どうも、ぼーやんぐです。
米国籍のETFに投資するハードルが徐々に下がってきており、今では誰でも気軽に米国籍の株式やETFに投資することができます。
そんな中でも特に多くの投資家から人気を集めている『バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)』。
初めて米国株式に投資する際には是非組み入れたい1本ですね。
そんなVTIを今回はどんなファンドなのか?今までの成績はどうだったのか?などなど詳細を分析していこうと思います。
VTIに投資しようか検討中の方が少しでも参考になれば嬉しいです。
※以下、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)は『VTI』とします。
- バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)の基本情報
- バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)の運用成績
- バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)に投資するメリット
- さいごに
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バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)の基本情報
VTIは2001年5月24日に設定されたバンガード社が運用するETF(上場投資信託)です。
バンガード社は1975年に創業された資産運用会社で、初めて個人投資家にインデックスファンドを販売したことでも有名な会社です。
詳細は下記を参考にしてください。
投資対象
投資対象は米国株式で、米国株式市場で投資可能な銘柄をほぼ100%カバーするファンドです。
たった1本で米国全体に投資することができます。
ベンチマークはCRSP USトータル・マーケット・インデックスが採用されています。
組入れ銘柄数は2019年9月末時点で3,555銘柄になります。
組入れ上位10銘柄
上位10銘柄は下記の通りになっています。
時代を牽引するハイテク銘柄が並んでいますね。
その他には投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイが5位に入っています。
上位10銘柄だけで全体の約18%を占めています。
(出典:バンガード・インベストメンツ・ジャパン)
業種別比率
ハイテク銘柄が上位に占めていることから、業種別でもテクノロジーが大きな比率を占めています。
僅差で金融が2番目となっています。
(出典:バンガード・インベストメンツ・ジャパン)
運用コスト
信託報酬は年率0.03%と破格のコストとなっています。
100万円投資しても年間たったの300円程度しか手数料がかからないという、非常に優れた系比率となっています。
国内の証券会社から投資する場合は買付手数料がかかります。
SBI証券、楽天証券などでは約定代金の0.45%(税抜)となっています。
以前は最低手数料が設定されており、少額投資はコスト負担が大きくなっていました。
しかし、大手証券会社では、最低手数料が撤廃され、気軽に少額で投資することが可能となりました。
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)の運用成績
ではVTIの運用成績を確認していきます。(2019年9月末時点)
純資産総額
まず純資産総額は1,224億ドルという桁違いの資金を運用しています。
日本円で13兆円弱ですね。
大人気のひふみプラスですら6,000億円程度なので、VTI半端ないです。
トータル・リターン
トータルリターンは設定来で7.21%とかなり良い成績です。
しかも2000年代は2度の大きな暴落(ITバブル崩壊、リーマンショック)が起きているにも関わらずです。
過去10年では年率13.10%となっており、2010年代が良すぎとも言えますね。
また、個人的にすごいと思うのはベンチマークとの乖離が非常に小さいことです。
純資産総額が大きく、コストも低いことから安定した運用が行われていることが分かります。
(出典:バンガード・インベストメンツ・ジャパン)
もし10年前に1万ドル投資していた場合、2019年9月19日時点で3万4243ドルと約3.5倍に資産が拡大したことになります。
2017年から投資をはじめたぼーやんぐはもっと早くはじめてたらと思うばかりです。
(出典:バンガード・インベストメンツ・ジャパン)
分配金
米国籍のETFでは四半期ごとに分配金が出ます。
直近の分配金は2019年9月17日で0.70ドルとなっており、配当利回りは約1.80%ほどです。
安定して四半期ごとに分配金が出るのは嬉しいですね。
しかも国内投信と違って、純資産総額を削って出しているわけではないので、安心して受け取れます。
ただ、毎回分配金に課税されてしまうので、再投資する場合の効率が悪くなってしまうのは辛いとこです。
(出典:バンガード・インベストメンツ・ジャパン)
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)に投資するメリット
VTIといえば楽天・全米株式インデックスファンドが投資対象としており、国内投信からも間接的に投資することができます。
では、VTIに直接投資するメリット、楽天VTIで投資するメリットを考えていきます。
楽天・全米株式インデックスファンドの詳細は下記を参考にしてください。
VTIに直接投資するメリット
一番大きなメリットは信託報酬が低いことですね。
VTI0.03%に対して、楽天VTIは0.15%のため、5倍ものコスト差になります。
長期投資になればなるほど、信託報酬の差はリターンに影響してくるので、直接VTIに投資するメリットは大きいと言えます。
また、今後も長期間安定した運用が望めることも非常に大きなメリットです。
純資産総額が13兆円弱もあるため、米国経済が終わりを迎えない限り安泰に思えます。
しかし、国内投信はここ最近やっと長期運用向けのインデックスファンドが設定されはじめたばかりです。
楽天VTIも運用開始から2年しか経っておらず、純資産総額も600億円程度です。
今後20年30年とファンドが続くかと考えると、正直不安ですよね。
直接VTIに投資することはコスト面、運用の安定面で大きなメリットがあると言えます。
楽天VTIに直接投資するメリット
国内投信の楽天VTIで投資するメリットはやはり超少額から投資できることですね。
ETFでは1株単位で売買するため、最低投資額が約150ドル必要になります。(2019年10月25日時点)
しかし、国内投信はネット証券を使えば100円から投資ができます。
しかも買付手数料が不要なのも大きなメリットです。
また、ETFに投資するには円をドルに両替する作業だったり、2重課税などの問題もあります。
投資を始めるハードルとしては国内投信の方が明らかに低いです。
国内投信で投資する最大のメリットはつみたてNISAで投資ができることですね。
年間40万円までの投資は非課税になります。
約20%の課税が無しになるのは非常に大きなメリットです。
【関連記事】【NISAってなに?】投資はNISAを埋めることからはじめよう!
VTIに投資する際は、まずつみたてNISAをフルで活用し楽天VTIに投資した方が良いと言えます。
それでも資金が余る方はVTIに直接投資した方が大きなリターンを得れますね。
さいごに
今回はバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)について書いてきました。
たった1本で米国のほぼ100%の上場企業をカバーし、なおかつ0.03%という超低コストで投資できる優秀なファンドです。
米国株式に投資する場合は、本ファンドに投資しておけば間違えないでしょう。
同じくバンガード社から出ているVOO(S&P500)と迷うとこですが...
【関連記事】バンガードVOOはどんなETFなのか?
また、今では楽天VTIも運用されているので、国内投信からでも気軽にVTIに投資することができます。
しかも、つみたてNISAという税制面で有利な制度もありますので、多くの方にとっては楽天VTIで十分な気がします。
どちらにしてもバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)は投資対象として非常に優れており、長期的に見ても十分リターンを得られるファンドだと思います。
ETFか国内投信どちらに投資するのかは、自身の資金の大きさや分配金の有無を考慮して決めれば良いと思います。
今日も『ぼーやんぐのインデックス投資』に来ていただきありがとうございます!
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