どうも、ぼーやんぐです。
三菱UFJ国際が運用しているトルコ債券オープン(毎月決算型)為替ヘッジなしが絶好調です。
2018年8月にトルコリラが暴落し、誰も近づかなかったトルコ関連銘柄ですが、過去1年の騰落率が60%を超えています。
まさに『人の行く裏に道あり花の山』ですね。
今回はトルコ債券オープン(毎月決算型)為替ヘッジなしの基本情報と運用成績について買いていこうと思います。
トルコ債券オープン(毎月決算型)為替ヘッジなしの基本情報
2013年7月22日に設定された、トルコの公社債を主要投資対象としたアクティブファンドです。
毎月決算型のため、分配金も毎月出ます。
基本情報は下記の通りです。
トルコ債券オープン | |
設定日 | 2013年7月22日 |
ファンド形式 | ファミリーファンド |
ベンチマーク |
なし |
銘柄数 | 25銘柄 |
信託報酬 | 1.190%(税抜き) |
購入時手数料 |
3.00%(税抜き) |
信託財産保留額 | なし |
為替ヘッジ | - |
償還日 | 2023年7月26日 |
つみたてNISA | 対象外 |
(2019年10月1日時点)
では順に詳細確認していきます。
投資対象
投資対象はトルコの公社債が主要投資対象となっています。
銘柄数は全25銘柄と比較的少ない組入銘柄数です。
組入れ上位5銘柄は全てトルコ国債となっています。
5銘柄で46.2%とほぼ半分を占めていいます。
気になる格付は『 BBマイナス』と信頼度はあまり高くはないです。
ちなみに日本の国債は『AAマイナス』となっています。
(出典:トルコ債券オープン(毎月決算型)為替ヘッジなし月次レポート)
ファンドの仕組み
ファンドの形態はファミリーファンド方式となっています。
本ファンドは『為替ヘッジなし』と『為替アクティブヘッジ』という2つのタイプがあり、マザーファンドを共通しています。
(出典:トルコ債券オープン(毎月決算型)為替ヘッジなし目論見書)
運用コスト
運用コストは非常に高額となっています。
買付手数料 |
3.00%(税抜) |
信託財産保留額 | なし |
信託報酬 | 1.190%(税抜) |
実質コスト | 1.448% |
(2019年10月1日時点)
まず、買付手数料がかかるため、投資した瞬間に実質3%の含み損を抱えた状態からスタートしていることになります。
信託報酬も1.190%と割高です。
実質コストは2018年12月27日~2019年6月26日までの半年間のコストを2倍にした概算になります。
取扱販売会社
下記の6社から投資が可能です。
SBI証券
高木証券
東海東京証券
三菱UFJ銀行
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
楽天証券
三菱UFJ国際 トルコ債券オープン(毎月決算型)為替ヘッジなしのリターンが60%超え!?
では、気になる運用成績を確認していきます。(2019年10月2日時点)
純資産総額
純資産総額は18億3,400万円と少なく、人気のないファンドとなっています。
そのため、途中償還のリスクも高いですね。
毎月の資金流入もほとんど無く、2017年後半に一時的に増えたぐらいです。
いつ償還になるかも分からないので投資する際は償還の覚悟が必要ですね。
買付手数料があるので、投資してすぐの償還だけは避けたいです。
(出典:SBI証券)
分配金
毎月決算型のため、毎月26日に分配金が出る仕組みとなっています。
分配金実績は新規設定時から2018年8月まで50円(1万口あたり/税引前)でしたが、2018年9月より半額の25円となっています。
分配金の減少は2018年8月にトルコリラ(為替)が暴落し、ファンドの基準価格を大きく押し下げたのが原因でしょう。
トータルリターン
分配金が出ますので、再投資した場合のトータルリターンで運用成績を確認していきます。
結果は散々です...
新規設定時に投資をしていたら、資産が半分近くまで減ったことになります。
ただ、過去1年間だけ65.23%と目を疑うようなリターンを叩き出しています。
期間 | 騰落率 |
1ヶ月 | -7.42% |
6ヶ月 | -6.71% |
1年 | 65.23% |
3年 | -13.33% |
5年 | -11.49% |
10年 | - |
設定来 | -45.91% |
チャートを確認すると、2018年9月から大きく上昇をはじめています。
2018年8月にトルコリラが暴落し、一時的にトルコ関連銘柄が悲観的となっていました。
しかし、落ち着きを戻したことで、ファンドの基準価格も一気に反発をしたことが要因ですね。
ただ、一時的に2019年5月にも大きく下落しており、非常にリスクの高いファンドということが分かります。
(出典:SBI証券)
設定来のチャートを見ると悲惨ですね。
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人の行く裏に道あり花の山
『人の行く裏に道あり花の山』とは株式市場で利益を得るためには、他人とは逆の行動をとらなくてはならないという格言です。
投資は自分が一生懸命働いて得た資金で行うため、誰もが1円足りとも損をしたくないと思います。
そのためか、群衆心理が働いて、多くの人が同じ行動をとってしまいます。
株価が暴落すれば、自分もこれ以上損をしたくないと思い、狼狽売りをしてしまいます。
逆に株価がぐんぐんと上昇していると、もっと儲けることができると思い、リスク許容度以上の金額を投資してしまいます。
このように多くの人と同じ行動を続けていると、大きく成功することはできないですし、損失を出してしまう確率も高くなります。
今回のトルコ債券オープン(毎月決算型)為替ヘッジなしのリターンが証明してくれてますね。
トルコリラ暴落でFX投資家が悲鳴をあげ、投信でもトルコ関連銘柄は軒並み基準価格を大きく落としていました。
そんな状況下なら普通は『売り』です。
しかし、反発を予測し、投資をした方は大きく資産を増やすことができました
リーマンショック時でもそうですよね。
世界経済は破綻すると言われていたくらい悲惨な状況下で、必ず反発すると考え、投資を続けた方はリーマンショック後の上昇相場で一気に資産を拡大することに成功しています。
暴落時に投資するのは鋼のハートが必要です。リスクも非常に高いです。
しかし、そこで冷静に判断して、投資を行えば大きな利益を得ることができるかもしれません。
投資は人の真似をしてするのではなく、自分で考えて行うことが大切と本ファンドは教えてくれてますね。
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さいごに
今回はトルコ債券オープン(毎月決算型)為替ヘッジなしについて書いてきました。
手数料も高く、運用成績も設定来では悲惨ということで、誰もが投資を避けたくなるファンドでした。
しかし、トルコリラ暴落からの反発で1年間で65.23%という驚異的なリターンを叩き出しています。
投資のコアはインデックスファンドを中心にするべきだと思います。
ただ、一部の資金を利用して、誰もが投資を避けたくなる相場時や、ファンドに投資をするのも面白いと思います。
成功すれば大きな利益を手にすることもできますしね。
リスクが非常に高いので、初心者の方にはおすすめできませんが、インデックス投資だけだと味気無いという方はチャレンジしてみるのも良いですね。
もちろん、投資は全て自己責任になりますので、リスクの高すぎる投資は避けてください。
今日も『ぼーやんぐのインデックス投資』に来ていただきありがとうございます!
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