レバレッジ型バランスファンドの『ウルトラバランス 高利回り債券』が新規設定。 投資対象としてどうなのか検証。

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どうも、ぼーやんぐです。

Yahooジャパンの関連会社3社から構成されているアストマックス投信投資顧問より『ウルトラバランスシリーズ』の第二弾が新規設定されることになりました。

前回は『世界株式』でしたが、今回は『高利回り債券』にフォーカスしたバランスファンドとなっています。

早速詳細を確認していきましょう。

 

下記は第一弾のウルトラバランスの詳細記事になります。

www.boyang-boyang.com

 

 

ウルトラバランス 高利回り債券の基本情報

ウルトラバランス 高利回り債券は2019年11月22日に新規設定されます。

それに伴い、SBI証券では11月14日~11月21日まで先行で募集をかけています。

純資産総額が多いほど安定した運用が可能になるため、最近は新規設定前に募集期間を設けるファンドが多いですね。

 

また、ウルトラバランス高利回り債券には『年2回決算型』と『隔月決算型』の2つのコースが準備されています。

分配金を頻繁に受け取りたい場合は『隔月決算型』、再投資が前提なら『年2回決算型』が良いでしょう。

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ウルトラバランス 高利回り債券の投資対象

ウルトラバランス 高利回り債券は先物取引を利用し、純資産総額の290%程度の運用となります。

いくら債券とはいえ、約3倍のレバレッジをかけたファンドになるので、リスクは高くなりますね。

 

資産配分を見ていきます。

現物資産部分の80%は米ドル建てハイイールド社債米ドル建て新興国債券という信用リスクが高い債券となります。

ハイイールド社債とはスタートアップ企業の資金調達の手段として利用されている債券のことを言います。

新興企業と新興国という今後の成長が期待できる2つが主な投資対象となっています。

 

そして残りの20%分で先物を利用し210%分のレバレッジをかけています。

配分は米国国債70%、フランス国債70%、日本国債35%、金(ゴールド)35%となっています。

金(ゴールド)をアクセントとして組入れているのは、地政学リスクなどで他資産が下落している時でも、資金の逃避先として上昇しやすいため、リスクを抑えるために組入れされています。

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(出典:ウルトラバランス 高利回り債券目論見書)

 

ウルトラバランス 高利回り債券の仕組み

本ファンドはファミリーファンド方式で運用されています。

為替ヘッジもありません。

f:id:bo-yang:20191117064658p:plain(出典:ウルトラバランス 高利回り債券目論見書)

 

また、分配金の受け取りは下記のイメージになります。

市場動向によって分配を行なわないこともありますので、確実に分配金が受け取れるわけではないので、注意してください。

f:id:bo-yang:20191117064847p:plain(出典:ウルトラバランス 高利回り債券目論見書)



ウルトラバランス 高利回り債券の運用コスト

買付手数料は3%(税抜)となっていますが、インターネット証券からなら、買付手数料はかかりませんので、投資する際は必ずインターネット証券から投資しましょう。

信託財産保留額はなしです。

信託報酬は0.53%(税抜)となっていますが、その他の運用管理費用を合計すると年率0.827%程度になります。

先物を利用するので、どうしても運用コストは高くなりますね。

 

ウルトラバランス 高利回り債券で過去20年間運用していたら...

アストマックス投信投資顧問の資料によると、本ファンドを1999年12月~2019年9月末まで毎月1万3,000円を積立投資した場合、元本309万4,000円に対して、2,064万円までに増えたようです。

これは年率16%以上のリターンを上げていることになり、米国株式よりも遥かに高いです。

過去の成績などの将来はどうなるか分かりませんが、期待はしてしまいますよね。

f:id:bo-yang:20191117065823p:plain(出典:アストマックス投信投資顧問)

 

ウルトラバランス 高利回り債券は投資対象としてどうなのか?

次々とレバレッジ型バランスファンドが設定されますね。

確かに過去のリターンを見ると投資せずにはいられないですよね。

少ない資金でも290%のレバレッジをかけるため、効率的に運用をすることができますし、レバレッジ部分は比較的リスクの低い先進国国債と金(ゴールド)のため、安定した運用が望めます。

f:id:bo-yang:20191117071730p:plain(出典:アストマックス投信投資顧問)

 

気になる箇所は2点です。

1.コストが高い。

2.将来のリターンも高いとは限らない。 

 

まず運用コストが0.827%というのは気になりますね。

先物を利用するので、どうしてもコストは高くなってしまうのは仕方ないです。

なので、もし資金に余裕がある場合は、運用コストの低いファンドを独自に組み合わせて3倍の資金を積み立てた方が、コストが低い分さらに高いリターンを得られます。

リバランスや管理は大変になりますが...

 

過去20年間で16%以上の驚異的なリターンを上げていますが、この先も高いリターンが上げられるかは保証はありません。

下記は米国債30年の利回りのチャートになりますが、下落傾向にあります。

世界的に債券利回りが下落していけば、以前のような高いリターンをあげることは難しくなるでしょう。

過度な期待は禁物ですね。

f:id:bo-yang:20191117073146p:plain(出典:MORNINGSTAR)

 

個人的には非常に興味を引くファンドとなっており、投資してみるのも有りかなと思います。

しかし、ポートフォリオのコアとして積み立てるのは避けた方が良いと思います。

結局、長期では株式が一番効率的に運用できることには変わりないので、世界の株式に分散しつつ、ポートフォリオのアクセントとして投資することをおすすめします。

 

 

さいごに

今回はウルトラバランス 高利回り債券について書いてきました。

次々とレバレッジ型バランスファンドが出てきますね。

どこに投資して良いのか迷いますね。

ただ、グローバル3倍3分法ファンド以外にはあまり資金が集まってないので、途中償還なども考えた上で投資しないと駄目ですね。

また、債券比率が高いとはいえ、レバレッジ型のため、リスク許容度以上の投資は控えた方が良いでしょう。

 

今日も『ぼーやんぐのインデックス投資』に来ていただきありがとうございます!

 

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