世界株式の運用暦がまだ2年弱ということも関係していると思いますが、それにしても実質コストが高いです。

同じくバンガード社のETFを投資対象としているセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは信託報酬0.60%に対して実質コストは0.65%と信託報酬以外にかかるコストを低く抑えています。

eMAXIS Slim全世界株式に比べて0.23%と高いので、年間で同じ騰落率だったとしてもコスト分で0.23%下回ってしまいます。

 

また、eMAXIS Slimシリーズは『業界最低水準のコストを目指し続ける』というコンセプト通り、他社が信託報酬を引き下げればすぐに追随します。

実際にこのeMAXIS Slim全世界株式もたわらノーロード全世界株式に対抗して2019年8月9日から信託報酬が引き下げられます。

【関連記事】eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー・除く日本・3地域均等型)信託報酬引き下げを発表。たわらノーロード全世界株式に追随!

そのため、常に最低コストで投資できるので大きなメリットがあります。

 

2.楽天・全世界株式がベンチマークとの乖離が大きい

ベンチマークとの乖離はインデックスファンドには致命的です。

下記は楽天・全世界株式の2019年6月末時点での騰落率ですが、ベンチマークとの乖離が非常に大きくなっています。

設定来では2.2%も下振れしています。

  騰落率 ベンチマーク
1ヶ月 +3.3% +3.6%
3ヶ月 +0.4% +0.7%
6ヶ月 +12.7% +13.8%
1年 +1.8% +2.6%
設定来 +3.5% +5.7%

 

eMAXIS Slim全世界株式はベンチマークにピッタリとくっついており、安定した運用がされています。

  騰落率 ベンチマーク
1ヶ月 +3.7% +3.7%
3ヶ月 +0.9% +0.8%
6ヶ月 +13.7% +13.7%
1年 +5.2% +5.2%

 

楽天・全世界株式もベンチマーク通りに運用が出来ていれば、 eMAXIS Slim全世界株式との運用成績の差はほとんど無かったと言えます。

運用期間が長ければ安定してくるかもしれませんが、現時点ではあまり好ましくありません。

楽天・全世界株式に投資するのであれば定期的に運用レポートの確認が必須です。

 

以上のことから現時点ではeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)に投資するべきだと思います。

 

 

さいごに

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今回はeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)と楽天・全世界株式インデックス(VT)どちらに投資するべきか比較してきました。

全世界株式型ファンドはここ1~2年で増えており、1本のファンドだけで簡単に運用することができるので、初心者の方にとっても投資しやすいです。

 

その中でも特に悩むのがeMAXIS Slim全世界株式と楽天・全世界株式ですね。

どちらに投資しても将来への資産形成としては間違えはないと思いますが、現時点ではeMAXIS Slim全世界株式の方がより低コストで安定した運用が望めます。

本記事が、どちらに投資しようか迷っている方の参考になれば嬉しいです。

 

また、株式100%だとリスクが高すぎるという方には世界中の株式と債券に投資できるセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドがおすすめです。

www.boyang-boyang.com

 

今日も『ぼーやんぐのインデックス投資ブログ』に来ていただきありがとうございます!

 

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